ミーナの言霊!(僕の妄想備忘録 第1章)
プロローグ これは僕の物語だ。それは、まるで味気のないださださの、それでもあたたかく、やさしい物語。もちろん、僕が物語を書くときは、過去に会った話や、現在妄想
している話を、美化して書いている。なぜか?それは、面白くないからだよ。基本的に、人生なんて、腐るほど嫌なことも、理不尽なことも、みすぼらしいことが起こるんだ。
それでも、数々の、さまざまな人たちの助けをえて、ちょっとずつ主人公や、そのまわりの人間たちが強くなっていくんだ。それが、この物語、僕だけの物語。あなたとの物語。
この物語に登場する名前には、例えが使われているが、それは異世界のなにかだと思って、また何をたとえているものかを考えてみて楽しんでほしい。
それは、僕がまだこの世界に生まれる前だった。僕は、お母さんの腹の中で、この世界に生まれるのをいまかいまかと待っていた、、、
プロシードは、痛い、めちゃめちゃ痛いお腹をさすって、その時を待っていた。
プロシード「トゥルース!お腹いたいわ。痛くて痛くてたまらん!」
トゥルース「痛いのに、そんな元気な言葉でんねやったら、まだ大丈夫や!」
プロシード「(ほんまに、、人の痛みもわからんで、、、、)」
う、、、、、、!
トゥルース「大丈夫か?」
プロシード「き、、、たみたい、、、、あ、、、あんた、、、!」
トゥルース!「なんや!背中さすればいいんか!?」
プロシード「、、、、てきて!!」
トゥルース「ぇえ!?なんてぇ!!」
プロシード「焼肉定食5人前かってきてぇえ~~~!!!」
トゥルース「、、、、、さすが、我が妻や、、、考えていることがぶっとんでいる。」
プロシード「栄養つけなあかんやないの、、、ええから!!病院にまえもって届くように、手配しといてや!」
、、、、((笑))そうして、、、、そうして、、、ミーナが生まれた、
「おぎゃぁあ、!!!おぎゃああ!」
トゥルース「おお!!よう、よう泣きよる!!わてらの子は、なんてげんきやねやろぉお、、」
第1話「僕のこと」
プロシード「そうやね、、、やっと生まれなさった、、、かわいい、、かわいいわぁ、、、これがわての子、一番下の、末っ子や、、、、」
ミーナ「おぎゃぁ、、、、ああ、、、おぎゃ、、、、ああ!!焼肉うまかったぁあああ!!!」
バリバリバリバリィーーーーーーン!!!!!
ミーナが、まだ赤子であるにもかかわらず、そう叫んだと思ったら、、、病院中のガラスが割れた、、!!!
プロシード、トゥルース「ああ、、、、、、焼肉そんなうまかったんか、、、、」
そう、、!そんなしょーもない、、、それでも愛らしい話が幕をあげようとしていた、、、、
ぱーーーーーぱらぱっぱっぱーーーーーーー
てぃろりろてぃろりろ、、、、
トゥルース「あかーーーーーんん!!!怒られるって!!だから!!(笑)」
病院のガラスが割れる音をきいて、、、新歌家の、ミーナの兄や、姉が、とんできた!!!
イーラ「どうした!!大丈夫ですか!?無事うまれた?」
照る輝ドンキー君「ふん、、、、やかましいぞ!えらそうに!!」
プレシャス「はは、、、元気な子だね~~~!」
クリア「でも、、、ちょっと怖い子、、、この子大丈夫かしら、、?」
ストロセクス「ああ、、、やっと生まれてきた、、、わてのはじめての弟や!!わての弟!!!」
これは、、、、僕の物語、皆川優胸(通称ミーナ)は、非常に非力だった、、、うまれてすぐに何度も苦難にあう、、、。しかし、、、この主人公はあきらめなかった、、、そして、、まわりの人たちも信じ続けた、、、、、しかし、、、彼も、まわりの人たちも、彼が、あんな力を秘めているとは思いもよらなかったのだった、、、!!!
第2話「ミーナの第1の試練」
一方、その頃、天界では、大きな口喧嘩がおこっていた、、、
プロト「アルカ、、、なぜ魂をまぜまぜしてしまったんだ、、?」
アルカ「うぅんんnn、、、ちょっと~~~うん、、、いろいろ~~~」
マリック「アルカちゃん、、ごまかしちゃいけません、、、、!いけないことはいけないこと!まだ幼いのはわかるけども、、だめでしょ!めっ!」
アルカ「ちょんなに、おこらんといてほちい、、、だってぇな~~~~?プロトおかあちゃん、、あそんでくれんやんか!」
マリック「おかあちゃんもいそがしいの!」
プロト「そんにゃんゆっても、、あかんもはあかん♡だめだなものはだめにゃの!」
アルカ「ちゃんとしゃべらんかい!神様のくせに!」
プロト「おぬし、、!われをなめているのか?われは、生命の根源体、、、われは可能性、、われは、創造主であるぞ!!」
マリック「アルカちゃんも、そうやって、、適当にしゃべるやんか、、おかあちゃんも、しかたないの!プロトは全部で、、だれでもない存在なんです!」
アルカ「せやかて~~~~」
プロト「せやかてちゃう!、それとアルカがおかあちゃんの仕事邪魔したんは事実でしょ!ほんまに!」
アルカ「んn~~~~、じゃあどうするぅ?」
マリック「プロト、どうする?」
プロト「わ、、、わからないよ!そんなの、、、、僕だって、全部が全部わかるわけないんだから!」
マリック「ん~~~、そうやって僕にまかせるでしょ?ほんと、、しりぬぐいは、いっつも僕なんだからこまっちゃうぜ、、、」
マリック「じゃ、、アルカ、、、責任とる?」
アルカ「んんnnnn、、、、、ちょうだね~~~~、死なせちゃおっか(笑)」
マリック「君は、ほんと、簡単に物事決めちゃうよね、、、でもそれが正解かもね、、、」
マリック「じゃ、、プロト、、死因は何にする?」
プロト「、、、、、脱水症状、、、、です」
医者「、、、、お子さんは脱水症状です、、、もう手遅れです、、、もうしわけございません、、」
ミーナが、赤ちゃんからようやく少し大きくなったとき、、、
トルゥースに医者から告げられた、、、、、それは、、それは、、つらい思いをしたろう、、、
トゥルース「先生、、、、息子はほんとにもうだめなんですか、、なんか他に打つ手はないですかぁ、、、!?」
医者「、、、、、すいません、、、もうちょっと前に言っていただいたら、、助かったかもしれませんが、、、、、」
プロシード「そんな、、、まだ生まれてからそんなに、生きてないのに、、」
トゥルース「あかん、、、!まだ、、、まだや!!あきらめへん、、、、!!!」
そうして、、、トゥルースは、一晩中いろいろな病院をかけまわった、、、、
そう、、、、ミーナは、、出来なかったことが多すぎた、、、最初は、、、満足に生きることもままならなかったのだった、、、、。
そして、、、、トゥルースはある病院にたどりついた、、、、
トゥルース「ここは、、、なんだ?サイボリックホスピタル!?なんだ、そんな名前の病院あったかな、、、」
そして、、トゥルースたちが、、、病院にはいると、、、
そこには、、、すごく笑顔の美しい、、人のよさそうな青年がいた、、、
アルジャノ「こんにちは、、!僕アルジャノっていいます、、、お子さんすごく具合がわるそうですが、、、、」
プロシード「、、、はい、、、極度の脱水症状で、、、もう他の医者にダメかもって言われました、、、」
アルジャノ「ふふ、、、そんなに簡単にあきらめるなんてね、、、しかし、、奥さん!一つ条件があります。息子さんを助ける上でね、、、」
プロシードは、つばをのみこんだ、、、
プロシード「、、、、それは何ですか、、、?」
アルジャノ「このアイテム、、生命の塩水は、、、、たしかに、、、体中を水分で潤し、、脱水症状をくいとめるかもしれませんが、、、、」
トゥルース「かもしれないが、、、?」
アルジャノ「この薬は、すごく強いお薬のため、、、、自我が芽生えなくなってしまうかもれません、、、、」
プロシード「自我が、、、、生まれないとは?息子はどうなってしまうんですか?」
アルジャノ「まるで、、、ピノキオ、、、人間だけれど、、、人形のような、、そんな生き物になってしまうかもしれません、、、」
プロシード「そ、、、、そんな、、、、、、(泣)」
トゥルース「しかし、、、それで、、、もしかしたら助かるかもしれないんですね、、、?」
アルジャノ「、、、、そうかもしれません、、」
トゥルース「プロシード、ここは先生に任せてみよう!彼なら、、、彼の薬なら、もしかしたら命だけは助かるかもしれない、、、!命があるなら、、自我が生まれるのもしばらく待てば、、、奇跡が起こるかもしれない、、、、!」
プロシード「、、、そうね、、、、もう時間がない!!こうなってしまっては、、、落ち着いて考えている暇はない!」
プロシード「先生!おねがいします!!!」
そうして、、、その薬、生命の塩水は使われたのでした、、、。
第3話「そして、、、彼は、、、」
「生命の塩水」を、ミーナが服用してからしばらくがたった、、、、。その薬は、しっかりと聞いたようで、ミーナはみるみる回復していった。
彼は、、、そこでたくさんの看護師に支えられていた、、、
しかし、、、悲しい事実がそこにはあったのだった、、、
彼は、、、その記憶がなかった、、、
しかし、彼は知っている。その女の人が、ずっと、、、ずっと、、、僕に、優しい声で、、、ほんとにやさしい声で、、、ある女の子の話をしてくれていたのだ。
その女の子の話のタイトルは忘れてしまった。たしか、、、女の子が、遠い遠い冒険をするお話だ。たしか、、、熊とあそんだり、カレーを作って食べたり、、、日常がまるでファンタジーかのように、その子が、いきいきと彼の想像の中で動き回るのだ。
なぜ、、、そのことを彼が覚えているかって?彼女は、彼にプレゼントをくれていたのだ。
彼は、恩知らずで、どこかにやってしまったが、、、そのプレゼントは、彼が大きくなってから、彼の耳に届いた。それは、、、カセットテープ。その中で、その看護師さんが、ずっと読んでくれるのだ。ぼくは、、、ぼくは、、、何度もきいた。たのしくて、おかしくて、、、
これは、、、その後のお話、、、。
アルジャノ「、、、、ざんねんですが、、、ミーナは、副作用がつよかったためか、、、まるで意志がまだないかのように、、、話しても、セキセイインコのように、とくに意味をしらないかのように、、、関連性のない言葉をはなしたります。しかし、、、考えて話すときもあるので、、決してすべて裏目にでてしまったわけではありません。」
プロシード「、、、、くぅ、、ううぅ、、」
トゥルース「そうですか、、、それは、、、本当にざんねんです。しかし、、、人形のように生きているだけではなかった。。先生ありがとうございました。」
そして、、、ミーナの病室に、二人がいく、、、
トゥルース「ミーナ!元気になってよかったなぁ!楽しんでるかぁ?」
ミーナ「、、、、まろにーーー、、、、」
トゥルース「、、、、、、」
トゥルース「ミーナが、ちゃんとしゃべらないの、なぁぜなぁぜ?」
プロシードは、しずかに、トゥルースにちかより、、、
ぱぁあああああん!!!大きなビンタをした、、、。
沈黙だけが、、、ミーナの病室をつつんでいた、、、
そう、、、、ミーナは、元気になったが、、最初は、、、自意識があまりなかったのだ。
それは、、、悲しいことだが、人生は、等価交換みたいに、いい結果をもとめると、悪い結果も、引き受けなければならないようなことが、多々ある。
まるで、禍福のバランスをとっているかのようだ。
仏教では、それも含めて、ありがたいと思わなければならないそうだ。まるで、この世界で、修行しているかのように。
彼は、、、意志がなかったので、、、この間の時期のことも、物語がないのだ。だが、その間に、ニューソング家は、引っ越しをしたり、、照る輝ドンキー君が、夢を叶えるため、遠くに行ったり、彼の家族はだんだんと成長していった。
彼が、、、意志のような、軽い意識を持ち始めたのは、彼が小学生くらいになったときだった。ミーナは、勉強が大嫌いだった。ニューソング家には、ゲーム機があって、、、それが彼の、大好きなものだった。他にも、トゥルースは、自分の仕事によくミーナたちを連れて行ったり、お菓子やお寿司を食べたいだけ買い与えた。それは、、ミーナに、ミーナができなかったことを、補えるだけ楽しい思い出を与えてあげたかったからかもしれない。
そして、、、物語が動き出すのは、、、ここからだった、、、!
