プロローグ
僕は「早月ショウ」、23歳で仕事は警察官だ。
中2のときに死んでしまった幼馴染「早乙女雪」について調べるために警察官になった。
かれこれ多くの事件ついて調べているが、手がかりも見つけられていない。
今日もまた「少女監禁殺人事件」という一つの事件について調べているが、一向に手がかりすら見つけられそうにない。
いつも通りなんの成果もなく一日を終わろうとしたその時、目の前に強い光が差し込み、つい目を閉じてしまった。
光が消え、目を開けたら見覚えのある景色が広がっていた。
部屋の隅にある学習机、床に散らばっている雑誌や漫画。
もしかして、と思い鏡で自分の顔を見た。
中2の頃の僕だ...
ベットに腰を掛け、なぜこんな事になったかを考えてみた。
あの謎の光が原因なのは明確だ。
本当に過去に戻ってしまったのか、それとも夢のようなものなのか。
と考えていると
「おーい!早く学校に行こー!」
という聞き覚えのある声が聞こえた。
そう幼馴染の雪だ。
本物の雪だ。
これは現実なのだ。
夢なんかではない。
泣きそうになってしまったが、泣いてる姿を見せたくないので必死に抑えた。
「ちょっと待ってて。」
と僕は返事をし、支度をした。
家を出て、雪と一緒に学校へ向かった。
「今日のショウ、なんか変だね。」
「そうかな?いつも通りだよ。」
「うーん...まあいいや。そろそろ3年生になるね。」
「そうだね。高校受験もあるし、話す機会減っちゃうかもね。」
「高校離れちゃうかもね...嫌だなあ。ずっとショウと一緒だと思ってた。」
「僕も嫌だよ。雪と離れるなんて。できれば一緒の高校行きたいね。」
「うん。」
と雪は返事をし、学校に着いた。
改めて思った。
これは現実だ。
「雪が死なないように助けなければ。」