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神も悪魔も関係ない! 〜ここはぽぽ人達の闘う世界〜   作者: いぽぽ
第4章 魔の洞穴と生を喰う者 編

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第31話 喰われない資格

読みに来ていただきありがとうございます!

本編へどうぞ!

第31話 食われない資格



39階層――

静寂。


いや、静寂とは言えない、絶望的な雰囲気があった


さっきまで確かにいたはずのヒトデぽぽの気配が、完全に消えている。


血の匂いだけが、空気に張り付いていた。


大「……ヒトデ……?」


返事はない。

床に残っているのは、大量の血と、喰われた跡だけ。


小「……ねえ…?」

小ぽぽの声が、震えていた。

小「今の……今のは…な、何……?」

沈黙。

だが、やがて“上”から声が降ってきた。


案内人「……説明しよう

今、君たちが相手にしているのは“生喰い”。

正式名称は、現実侵食型捕食存在」


ヒーロー「……現実、侵食?」


案内人「まあ、簡単に言えばね。

あれは“ダンジョンの魔物”じゃない」


一同の背筋が、同時に凍る。


案内人「あれはダンジョンと現実を繋ぐ穴から落ちてきたものだ。

喰われた存在は、データとしても、魂としても、完全に分解される」


小「な、なんでやつがいるの!

ちゃんと説明してよ!」


案内人「今説明することは出来ないんだ。

ただ、君たちには必ず生きて帰って欲しい。」


1つ間を開けて


案内人「ヒトデぽぽ君は、“完全消滅”とは言わない。

ただし....」


一拍、間が空く。


案内人「この階層では、誰か一人でも生き残れば全員が現実に帰還できる」


ボス「……逆に言えば?」


案内人「全員が喰われた場合。

ダンジョン攻略の成否に関係なく、現実世界でも死亡」


空気が、割れたように張り詰めた。


小「……そんな……

なんで…!」


案内人「そしてもう一つ。

生喰いは本当に“強い者”からは喰わない」


大「……は?」


案内人「正確には、“覚悟のない強さ”を優先して喰う。

恐怖、迷い、油断がある強さ。

それを感知して襲う」



その瞬間。

ズル……

ズル……

天井から、赤黒い“何か”が垂れ下がった。

形は定まらず、目も口もない。


だが、確実に“こちらを見ている”。


ヒーロー「……来る!」


次の瞬間、生喰いが落下した。


ダーク「散開!!」


全員が跳ぶ。

だが、生喰いは空間を歪め、距離を無視して迫る。


ボス「くそっ……速すぎる!」


小ぽぽが分身を展開する。


小「本体は後ろだ!」


だが。


分身の一体が触れた瞬間、音もなく消滅した。


小「っ……?!」


大「物理も魔力も、触れた時点で“喰われる”……!」


生喰いが再び動く。


今度の標的は――ヒーローぽぽ。


ヒーロー「……僕が引きつける!」

大「無茶するな!!」


ヒーロー「誰か一人でも生き残ればいいんだろ!?

だったら――!」


ヒーローが前に出る。


その時

直ぐに生喰いが目標を変え、カッターぽぽの方に飛んだ!


カッター「えっちょま」


避ける暇もなく.....




カッターぽぽもまた、無惨に喰い散らかされてしまった。



ヒトデぽぽの次はカッターぽぽ........

一瞬の油断が、存在の有消に関わるのだ。

その時、怒りが爆発したように、猫ぽぽと剣ぽぽが生喰いに飛びついた


猫「このやろおおおおお!!!」


剣「よくもカッターを!!」


飛びかかる2人に大ぽぽが大声で叫んだ


大「やめろ2人とも!怒りに任せて突っ込んだらあいつのいい的だ!」


一瞬、遅かった


ふたりのパンチを軽く当たりすぐ回り込んで、剣ぽぽと猫ぽぽに噛み付いた

こんどは噛み付いた場所が悪く、一瞬で喰うことができず、2人は絶望的で、消え去るような痛みを感じた


猫「ギアアアア.....ア.....アアア...,」


剣「ぐおうあああああああああああ!!!」



血が飛び散った

2人が居た場所に残っているのは、返り血が着いている生喰いと、無惨に食い散らかされ、体が引き裂かれるようになっている猫ぽぽと剣ぽぽが居た


ボス「ぐっ....!!!てめぇよくも....カッターだけでなく猫と剣まで....許さねえ!!」


その時、ボスぽぽの前にさっと手が出た

出したのは大ぽぽ

聞いたことない静かで、とんでもない怒りを宿した低音で言った


大「....落ち着けボス。怒りを見せてしまえばあいつの思うつぼだ。

.........どうやら終わったようだ、くるぞ....」


その瞬間大ぽぽはオミガに変身し、ボスを連れてさっと後に戻った


その後、大ぽぽは生喰いの前にたった


大「もう許さないぞ、お前

叩き潰してやる.......」


聞こえていないように、生喰いが襲いかかってきた

が、何故かうまく動けないようだ。

さっきよりもスピードがない


案内人「……見えたね」


案内人「恐怖じゃない。

“選択した覚悟”には、反応が遅れる」



そう、大ぽぽは怒りながらも、それを表に出さず、覚悟と力に変えていた


大ぽぽが、一歩前に出た。

大「みんな」

大「……必ず3人の仇をとる....

覚悟を決めろ」


それを聞いて、1人、また1人と声を上げた


さっきまで恐怖していた皆。

だが今度は…

誰一人、目を逸らさなかった。

恐怖はある。

それでも、逃げない。

その瞬間、生喰いの動きが明確に遅くなる。

案内人「……なるほどね」

案内人「それが“喰われない資格”か」


戦いは、ここからだ。

ヒトデや猫、剣ぽぽは、まだ完全には消えていない。

だが、誰か一人でも倒れれば、現実の死が近づく。

それでもなお、退く道はない。

ぽぽぽ隊は....

全滅が死という最悪のルールの中で、

なお前に進むことを選んだ。




次回


第4章 魔のダンジョンと生を喰うもの最終話

第32話 魔のダンジョンと生を喰う者


喰われるか、喰われないか。

その境界が、今、試される。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回もお楽しみに!

よければ感想やブックマーク、お願い致します!執筆の励みになります!


次回もお楽しみに!

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