第4話「笑わせにきてるやろ、、、、(笑)」
そして、、、天界では、その口喧嘩がつづいていた、、、
プロト「、、、アルカ、、、ミーナが死んでいないんだが、、、?」
アルカ「んnnn~~~!?えっちょね~~~これは私のせいじゃないよ?アルジャノが、リスク覚悟で、あの薬渡しちゃったから、死なせるの失敗しちゃっちゃっの!私のせいじゃないと思うんやけど!!」
マリック「そうだね、、、今回は、アルジャノが手助けしちゃったからね、、、仕方ないじゃない?プロト?」
プロト「まあ、、、それは、、そうだ。だが、、、、一つ聞くが、、、アルカ、、、あの古から大切にされてきた言霊の強化の聖水が入った瓶、、、どうした?」
アルカ「、、、、やっちまったぜ、、、、」
マリック「ちがう、ちがう!!アルカちゃん、ちゃう!そこかっこつけるとこじゃなくて!謝ると~こ~ろ!!」
プロト「アルカ、、、、」
アルカ「な~~にぃ?」
プロト「お前いいかげんにせぇよ?こらぁ!お前ぼくびぼ人気投票1位やからって調子のってるやろこらぁ!!!?」
アルカ「はっ!?アルカは、、、プロトが久しぶりに、こんなに怒りをあらわにしたことに驚きが隠せなかった、、、!」
マリック「アルカちゃん?今小説のお時間じゃないでしょ~~?なにしてんの~~?悪いことしたらどうするんだっけ~~~~?」
アルカは、、すごくつぶらな目をきらきらさせて、すっごくかわいいポーズをとって、、、
アルカ「ごめんなちゃい、、、、」
プロト「、、、、許す!!」
マリック「許すの!?簡単~~~~!!!いくら親ばかとはいえ、、、プロトさん!甘やかしすぎやありません?」
プロト「でもね、、、アルカ、、、君、言霊の力しらないの?」
アルカ「んn~~~~?どういうこちょ?ちらなぁ~~~い、おちえて~~~~」
プロト「言霊は、いつもいいことが起こるとはかぎらねぇ~~んだ、言葉に誉め言葉や悪口があるように、言葉の力を強くしてしまったら、、、おめぇミーナや、ミーナの周りに何が起こるかわかぁねぇ~~~ぞ?だから、、もっと、強い判断で、ミーナを死なせればよかったのに、、どうすんだよ!?」
マリック「ん~~~~、それは困ったね、、、でもその未来はプロトにもわかんないんでしょ?今は、様子見でいいんじゃないか?時がくれば、、、頃合いを見計らって、不運か、刺客をおくろう、、、それでいいね、アルカ」
アルカ「合点承知のすけぇ~~~!!」
マリック「ほんとに反省してる?」
そんな、口喧嘩をよそに、、ミーナはゲームをみていた、、、
ミーナ「フローニとビアンテは、どっちもかわいいから選べん、、、」
ストロセクス 「せやな~~~やっぱこのゲームはおもろいなぁ~~」
ミーナは、自分でゲームをするのも好きだったが、ストロセクスがゲームをしているのを見るのが好きだった、、、
ゲームは、彼にとって、頭の中の冒険だったのだ。みるみる変わっていく景色、強くなっていく主人公、仲間になったりする魔物、強いアイテム!彼にとって、未来的で、親和的な世界が、彼を魅了した。
そして、ミーナは、いつも同じステージを繰り返すのだ、、、その三つくらいのステージが好きで好きでたまらなった!
ニューソング家は、ゲームが得意だった。クリアを除いてだが、クリアはあまりゲームに
興味を示さなかった、、。
このゲームソフト以外でも、ニューソング家にとって、革命的で、みんなが大盛り上がりしたゲームソフトがある!
その名は「推しを求めて配管工が走る!」というゲームだ。そのゲームのなかの飛雄が、とにかく頑張り屋さん!どんな障害物も、ジャンプしまくって、推しのために奮闘する!
照る輝ドンキー君「うぬ!わかったか!ここでジャンプすれば、こんなゲーム楽勝なのだ!!」
プレシャス「いいぞ!いいぞぉ!!!いけっ!いっけぇ!!」
飛雄は、、どんどん障害物をかいくぐっていく、、、そして、敵を倒したり、あぶないところを回避するたびに、盛り上がるニューソング家!!
そのとき、プロシードは「こら、、、もうそのへんにしときて、、、ゲームばっかしたらあきません!」
セクス「ええやん、、!ええやん!」
イーラ「いいではないですか!今盛り上がっているところなんです!」
クリア「ふふ、、、まあ確かに楽しいね、、」
母親の仲裁も聞かず、どんどんつづける照る輝ドンキー君!
ドンキー「ほらみたことか!お前が、このとき、この攻撃をするのは知ってるのだ!!」
セクス「いけぇ!いけぇ!!」
ミーナ「、、、、楽し、、、、、」
飛雄が、最後のステージにたどり着いたとき、、みんな歓喜の声をあげ、大いに盛りあがっていた、、、!
プレシャス「よし!あと一面だ!!気を付けていこう、、、!」
ドンキー「まかせよ!われは、、かならず、このゲームをクリアする、、、、、!!」
どんどんもりあがるニューソング家!
それを静止しようとするプロシード!!
照る輝ドンキー君は、ついに、ラスボスのところまでやってきた、、、、!
どき、、どき、、、どっき、、、どっき、、、
みんな、固唾をのんで、その瞬間を見守る、、、!
、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、そのとき!あの男がうごいた!!
トルゥース「頑固おやじの会心の一撃ぃいいい~~~~~!!!ファルコン・スマッシュ!!!、、、、、、」
そして、、、そのゲーム機はこなごなにこわれちった、、、
照る輝ドンキー君「やりおるわ、、、、クッペめ、、、、」
みんな呆然としていた、、、、。(終)
第5話「グレーテストクリフ」
ミーナは、無知で、しっかりしゃべることができなかった。彼の好きなことと言ったら、
おいしいごはんを食べることと、ゲームをすることくらいだったのだ。
彼の住む場所、グレーテストクリフは、情があつく、お笑いを大切にする国。なかには狂
暴な登場人物もいるが、ここには彼を傷つけようとする敵はいなかった、、、。最初はだが。
そんな平和な国で、ニューソング家のミーナの姉クリアとミーナ、トゥルース、プロシー
ドは、最近できた、あたらしいエンターテイメント施設が面白いというので、出かけたの
だった。
その施設の名前は、歌楽嗚喜というところだ。わいわい踊ったり、歌っ
たり、楽器を鳴らしたりできる場所。個室はなく、大人や子供、いろいろな人が出入りで
き、その人の言葉のもつ力がどれだけ魅力的か、素晴らしいかを競う場所だ。表向きは、
大会だが、本質は、みんなでわいわい楽しんで文化を楽しむところだ。そして、社交の場でもある。
ミーナは緊張していた。なぜなら、彼は初めて出場することになっていて、多くの人の前
で歌うことは、彼にとって、恐怖や緊張、不安を与えるものだったからだ。
数々の言葉の能力者が、その力をみせていく、しかし、この国では言葉の力が秀でたもの
はそんなにいない。
それでは次に行ってみましょう!!
エントリーナンバー11番 カラム超大石さん~~~~~!! どうぞ~~~~!!
曲の名前は~~~、「インコの歌!!」
「いぃんこ~~~はええよぉ~~~!!持ち運びすごく便利ィ~~~で、、
かごもおりたたんでえぃいい!持ち運びもできるんやでぇええい!」
「でもコザクラは要注意~~~!!噛む力がすごいから、くちばしカットしてもらいやぁ~~~~
できたら、セキセイがいいよぉお!」
そう歌うと、彼の飼っているインコたちが踊りだした!!
トゥルース「ほう!これが、彼の力か、、、、!テイマー的な力なんやなぁ!!」
プロシード「そうやね、あなたの力とえらいちがいますねぇ、うちの子たちも特殊やけど、あなたの力は、とくに人と違うみたいやねぇ」
審査員 プライス「はい!すばらしいかったですね!!点数がでましたぁ~~~!ただいまの得点ははぁ~~~~~~100点満点中12点!!すばらしいパフォーマンスでしたが、すこし、歌の魅力が足りませんでしたぁ~~~、しかしその能力はまだまだ期待できますね!ぜひ、次も頑張ってくださいませ!!」
観客!おぉおおおおぉおおお!いいぞぉお~~~~!
会場はおおいに盛り上がっている!!
プライス「つづきましてぇ~~~~~~!えんとりぃ~~~なんば~~~12番 クリア様おはいりくださ~~~い!!」
プロシード「クリア呼ばれたわよ!行っといで!」
クリア「ふふ、、、、私自信ないんだけどなぁ~~~~~(笑)」
そして、、クリアは、舞台にあがり、あたりに静けさがたちこめた、、、、、
クリアは、ゆっくり息をすいこんで、しずかに歌う!!
(「世界が綺麗に見えて、、、」 made by 明る)
世界は、楽しむためにある。最初は、全然みえてなかったのに、心を綺麗にして、
透明な目でみたら、なんて綺麗な世界なんだろう!
美しい!ああ、美しい、この世界には、美しいものだらけ!
空の美しさを謳う小鳥たち、貧しい者たちも懸命に生きている
森の木々は、四季を伝え、空は1日の始まりと終わりを教えてくれる。
空気は、私たちの声を伝え、私たちは笑顔で、よろこびを伝え合う、、、!
美しい!ああ、美しい!この世界には、美しいものだらけ!
すると、、、、観客の目からは、すっと涙がこぼれ、、、文句を言ってばかりの客が、黙り、、、
よろよろとしていた老人が踊りだした、、、!
プライス「、、、、なるほど、、、あなたの能力は、回復と治癒のようなものか、、、素晴らしいです、、、!確かに、その能力は高く評価できます、、!よろしい、、!39点差し上げましょう!!」
プロシード「ああ!よかった!さすが、わが娘、、!声が綺麗なのは知っていたけど、彼女の心の綺麗さが、聞いている人の心を洗うんだ!」
トゥルース「やるなぁ、、、こんなけ点数もらえんねやったら、クリアが優勝すんのちゃうかぁ??」
、、、ブルー「いやぁ、、、?ちがうねぇ!この大会で優勝するのは、わてや、、、みんなに泡ふかしたるでぇ、、、!」
ブルーは、ニヤリと笑い、舞台に向かって歩いていった!
プライス「さあ!今日の、特別ゲストはぁあ~~~!あの青春のすばらしさを、元気な歌声で歌う、あの大物歌手ブルーさんたちです!!!」
うぉおおおおおおおおおぉおおおおおおお!!
ごごごと、まるで声の圧力が会場をひきしめ、一気に大会が盛り上がる!!!
プライス「それでは、、、!!いってもらいましょう!!プルーさんたちの名曲!!「したい!!!」」
(「したい!!!」)
「あああ~~~~~したい!したい!あれもしたい!
なんとなく書いた小説を~~!本にしてみたい!
心が綺麗で、話がおもしろい女の子を彼女にしてみたい!
あああ~~~~~したい!したい!したいことだらけがあるこの世界!
この世界と結婚したい!
ぐずでのろまな毎日を~~~送っていた俺らは~~~~
知らぬ間に仲良くなっていて、この世の不満を歌にしていた~~~~
気づけば、人が集まってきて、、、会場は大いにもりあがった
ふだんきづけていないだけで、したいってことを強く思えば
できないことなんてないだろう。過去は変えられないが未熟な美しさがあ
る!
ねずみのように、必死で生きれば、いいこともあるんじゃねぇのか?」
老人は、踊るどころか、会場中をかけまわった!!
女の子は、来ている服を脱いで、それをぶんぶんとぶんまわす!!
不平を言っていた客は、そばにいる女性を口説きはじめた!!
ミーナも、ミーナたち家族も、プロの声に感動し、大きな歓声をあげていた!!
まさに、プロの声は、ふだんの日常では感じることができない圧倒的な言の波があったのだ!!
トゥルース「あ、、、あれがプロの言の波か、、、、!」
ミーナ「言の波、、、、、?だしこんぶ?」
トゥルース「ああ、、、ミーナは知らないのか、、言の波ってのはなぁ、その人がもつ声の力と思考を表現する言葉の力が合わさった、不思議な力の大きさのことだ!この力によって、いろいろなことができる。でも、使い方によったら人を支配したり、争わせたり、傷つけたり、危険な面もあるんだ。」
プロシード「そう、あの人みたいに、心を刺激して、強化し、人に自信を与えたり、元気を与える力もあるのよ!!」
クリア「そうよ!お父さんとお母さんの力もすごいんだから!!」
ミーナ「白ねぎ、、、、」
クリア「あなた、たまにちゃんとしゃべるのに、なにかの材料ばっか言ってない?なにをつくりたいの?(笑)」
プロシード「まあ、、いいじゃない!それが、この子の個性なのよ!さぁ、、次は、ミーナの番よ、、頑張ってね、、、!!」
そして、プライスに呼ばれ、、、ミーナの番がきた、、、、!
トゥルース「まあ、、、ちゃんとしゃべることができないのもあるし、それほど言の波はないだろうが、、、あいつが楽しめればそれでいい、、、がんばってこい、、、」
そして、、、この後信じられないようなことが起こる未来は、、、誰にもわからないことだった。
第6話 「世界がお前を見ているぞ」
ミーナは自分の名前が呼ばれる前からどきどきがとまらなかった、、、、!
ずっとずっと楽しみにしていた大会だ!自分の能力や努力を発揮しなきゃいけない日、努力が報われるかもしれない日、、、、
おもいおもいの気持ちで、ミーナは、ステージに一歩一歩のぼっていく、、、
プライス「おやっ!これはまたちっちゃなお客様だ!さぁ、、、、はたしてぼうやの力がどれほどのものなのか見せてもらいましょう!!皆様!大きな声援をどうぞお送りくださいませぇ~~~~!!」
(場内)うぉおおおおお、ぼうやぁあ~~~~がんばれ~~~~
ふぅふうううううう!! ひぃやあああ~~~
きゃあああああ!
なぜこんなに、歓声が大きかったのか?わかるよね?それは、あのブルーたちのパフォーマンスの後だったからだよ。そんな大物の歌を見せられたら、みんな興奮するに決まっている!
では、なぜ、ミーナが、ブルーたちのあとだったのか、、、。それは、ミーナが、頑張って、頑張って必死の気持ちで、参加申し込みをしたからだ。
ほんとは出ないつもりだった。でも、、、、彼は、自分の能力がどれだけのものなのか、、、それを知って親や、兄弟がどれだけ喜ぶか知りたかった、、、。
そして、、彼の小さな戦いの火ぶたはきっておとされた、、、。
シーーーん、、、、静まり返る場内、、、
みんなが、、、ミーナに好奇の目を注いでいる!!
ミーナは、下を向いて、必死で、、、必死で、、、声を出そうとする、、、
しかし、、、出ない、、、出そうと思っても出ない、、、、
すっと、そこにてる輝ドンキー君があらわれた、、、、
「カンペっ!カンペはどこだぁ~~~~~?」照る輝ドンキー
照る輝どんきー君は、にっこり笑顔で、立って、、、ミーナに叫んだ、、、
その言葉を聞いたとき、、、、ミーナの中でなにかがうごいた、、、、!
ミーナ「みずな~~~~~しらたきぃ~~~~~白ネギぃいいいいーーーーー!
まろにぃ~~~~~~、、にくにくぅ~~~~~、、、、はくさいぃ~~~~~
全部煮たらすきやきぃ~~~~~~おいしぃいいいいいいいい!!!」
するとっ!!!場内がしんっ、、、とした後、、、、一気にばかにするような笑いがまきおこった!
あっはぁああ!!あっはぁはあっはぁ!!
ひぃひぃっひ
なんだぁ~~~~~その歌、、、、!!?音程もめっちゃくちゃだし、なにもおこらねぇし、、なんでお前がとりなぁんだよぉおお~~~~
トゥルース「、、、、、、(ブチィ!!)あいつら、、、いてまう!!」
「超やり手の機械工の言霊ぁあああ~~~~~!!!紅蓮・・・・・!!」
するとすぐにプロシードが、口をふさぐ
「やめなさい!あかん、、あかん、、、怒ったら!お客さんってそんなもんよ!あまりにもブルーさんたちの歌がよすぎたの、、、誰が笑おうが、わたしたちの子は立派に歌ったやないの!それでいいやないの!」
嘲笑や、罵声がとびかう、、、
ミーナは、下を向いて、、、がまんしていた、、、涙がすこしずつでてくる、、、
かなしみや、怒り、くやしさなどがたまって、、たまって、、ただ立っていることしかできない、、、、
それを遠くから、ある男たちが見ていた、、、
男は、悠然と立ち上がり、、、すぅうう~~~~と大きく深呼吸した、、、、
そして、、歌いだす、、、!
、、、、ブルー「泣きたかったら泣いていい、、!!
泣き終わったら、、!!
変わらない歌を歌おう、、、いつも同じ、お前の歌だ、、、!
お前らしい、お前だけにしか出せない歌だ
世界がお前をみているぞ!そうだ、このくそったれの
世界にお前の、渾身の声をぶつけてやれぇ!!
変わらない歌を歌おう、、、いつものような、明るい歌だ、、、!
お前のような!勇ましい、勇者の歌だ!
やさしい、やさしい、あたたかい歌を!!!
全世界がお前の敵でも、俺はお前の歌を聞いている!
敵がいて上等じゃねぇか、、存分にたたかってやれぇ!!」
その歌声を聞いて、だんだん泣き止んでいたミーナだったが、、、
最後に一筋の涙が、つぅっとあふれでた、、、
ミーナは、静かに笑って、目の光がまっすぐブルーの方をつらぬいた
ミーナ(「しあわせ」)
「しあわせとはなんだろう?お金があっても、人望があっても、心に幸せが宿
ることはあるんだろうか?
それはどこで見つかるんだろうか?ごはんを食べても、友達と話しをしてい
ても、心が沈んでいるときはいつも一人だ、、、だから、、、!僕は!みん
なの歌を歌いたいんだ!
みんな笑って、みんなが仲良くできる!人を馬鹿にすることなんて忘れて、み
んなが毎日笑っていられるそんな言葉がほしいんだ、、、、!」
その歌声を聞いたとき、、、会場中が、静まりかえった、、、、あの罵声をあびせた人は、
口を大きく開けて、立ち伏していた、、、
プライス、、、「、、、、な、、、なんとこんな子が、、そんな歌を歌えるなど、、、、。
、、、、、しかし、、、歓声はなかったみたいですね、、、やはり、、素晴らしい言葉と
歌詞でしたが、、、ここはブルーさんたちの優勝ということにしましょう!!」
その言葉に、観客は、何も言わなかった、、、観客たちもそれが正しいのかわからなかったからだ、、、、
あせったプライスは、、、「はいっ!それでは、ブルー様方!!ここに賞金とトロフィーをお渡し致します」と、急いでトロフィーをとり、ブルーさんに手渡そうとした、、、
ブルーは、笑って、、トロフィーを受けとり、大きな声でいった、、、
「みんなぁああ~~~~~!!それでいいのか?本当にそれでいいか?お前たちの心には、ミーナの歌になにか響くものはなかったのかぁあああ?」
(観客)「うん、、、、たしかに、、、ブルーとは違った、、、なんかあったかい気持ちが心の奥にはいってきた、、、別に元気にはなりはしないけど、、、なんか、、、、」
「だよな、、、なんだ?この力?感じたことねぇぞ!?」
「ないない、そんな力ないよ、、!」
ブルー「な?これが文化ってやつさ、俺たちは、まだ作られていない、目に見えない力を
つくっていく力がある、、、それをわすれてはならねぇ!」
そういって、ブルーたちは、トロフィーを、ミーナが座っている近くにおいて、賞金ももらわず、会場の出口からでていった、、、
プライスは、すごく小さな声で、、、「はいっ、、、それでは、、、今回は、、、優勝者のブルー様のご提案もあり、ミーナの勝利ということにいたしましょう、、、ありがとうございました、、、!」
そして、会場は、すこし静かなまま、幕をとじた、、、。
帰り道、、、、ニューソング家はほとんど何も言わなかった、、、
あふれてくるこの感情がなにかわからないような、しかし、いっぱいなのはわかっていた、、
みんな、しずかにわらって
「ミーナ、、、やったな、、、!」とだけ、声をかけて、、、、ミーナは、すごい自信満々そうな、嬉しそうな顔をして、、ゆっくりと、、ゆっくりと、、、道を歩いていましたとさ、、、、
第7話「黄金時間」
だれにでも、黄金時間がある、、、。
それは、甘くとろけて、すぐに消えていく、初恋のような、成功した後の飲み会のような、仕事した後の一杯のようなそんな時間だ。とても楽しい、楽しいのに、はかない、、、そんな時間が人生にはある。
この小説も、だれかにとっての黄金時間であってほしいと思う。ぼくにとっての黄金時間だからだ。小説がおもしろくなるにつれ、次はこんな展開にしてみよう!こんな登場人物がでたら面白いんじゃないか?そんな妄想と、はやく作りたい、そんなレゴをさわっているような感覚が、この第7話にもあるんじゃないか?そんな気分でよんでほしいお話。
、、、プロト「ほら、みてみぃ、、、ゆうたやろ~~~!(怒)」
アルカ「にゃにが~~~?」
マリック「アルカちゃん、、今プロト様怒らせないほうがいいよ。怒ってるの、わかるでしょ?」
アルカ「しょだね~~~、たしかに、ミーナの力の片鱗があらわれはじめた、、、でもね~~~?まだ彼のは片鱗だよ~~~?まだそんな大きな力ではない。大丈夫、、大丈夫~~~、彼が何かやらかしたら、無理やり違う世界に送ればいいんだよ~~たしかに神様ポイントつかっちゃうけど~~~それは私がもつよ~~~」
プロト「たしかにな、、、それはそうだ、、、まだ子供でもあり、今回は、ブルーたちが、その力を誘発しただけで、そこまで影響力はないだろうが、、、しかし、、、奇異な能力は人を惹きつける。わかるか、、、?ミーナが、あんなに若いのに、特別な力をみせたことで、世界がだんだんとかわっていくんだ。お前に、その流れを止められるか、、、見物だがな、、、」
マリック「まあまあ、なんとかなるでしょ~~~そんなにプレッシャーかけないであげてくださいよ~~~、次元転移はお安くしときますから(笑)」
プロト「、、、ふん!どうなってもしらないんだからね!」
アルカ「最後のセリフはツンデレ少女ね~~~プロトはいつもおもしろいね~~~」
そんな神々の会話を尻目に、物語は動き出していた、、、
まずその力に目をつけたのは、彼の父と母だった。
トゥルース「あれから、何度か、カラオーキに出場したが、どないしたんや?あんなに綺麗な歌声で、歌詞もつくれたのに、とたんにまたおなじ歌うたうようになって、、、その歌ちゃうゆうとんのに、自信満々に歌いよって、、、あれはまぐれかなにかか?お客さんたちも、どないな顔して聞いたらいいかわからんってな雰囲気で、ははって、うすら笑いしとったで?」
プロシード「まあ、子どもの才能なんてもんは、最初はすぐにでえへんよ。だからおもしろいんやないの。でも、やはりこの子には何かあると思う。勉強もでけへんと思う。でも、学つけたる意味はあるかもしれない。言葉の力を強くするには、勉強も大切や。」
そう、ミーナは、勉強ができなかった。テストは、ほとんど、0点。彼にとって、勉強が
、面白いとか、やりがいのあるものに感じられなかったのだ。
プロシード「ミーナ、塾にいきなさい。響楽院という場所がある。そこに、あなたの、力を目覚めさせる師匠たちがいる。そこで、しっかり学ぶのよ、、、」
ミーナ「じゃがいも、、、」
トゥルース「それ行くってことかいな?次はなに作るつもりや、、、(あきれた顔で)」
そして、そう、あの子と同じように、ミーナも自分を鍛える場所に通うことになったのだ。
その名前は、響楽院。そこで彼を待ち受けている師匠たちはどんな人たちなのか、、、?
そして、ミーナはおそる、おそる、その施設にはいっていく、、、
ミーナ「いとこんにゃく!!」
その施設の受付 響香「ああ、、君ね!ご両親からきいているわよ!なんでも、あのカラオーキで優勝したそうじゃない、、、でもその才能が、姿を現さなくなったんだって?」
ミーナ「めんつゆ!」
きょうか「ふふ、おもしろい子~~~!よしお姉さんが、教室に案内してあげるよ!」
そして、きょうかとミーナはその教室にはいっていく
多くのミーナと同年代のこどもたちが、好奇の目で彼をみている、、
釣理村「おう!よぉ!ここあいてるぜ!すわりなよ!」
ミーナ「ネギ!」ミーナはうれしそうに、いすにすわる。
つりむら「はは、おもしれぇ奴だなぁ!せっかくここで会ったんだ、仲良くしよーぜ」
ミーナとつりむらは、楽し気に授業がはじまるのを待っていた、、、
そして、あの男が、コツコツと入ってきたのだ、、、!
プレシャス「どうも~~~~今日は、新しい子がはいってきたね!楽しい日になりそうだ!」
ミーナ「おにぃはん、、、、」
プレシャス「そうだ、ぼくはここで働いてる!ぼくだけじゃないけれど、この塾には、面白い先生がたくさんいる。しっかり話を聞いて、君の言霊をさがそう、、、!!」
プレシャス「みなさん!!それでは、、、、授業をはじめます、、、、!!!」
第8話「言の波」
プレシャス「それでは、新しい子も入ったことですし、それでは、まず大切なことであり、これからのあなたたちの人生すべてにおいて大事なヒントをもう一度お教えします。」
ミーナは、非常にわくわくして耳や目をプレシャスに傾ける。
プレシャス「学ぶときには、それがなぜか考えること」
「たとえば、山の多い、高地は雨が降りやすい。なぜでしょう?」
他の生徒A「ん~~~、そこに雲が集まりやすいから?」
プレシャス「いい線いってますね。そうやって、いろんなことに理由があるじゃないかと考えることは、非常に大きな学びにつながるのです。」
他の生徒B「答えはなに~?」
プレシャス「答えは、雲が山にぶつかって、雲にたまった水がこぼれるからです。」
他の生徒C「なるほど!」
プレシャス「ずばり、言いましょう!言の波は、聴覚を通して記憶によびかけるんです。」
「認知症の患者が、音楽を聴いて、前の人生がどうだったが思い出すみたいに、言の波は脳の記憶を呼び覚ます」
「その音楽には、言葉にはどういう力が含まれているか?その力とは、追憶です。」
「感覚や、過去の記憶、情景それらを強化、リンクさせ、人に変化をもたらす!」
他の生徒D「その力をつけるために、僕らはここで学んでいるんだよね?」
プレシャス「そう、まず私たちが、すべきは、言葉と声の力をあげること」
「今から、まず言葉の力を上げてもらいます。そのためには経験が必要になる。知識だけでは、言霊は成立しません」
まず外にでて、言霊を見つけてもらいます。ちまた(巷)には、いろんな言霊があふれている、その子たちを、あの手、この手で誘いだし、言霊にエネルギーをもらうのです。
さあ!すばらしいあなたの体験を積んできてきてください。
第9話「冒険がはじまる!」
ミーナにとって、冒険は、あまりしたことがなかった。近所の友達とゲームをするくらいだった。ヨッティーという面白い男の子がいて、ゲームのカセットを貸してもらっていたくらいだった。
ミーナは、まず地図を親に見せてもらい、美和の国の、ビワの泉という場所に行こうとした。その理由は、つりむらが釣りが好きという話を聞いて釣りがしてみたくなったからだった。
まず、ミーナは自転車を改造した。テントを積めるように、そして、釣り道具を乗せられるように!
長い長い旅だった。まるで途方もない旅。道は険しく、目的地は夜になるまでずっとこがなければならない。
しかし、ずっとずっとミーナは、自転車をこいだ。それが、彼の修行だとも思った。自分の道を、目的地に向かって進む。まるで、未来にそのような困難が待ち受けてるというくらいに。
しばらく進んでいると、、そこにはおじいちゃんがいた。
ミーナ「たまねぎ!」
竹鳥嗚奇奈「ほう、、、若い子じゃの、、、こんなところになにしにきた?」
ミーナ「言霊、、、!さがして、、、」
おきな「言霊か、、、言霊はそんなに、人懐っこくないの~~~、もしかしたら竹の中にいるかもしれんの~~~、一緒に竹切ってみるか?」
ミーナ「、、、、!肉じゃが!!!」
ミーナはとても嬉しそうだった。これで、自分にも、言の波が手に入る!この朦朧とした自我もなんとかなるかもしれないと思った。
おきなに、なたをかりて、ミーナとおきなは、竹を切りはじめた。
カツーん!カツーン、、、
なんども、なんども、竹に切れ目をいれ、ちょっずつ、竹を切っていく、、、
カツーん、、、カツーん、、、
おきな「でんの~~~~、、、」
しかし、ミーナは真面目な性格もあって、しかも、旅でイベントが起こっていることが嬉しくて、夢中で竹を切る。
そんな中、、おじいちゃんが昔話をはじめた、、、
「昔はの~~~、信じられんからもしれんが、娘っ子がでたんじゃよ、めんこい娘でな~~~そりゃかわいくてかわいくて、、、しかし、、、その娘は、かわいすぎたんじゃ。昔の文献でみたクリオパトラみたいな、絶世の美女じゃった、、、。」
ミーナは、おきなの話をしずかに聞いていた。
「美しかったり、綺麗なもの、貴重なものに、人がよってくるんじゃよ。そして、娘の
奪い合いの戦が始まった!!天下分け目の大戦!かぐや様に告ってほしい!がはじまった!」
ミーナは、竹を切るのをとめて、その話に夢中になってきた。
おきな「男たちは、ありとあらゆる計略を練った。壁ドンならぬ、壁アルマゲドン!を覚えてくるやつもいれば、金銀財宝で、そのお嬢様をたらしこもうとする奴。歌を練習して、芸術の力で、その娘をおとそうとするやつもいた!」
おきな「しかし、、、その娘っ子は決して、首を縦にふらなかった。なぜなら、娘は、修行の旅に来ていただけだったからだ。」
ミーナ「なんの修行?」
おきな「言葉によって、人の心をあやつる力を身に着ける修行だ。」
ミーナ「、、、、それが言霊?」
おきな「かもしれんのう、、、。かぐや自体が言霊だったのかもしれん」
ミーナ「そのあと?」
おきな「うん、そいつら全員の心を支配して、自分をあきらめさせ、自分の世界に帰っていった。」
そして、おきなの話が終わったあと、なんだが、ふに落ちない、不思議な気持ちで、ミーナは、竹を切るのを再開した。
カツーん、、、カツ、、、ン
なんどもなんども、竹になたをあてる。
なんども、なんども、、、
すると、、、、!そのとき!ミーナのなたが、最後のひとふりで、竹を切り倒したと思ったその時!!竹から、光があふれでて、、あたりをのみこんだ!!
おきな「こ、、、、これは~~~~!!!」
かぐや「おとっつあぁ~~~~~ん、、!!ただいまぁ~~!!」
おきな「か、、、かぐや!!」
かぐや「会いとうございましたぁ~~~!!」
おきな「かぐや、お前月に帰ったんじゃないのか?」
かぐや「うん、、、せやねんけどなぁ~~~、わての子どもたちが観光したいって言うてきかんもんやから、連れてきた~~~~」
おきな「か、、、、、かるない?そんな理由で来たんか?」
かぐや「うん、もちろん、あっちの世界のおとんには、子どもたちの修行の場ってことにして、連れてきたんやけど、、、この子ら、もう観光気分全開やわ~~~」
はんげつ「おかん!わてらは、遊びたいんや~~~!あっちの世界、ペット、うさぎしかおらへんやないか?あとは、なんか和歌とか、貴族の遊びばっかでさ~~~いやなるわ~~」
まげつ「ほんまやで~~!わてら、あそびたい盛りやねん!せっかく、グレーテストクリフにきたんや~~、カラオーキとか、タコヤーキとかいっぱい遊んでまわらなおもろない!はよあそびいこ~~~!」
しげつ「わては、、別に行きたくなかった、、、」
まげつ「しげつ~~~そんなん言うなぁ~~~、こっちの世界を知ることも立派な経験や、わてらの世界で昇進するためには、こっちの世界で力つけて、成長せなあかん!忘れたらあかん!まあ、観光も大事やけどなぁ(笑)」
ミーナは、たしかに急にいろいろなことが起こったので、驚いていたのもあるが、、、かぐやの美しさに見とれていた、、、かぐやはあきらかにかわいく、うつくしく、すべてがととのったかような顔をしている。
かぐや「あーーーあなたも私に、心奪われて、、まあ仕方ないけどねぇ~~~あっちの世界からしたら普通でも、こっちの世界じゃ絶世の美女ですもの。だから、私に詰め寄る男たちは、ほんとにてをやきました。もてることは、嬉しいと感じる人もおるでしょうけれど、私みたいにもてすぎたら嫌になります。こっちの男っていうものは、嘘ついてまで、女子を自分のもんにしようとする。だから、その男たちの虚栄心を利用して、恥をおぼえさせました。」
ミーナ「大根!」
かぐや「あ~~~あなた、あの水飲んだの、、、あの生命の塩水は、体を活性化させるけれど、エネルギーを使いすぎて、自我がまとまらないようになる。で、その状態をなおすために、言霊がいると?」
ミーナ「たまご!」
かぐや「あんたも、頑張って生きようとしてるのですね。わかりました。あなたに、私の言霊の力をかけてあげましょう!恋の目覚めという力ですけれど、、、でも条件があります。」
ミーナ「?」
かぐや「この子たちと旅をして、歌や、音楽や、学問なんかにある言葉の魅力について見つけてほしい。この子らも、言霊として未熟なのです。だから、言葉っていかに美しいものか知る必要がある。できる?」
ミーナは、元気よく縦に首をふった。
かぐや「、、、わかった!じゃあ、あんたに任せて私は月に帰るね。私宮中の仕事もあるから。」
そして、かぐやはふわりと浮き上がり、天高くのぼっていった、、、。
まげつたち「さいならぁ~~~おかぁ~~~ん」
かぐや「あんまりはしゃぎすぎたらいかんよ~~」
第10話「ミーナの弱さ」
これは、言葉の力を問う物語、、、!言葉には、いったいどんな力が秘められているのか、それを探す物語だ。舞台は、ここから全く変わっていく。まるで違う世界に連れていかれたみたいな、アドベンチャーが幕をあける。
まげつ、はんげつ、しげつとミーナは、さらに旅をつづけた。
夜になると、月明りの下、野宿をし、朝をむかえる。
彼にとって全く新しい空気、土地が彼の冒険心をそそった。
しばらくして、川にでる。川は、湖や、海につながり、違う世界へといざなう最初の場所、、、。
まげつ「お~~~川や、川や、ここいらで休憩しようか。疲れたな、、、なんせ、重力が、月の6倍ある。あきらかに、地球は、わてらの体力をつくるにはいい場所やけど、やっぱ休憩も必要や。」
しげつ「だ、、、だからきたくなかったんや、、、こんなにしんどいのになんできたんや!?」
はんげつ「言葉の力について理解を深めるためや。」
ミーナ「、、、言霊なのに?」(ここは、ミーナはちゃんとしゃべっていないけれど、言霊たちは、心が読めるので、ちゃんとしゃべっているように書いてます。)
はんげつ「そう、わてらは言霊やけど、まだ力は弱い。人間達を通して、リアルな言葉や、その美しさを知って言葉の力について知っていくと、言葉には、言の波という力が宿る。」
ミーナ「言葉の美しさか、、、、そんなものがあるのか?普段僕たちが使っているものに、そんなだいそれたものが?」
まんげつ「わてらもそれが知りたくて来たんや。一体言葉にどんな力があるのか?めっちゃわくわくするなぁ~~」
そうやって、、言霊たちと話をしていると、、、なにやらえらそうに、だれかに罵声を浴びている子どもの声が聞こえた、、、。
上太郎 「やぁ~~~~い!のろまな亀め!おまえなんかこうだ~~~!!」
亀はひっくりかえされた!
亀羅羅「こらぁ~~~~!おまえら!なにをするか!?われがどんな存在かしらないのか?海の神の遣いであるぞ!!」
下太郎 「はぁ?ただの亀がえらそうに!しゃべれるだけで、えらいと思うな!」
それを見て、ミーナはいきよいよくその子たちに向かって走っていく!
ミーナ「だ、、、め、、、!」
上太郎「なんだ?お前!一人で、正義のヒーローきどりか?」
下太郎「おにぃちゃんは、強いんだぞ!お前なんか、コテンパンにやられてしまえ!」
上太郎は、いきよいよく、ミーナに拳をうちつけた!
ガッ!!
ミーナ「い、、、いたい、、、」
ミーナの目のあたりが、赤くはれミーナは痛そうにしている。
まんげつ「あ~~~これがいわゆるいじめっこか~~~~~どこにでもおるな、こんな人間のひんまがったやつ!」
上太郎「はぁ!?どや、もっと痛めつけたろうか?な?俺の力は怖いやろ?謝んねやったら今やで、、、?ちゃんと頭下げて謝ったら許したってもええで、、?」
きらら「おのれ!知らない人間までもきずつけるか?われらの姫様がここにいれば、おまえなんかひとひねりなのに!」
下太郎「あやまれぇ~~!あやまれぇ~~~!」
ミーナは、その子たちをにらんだが、怖かった。はじめて、自分にやさしくしない相手があらわれ、怖くなった。
そう、ミーナにとって、これがはじめての冒険だったのだ。しかも、ミーナには、なんの力もなかったのだ。
ミーナは、すっと腰をおろし、、、謝った、、、。
くやしくて、くやしくて仕方なかった。心に、冷たい気持ちがへばりついてとれない、、ほんとは、なにもしてないのに謝罪なんて間違っているだろう。謝罪したことで、彼らはいい気になり、かつあげをしてきたかもしれない。しかし、ミーナには解決法がなかった。そんなに、ミーナはかしこくも、力もなかった。
まげつ「なんや!この子!情けない!力がある人間に対したら、そんなおじけづいて、敵の思うようにして!こいつについていっていいんかぁ?」
しげつ「そんなの言うな!僕だってそうしたかもしれない。じゃあ!どうすればよかったんだよ!」
それから、上太郎は、えらそうに何度もミーナに罵倒を浴びせ、からかったあと、気が済んだのか帰っていった、、、。
はんげつ「よかったな、、、なんとか、、、無事、事がおさまったなぁ、、、」
気づいたら、ミーナは泣いていた、、、。まだこのミーナの物語は、そこまで進んでいないが、この物語の主人公は弱いんだ。彼の子のように、勇ましくも、知的でもない。弱弱しくて、こわがりで、、、。
キララ「ふん!弱虫め!しかし!助けてもらったことは認めてやる!お前は、他の存在のために、自分を貶めても、へんな我慢をすることがあるな、、、それが今後お前にどういう結果をもたらすかわからないが、もしかしたら、それがお前のいいところかもしれない。
その他人を思う気持ちを忘れるな、、、!」
ミーナは、キララのその厳しくも、やさしい言葉にさらに涙した。たしかに、情けない戦いだったが、これで、もしかしたらよかったかもしれないと思った。
キララ「泣くな!助けてくれたご褒美に、お前を素敵なところに連れて行ってやる!ついてこい。」
キララ「海の国の遣いの亀の言霊、、、、、橋渡し!」
すると、亀の周りに、ふしぎな空気の膜がはった!
キララ「のれ!」
ミーナたちは、とまどったが、好奇心に負け、静かに亀の甲羅にのった。
キララは、ゆっくりゆっくりと、川に入っていき、、、水の中に入ったとたん、、、
一気に加速して、、、ミーナたちは不思議な世界に入っていった、、、!
第11話「海の中の世界とは、、、」
そこは、真っ青な海の世界。さんごが、地面をいろどり、くらげが宙をまう。
魚たちは、美しく光り、まるで現世とは別世界のような、美しい光景が広がっていた、、、!
キララ「美しいだろう?海の世界は、平和な世界なんだ。あの子どもたちみたいな、悪に染まった存在もいない。それは、調和、支え合いでできた美しい世界なんだ。」
ミーナは、さきほどの屈辱的な思い出を忘れて、海に見とれていた。ああなんて綺麗なんだ。ここには、変な、諍いも、おごりも、差別もない。平穏で、神秘的で、あたたかい世界だ、、、!ミーナはそう思っていた!
キララ「、、、ついたぞ!」
そこには、大きな城があった。深乃産湯と書かれてあった。
キララ「さあ、、、まずはここの案内人、彩陶創のおでましだ!!」
そう「ようこそ!おいでくださいました。ここは、海の天国でございます。ささ、こちらにおいでください!」
げんき「おおっ!あんたが、キララをたすけてくれたのか?ありがとなぁ~~~」
キララ「そう様が、この国の取締役で、げんきは、その見習いだ。2人ともいい人たちだから、粗相のないように。」
キララ「新たなお客人の登場だ!今日は宴だぁ~~~!みんな盛り上がるぞ!」
うぶゆの住民たち「おぉおおおおお!!」
そして、宴会がはじまった!
きれいなきれいな衣装で踊る魚人だち!なかでも、ブラックバスは、飛び跳ね方がかっこよく、ミーナの心を魅了した。
そして、そうは、ギターを弾いた。それに合わせて歌うげんき!たのしい宴が、より活気づく!
ミーナ「すごい!!すごいな!!ギターが美しくて、美しくて、何とも言えない!音楽の力ってすごいんだな!!」
まげつ「ほんまやなぁ!!まるで祭りや!明るい明るい歌が流れよる!!これが、ビワの国の世界か!」
はんげつ「すごい!ここの国の音楽って、すごいんだな!」
しげつ「うん、、、月の世界も風流だけれど、こっちは、こっちでいい!」
キララ「次は!満才だぞ、、、!これがまたおもしろいんだ!」
藤異ダン凄「あなたたち!私の踊りをみなさい!!これが、新のおどりよーーー!!」
「ふぃふぉふぉふぃ~~~~ふぅふぉふぉふぉ~~~~!!」
それは、ミーナにとって、今まで見たことのない踊りだった!
ミーナ「す、、、すごい!!こんな踊りみたことない!!ちゃんと踊っているのに、こんなに陽気で、面白いなんて!!」
多摩夜「パンティー!――――パンティ―!パンティーーートックス!!」
すごい、すごい!面白いダンスだ!
年老いた鷹「どうもどうも!ぼちぼちでんなぁ~~~~なんでやねん!!英国か!!
もうやめさせてもらいますわ!!(笑)」
はんげつ「はっはぁあ!あの英国か!面白いな!いつも、英国かで、きりよく笑いをとるんだな!!」
まんげつ「ああ!!これが、言葉の力か、、、!笑かしたり、うっとりさせたり、、、!なんて言葉って、面白くて、こんなに巧妙なんだろう!!!」
キラキラ「なあ!!?この世界は楽しいだろう!そうなんだよ!言葉って、使い方によったら、こんなに人を楽しませたり、感動させることができる!!こんなすばらしいものないよ!」
ごはんも、おいしかった。ニンニクのきいた、とんこつ味ののどごしの良いラーメンや、つるつるしこしこのうどん!肉汁のたっぷりのったステーキに、味わい深いソース!甘酸っぱいトマトソースのついたピザ!サクサクのとんかつなどたくさんのこちらの世界の料理を、ミーナに合わせて作ってくれていた。ただし、すべて海産物が材料だけれど。
そして、宴は大いに盛り上がり、宴は終わった。
朝目覚めると、ミーナは、どうしても言いたいことができた、、。
朝ごはんを食べに、居間に降りていくと、、ご飯のしたくをしているそうさんに、ミーナは大きな声で言った!
「ギ、、、、ギターを教えてください!!」(この海の世界の人たちもミーナの心が読めます。)
「そうですか、、、あなたはギターに興味をもったんですね、、、よろしい、教えてさしあげましょう。しかし、ギターというものは、一朝一夕で弾けるようになるものではございません。一音ずつ、しっかりと指を押さえるトレーニングをする必要があるのです。、、、あなたは、ついてこれますか?」
「は、、はい!!よろしくお願いします!!」
そして、ミーナの自主練は、はじまった!それが、彼の強みになるのではないかと考えたからだ。そう、ミーナにとって、それは、はじめての修行の場だった。ミーナは、そしてこつこつと、自分を腕を鍛えいった。ギターの弦を押さえる指の胸は固くなって痛かったが、懸命に弾いた。そして、休んでいる間は満才も、よく聞いていた。
そして、、、、ある夜、ミーナたちが、深乃産湯にいることができる最後の日、、、
みんなの前で、ミーナは、みんなと歌ったんだ!
(「あなたのそばにいれたら」)
「ああ、翼が生えて、あなたのそばにいられたら
ここは、違う世界だけれど、言葉でつながっている
僕らは言葉でつながっている
一人じゃない。
言葉は、お互いを傷つけあったり、恐れさせるものじゃなくて、
寄り添い合って、あなたと会えたしあわせをみんなにわけてあげたい!」
つたないギターだったが、それでもしっかりミーナはギターを弾いた、、、!
たどたどしいが、まっすぐなその音の響きが、そうや、げんきだけではなく、はんげつ、しげつ、まげつ達をも感動させた!
そしてお別れの時はやってきた、、、。
そう「よくぞ、、、!ここまで成長しましたね、、いろいろなことをみんなで話したり、高め合うことで、あなたには、なにかが芽生えたんじゃないでしょうか?それを大切に、あなたが、あなたらしく自分の人生を生きていってください!」
げんき「そうだよ!こうやってさ、たまには歌を歌ったり、おいしいご飯を食べて、人生を楽しめばいいんだよ!」
そう「最後に、とっておきの土産物をお渡ししましょう。」
そうは、四角い箱をミーナに手渡した。
そう「それは、玉手箱というもので。時間をすすませる力を秘めています。だから、
決して、今は開けないでください。時が来たら、使ってください、、、昔おなじように、人がきはったけど、酔ってはって、大事なとこきいてなかった人もいてます。人の言うことはちゃんときかないと。」
げんき「じゃあ、、、元気でな!!」
まんげつ「いやぁ~~~~よかったわ~~~~おいしいご飯に、綺麗な音楽、おもろい満才。いや楽しかったな~~~!これで、もう月の世界帰れるわ~~~~なんや知らんけど、ありがとうミーナはん!」
しげつ「あ、、、ありがとう」
はんげつ「おおきに!おおきに!」
そして、、川辺、、、ミーナたちは、自分の世界に戻ってきた、、、、
キララ「ありがとう、、、楽しかった、、、、!またどこかで会えるといいね!」
ミーナ「、、、、うん!そうだね!」
と感動的な、すこし寂しいシーンになっている時に、あのいじめっ子たちがやってきた、、、!
上太郎「あらあら、、、、こんなところに、あの弱虫と亀がいるぞ~~~~!!?よぉ~~~し、またいじめてやろう!!」
きらら「貴様たち!」
下太郎「いいぞ~~~~~!おにぃちゃんやっちゃぇ~~~~~!」
ミーナは、以前とちがった、、きりっとした顔で、上太郎に対峙する。
そして、上太郎を見つめ!、、、叫ぶ!
「大阪の言霊ぁ、、、、!一霊!やんのかこらぁ~~~~~~!!!」
すると、ミーナは、気が急に強くなり、上太郎の胸ぐらをつかんだ!
上太郎「な、、、なんだぁ!」
ミーナは、じっと上太郎をにらみつける、、、、!
上太郎「わ、、、わかったよ、、もういじめるのはやめる、、、」
ミーナは、厳しくにらんだ顔がにこやかな表情にかわった。
上太郎「な、、、なぁ!」
ミーナ「な、、に?」
上太郎「おれたちと遊ばないか?」
ミーナ「、、、いいよ!」
下太郎「おいらも、、おいらもあそぶぅ~~~~!」
ミーナは、現金なやつだとおもいながら、下太郎をみつめたが、気をとりなおして、一緒に川辺をあそびまわったのでした。
そして、夕方、、、上太郎たちとお別れをして、、自分の家に帰ろうかとしていた時、、、
かぐやが、また天から降りてきた、、、、
はんげつ「お、、、おかあさん!」
かぐや「よく、、、よくここまで成長しましたね。月から見ていました。そう、たまには、自分の気を強く持つことも大切です。まげつたちも満足したようですし、お礼をさしあげましょう!」
ミーナはどきどきして、かぐやを見つめていた。
かぐやは、ほのかに笑みを見せ、ミーナにちかよると、
ミーナの頬にキスをした、、、
ミーナは、とてもとても恥ずかしい気分になったが、心の中から、なにか熱いものがわきあがってきた!!
すると、、、
ミーナ「あ、、、ありがとう、、!!こんなきれいな人にキスしてもらえて、すっごく嬉しいです!!、、、、あれ!?」
かぐやは、にっこりと笑った。
かぐや「自我を取り戻したようですね、、、そう、自分で外に出てみないと、怖いことでも挑戦してみないと、自分を磨いてみないとわからないこともあるのです。すると、、、だんだん自我がついてくるものなのです。最後のは、そのきっかけを与えたまで。これまでありがとうございました。それでは、まげつ、しげつ、はんげつ、お礼とお別れをいいなさい。」
まげつ「ありがとぉおな~~~!楽しかったわ~~~、わても月帰ったら、目標みたいなもんみつけて頑張って見ようと思う。天からみてるから、がんばりや~~~~!!」
しげつ「あ、、、りがとう。楽しかったよ。なんか、、君を見ていると、僕も勇気持たなきゃって思えた。僕も頑張るよ」
はんげつ「ほんまや~~~、楽しかった~~~、ほんま楽しかったわ~~~。おおきに~~~!」
そして、かぐやたちは、みんな笑顔で月に帰っていきましたとさ。
プロト「あぁ~~~~こうなったかぁ~~~~(あきれた顔で)」
アルカ「うん!いよいよやばいね!ミーナが自我をもった!これからどうなるかな?」
マリック「ん~~~~何事もなければいいけれど、、こっからの話は、もっと面白くないといけないような」
プロト「てめぇ!ここまでの話が面白くないと思っとるのか~~~?頑張って作ったのに!」
マリック「はっはっは!まあ、まだ序盤だしね~~~誰だって最初は、そんなに力がないもんだ。これからが見どころかもね。楽しみだ!」
アルカ「あれ~~~~?二人とも、ミーナの物語楽しみにしちゃってるじゃん?いけないんだぁ~~~~!」
プロト「ごほんっ!!ふんっ!しかし!ミーナが、まだ危険な存在になるかならないかはわからない、監視を怠らないように!」
アルカ「はぁ~~~~い、、まあ私も実はミーナに興味をもってきたんだけどね~~~さあ!これからどんな話になっていくのかな~~~?」
第12話「仕切り直し」
ミーナが、自分の家に帰ってきたとき、家族は驚いた!そりゃそうだ、ミーナが自分の意志をしっかりともち、言いたいことをしゃべっている。自分の、冒険がいかに素晴らしかったかを語り、自分の気持ちを誇らしげに話している。
プロシード「そうか、いろいろあったんやね~。長い長い冒険やったな、、、」
家族は、そのことが誇らしげで、みんな前に向かって進んでいた。
画面は切り替わり、、ミーナは響楽院で、勉強をしていた。
(国語の教師)理喜「だからね、小説や、論文には、作者のいいたいことというのが必ず含まれているんだよ。それを、言い換えや、例をもちいて、わかりやすく伝えようとしているだけなんだ。」
りきは、響楽院の国語の教師で、話がおもしろく、ミーナが好きな先生だった。そのりきの話を聞きながら、自分の人生を物語として書くとしたら、なにを伝えたいんだろうと考えた。たとえば、人生における汚点を物語ればいいのか?、人生における教訓を伝えればいいのか?人生はすばらしいものだいう話だったら、なんだが自画自賛の話になってしまう。だから、ここからは、全く別の物語を書くことにした。なぜなら、僕の人生にとって必要なのは、明日を見つめる気概だからだ。
明日、、、ぼくは、この明日という未来に何が起こしたいんだろう。と考えてみた。
立派な会社への就職か、はたまた、僕という物語を書いた本が出版されることか?僕がしたいことってなんだ?
プレシャス「ふふ、、、未来に悩んでいるみたいだね。」
ミーナ「そうなんだ。僕は、これからなにをすべきなのか考えているんだ。ある程度は、すすんだのだけれど、これからのことは考えていなかったから。ちゃんと考えたいんだ。」
プレシャス「君がもし、物語の主人公ならば、よくある漫画のように、強敵を倒して、世界を救ったり、みんなが差別のない世界を作ったりするのが王道だよね?あとは、」
ミーナ「それもいいね、、、でもそんなのは、夢ばかり見させようとしている大人にまかせればいい。僕のやりたいこととは、違うんだ。」
プレシャス「、、、なにが言いたいの?」
ミーナ「言葉の可能性を見たいんだよ。とくに、自分の可能性を見つめたい。言葉によって人は変われるか?言葉にそこまでの力はあるのか?」
プレシャス「言霊に、人の生き方を変える力はあるのかな?どうすればいいかな?」
ミーナ「自分の今を見つめればいいじゃないかと思うんだ。僕たちが、生きてきた社会が、どういうものだったか、どうすればよくなったのかを考えに、考えるんだ!」
人に、関わりたくない心理はどんなものだろう?少し大人になったミーナは、考えた
。ミーナは、くすぶっていた。それも、著しく。ミーナは、世間が自分の異能のせいで、
自分のことを避けているんじゃないか、そんな妄想まで描いていたのだ。まるで、自分が
特別扱いされているかのようで、すべてが順風満帆に言っているのにもかかわらず、気は
沈んでいた。
そこで、ただの友達ではなく、仲間を作るにはどうしたらいいか考えた。友達という関係
は、自分は大切にできなかった。なぜなら、それは、自分が大切にしなかったからだ。
友達を大切にするにはどうすればいいか? ただ、遊びにいくだけの関係では、ちゃんと
大切にしていないのと同じだ。お互いに、高め合うことが大事なんだ!じゃあ、なにをし
て高め合えばいいのか?ただ同じ仕事をしているだけでは友情は生まれない。よし!人間
観察をしてみよう!周りの人間がどういうことに興味を示し、なにを大事にしているのか
視野を広げるんだ。
そして、まずミーナは、ネットを使って調べ始める。人間がなにに興味を示し、なにを大切にしているのか?
[人間が大切にしていること] それは、、、、生きる上でのティップスではなく、学問でも
なく、人とかかわる機会の場だ。ぼくらは、あきらかに、人とかかわる機会が不足してい
る。飲み屋で知り合った人がいても、それは、その場限りの関係になることが多い。
それは、娯楽施設でも、運動施設でもない!互いに高め合えるところとは、ど
こか?自分の人生をどうメイキングするか?
ミーナは、やはり自分が歌好きなのを思い出したのだ。お互いに歌を作ったり、練習した
りして、人々を感動させる演奏をする。それを、彼の目的にしようと考えた。そう、彼は
歌が好きで、聞くのも好きだった。そういう仲間を探せばいいんじゃないか?
そう考えたんだ。自分から関わろう!!そうして、物語はまたすすでいくのだ、、、。
そうすれば、だんだん話がまた広がってきて、いろいろなつながりが増えていき、きっと
自分にとって納得のいく話ができるだろう。ぼくは、、、、、、そう決意した!
第13話 、、、最終編「メジャーデビューへの道」
人に夢を魅せる!それは、僕はすばらしいことだと思った。
だから、この話は僕への、花束だ。たくさんのお花で飾り立てた最高のエンディングを、、、、
今、、、作り上げる!!
ミーナが中学生くらいになって、思い立ったことがある。
そうだな、、、、まずは、バンドメンバーを募集している人がいないか調べてみよう!
ミーナはサイトをあさった。だれか、いいひとはいないか?僕にあった、あのげんきさん
が歌っていたみかんみたいな音楽グループバンド!あのほろにがい青春を感じさせる、あ
たたかな歌声、、、!またあのチンギスハン8万みたいな、ブルーさんたちみたいな、力
強い歌声で、ファンをひきつけるそんな人もいいな。
サイトをみていると、、、一つの興味を引く動画があった、、、。再生回数は、1000回を
こえ、その動画のタイトルには、こう書かれてあった。
「歌「人生にまけるな!」 宮沢火刃璃」なんか、キャッチ―なネーミングが、すでに僕の心を惹きつけた!!ひばりさんも、一人で、音楽活動をしていて、相方がほしいと書いていた。
その動画をみると、すごい刺激的で、しかし力強い、歌声で、彼が熱唱していた。
(「人生にまけるな!」)
「言霊は、可能性!!
僕たちの心の壁をぶっこわす!!
僕たちは、優等生!!
ずっとずっとまじめに、まっすぐに一つのこと、勉強に
必死で、必死で取り組んできた。
今は、たしかに太陽の光に隠れる月
その希望は見えない。見えないけれど、たしかにある
太陽と月には、なかなか近づけない距離がある
でもね、、、ぼくたちは、ずっと太陽を追って
走り続けなきゃいけないんだ。
近づけない距離だけれど、その距離がちょうどいい
いつだって、なんどだって、僕らは月のような、太陽を目指して
つきすすんでこうぜ!ずっと暗い世界でも、煌々と光っていようぜ!!(以
下略)」
その歌詞のかっこよさと、まっすぐな歌声が、彼を魅了する。
この子となら、なにか生まれそうだ、、、!
なにか、彼と二人でつくることができた素適な言霊が、もしかしたら世界を変えるかもしれない!
さっそく、宮沢に、DMを送ってみる。
[はじめまして、宮沢さん! こんにちは、ぼくミーナって言います。僕も同じ音楽活動を
していて、あなたの動画をみて、感動して、一緒に歌ったり、歌詞をつくりたいと考えま
した。
ここに、リンクを載せておきますので、興味をもってもらえましたら、ぜひ、返信お願い
いたします。]
ミーナは、期待と、少しのあきらめ(どうせ、こんなすごい人に送ってもこないだろうというおもい)をもって、アルバイトに行った。
三日たったあと、返信が、、、かえっきた!
[はじめまして!ミーナさん。DMありがとうございます!ミーナさんの動画見ました!
すっごく、すっごく素敵で、ぜひ僕と一緒に活動をしてください!
]
ミーナは、嬉しくなって、さっそく連絡してみる!
ぷるるる、、ぷるるる、、、
電話が鳴る。
ちょうど、そのとき、ひばりは、勉強をしていた。彼は、農業に関する資格取得のために、
一生懸命頑張っていたのだった。
そして、電話で話をして、公園の前で会うことになった、、、。
ひばり「やあ、、君がミーナだね、、、会えてよかった。君も言霊使いなの?」
ミーナ「うん、、そんな大した力は使えないんだけどね。心身強化系の言霊だよ。君は?」
ひばり「そんなんだ、シンガーには、ベストな言霊だね。僕の言霊は、心身安定系や発想
力強化系だよ」
ミーナ「ふふ、、、君のは落ち着く歌だもんね。」
そして、ミーナは、ひばりにお願いする。
「一回、適当に合わせてみよっか?歌詞は適当でいいから、歌い合わせして、どんな歌に
なるか、やってみよう、Gコード進行でお願い」
ひばり「いいね、、、どんな歌になるだろう?タイトルは、僕たちの未来ってのはどう?」
ミーナ「いいね!」
2人は楽しそうに、歌を歌う、、、、歌はミーナから初めた
(「僕たちの未来」)
「(ミーナから)僕は君にあえて嬉しいよ。尊敬すべき君に会えて、なにか
変わりそうだ
言霊で、いろんな人を元気にしてきたけれど、
大事なことは、その人を思って言葉にするってことだった
君は、自分の人生を受け入れて、人を元気にしている
立派な人生だね。」
(ひばりがつづける)
「そうだったらいいね。そうだったらいいねと、考えて生きることは
どれだけ素適なことだろう。僕たちは、そうだったらいいねと
自分を高めて生きていくんだ
また素適な夜にみんなで巡り合えるように
また素適な歌をみんなで歌えあえるように
夢や希望を語りながらさ。」
この二人の活躍が、世間に認められ、メジャーデビューとはいかなかったけれど、彼らは、
彼ららしく、人に希望や、夢を与え、わらって、大いにわらって楽しくいきましたとさ。
これが、ぼくのはじまりの物語、そんなにパッとしない話だったけれど、ひばりは、それ
でも素敵だよって笑ってくれた。そんな相方がいてくれるだけでなんて世の中は素敵だろ
うと思ったんだ。ああ我が人生は、、、
なんて素敵なんだろう
0章 第14話「ミーナ、、、家を買う」
まるで異世界のような幻想の世界とすれ違い、言霊の力を強化してきたミーナだったが、
そんなトゥルースとプロシィードには、夢があった。それは、グレーテストクリフを離れ
て田舎に住むという夢。その田舎が、ナルカミの宮だった。これは、そんなナルカミの宮
を知って、目標をみつけ、奮闘するお話。
ミーナは、家族に愛されたが、とくに両親にはよくしてもらった。あんな病気を患ってい
たのにもかかわらず、塾に通い、学までつけてくれたのだ。そんな両親に、感謝を示すた
め、ミーナは両親の夢を叶えることを夢にしたのだ。
田舎にすむためには、家を買わなきゃいけない。家を買うためには、お金が必要だ。
そのお金をどうするか、、、迷った。ミーナは、とても迷ったんだ。
なぜなら、どの世界でも一緒だと思うんだが、家を買うには、多額の資金がいるんだ。
その資金を調達するには、一発あてるか、コツコツお金を貯めるかそのどっちかしかない
し、その家も、そんなに新品の家は買えないということが、ミーナの能力や資金力でわか
っていた。
ミーナ「どうしようかな、、、、?」
彼が、彼の両親の夢を叶えたいと思ったのは、それだけじゃない、ミーナは、よくプロシ
ードに通信映像をみせられた。まあ、そっちの世界でいうテレビのようなものだ。
そこには、数々の素敵な家が映っているではないか。そこで、温泉などには入ったり、め
いいっぱい歌を歌えたり、地元の人たちとわいわい楽しめたらどれだけ幸せか、、、。
そう、、、ミーナにとっても、それは夢のはじまりだったのだ。
そして、ミーナは考えた!
歌を歌っても、よっぽどうまくなければ、お金を稼げるようにはならない。
ミーナ「どうすればいいか?、、、よし、冒険をしよう!」
冒険をして、アイテムを手に入れるんだ、異世界の世界では、それは王道パターン。心の
魔を倒しても、経験値にはなるが、お金にはならないし、今までの経験をもとにして、ア
イテムを探しにいくんだ。そうすれば、いいアイテムが手に入るはずだ!」
ミーナは、環才学界というところに向かう。そこは、さまざまな知識や経験が試されると
ころで、ミーナにとって格好の場所だったのだ。
ミーナは、また野宿をして、旅をしていると、桐の影という岩場にでる。そこは、木々が
うっそうとしていて、大きな滝が流れていた。
一生懸命その、岩場をミーナは、のぼっていた。ふだん、山上りをしていないミーナにと
って、とても骨のおれるみちのりだ。道はけわしく、汗をかきながら、ミーナはずっと山
を登っていた。
そして、山を登り終えたあと、ようやく、環才学界という地に着き、まずミーナの目に現
れたのは、数々の店!そこは、おいしい料理のにおいをかもす料理屋や、数々の興味深そ
うな本を売っているお店、たくさんの面白いゲーム機のある娯楽施設など、多くの施設が
集まり、活気で満ち溢れていた!
そして、その施設の中央に位置するのが、集楽院!ここで、ミーナは数々の試練に会い、
その能力を試されることになるのだった。
第15話「他国にも言霊が?」
集楽院、そこでは、言霊を多用に使う言霊遣いが、日々その能力を磨いていた。
いろいろな宗派のサークルが、見習いを募集していた。
ミーナは、興味津々で、そのサークルを見回る。
ミーナが、まずのぞいたのが、海外の言霊を扱う、蘭語蘭語、
メイキン「いや~、はじめまして!集楽院たのしんでいるかい?」
ミーナ「なんか、読み方が面白そうなので、はいっちゃいました。ここはなにがまなべるのですか?」
メイキン「言霊に、さまざまな他国の言葉を組み合わせる技術だよ。」
メイキン「言霊は、奥がふかい、言霊は他国によって使いかたも違えば、効果も変わってくる。人との関わり方も、ここでは学べるよ」
ミーナ「それは、楽しそうですね!ぜひ、勉強してみたいです!」
メイキン「わかった、じゃあ、ここに名前を書いて、もちろん、会費が必要だから、それはわかっていてね。一か月2000ゴル」
ミーナ「高いな、でもアルバイトで稼いだお金があるからここでつかっちゃおう!お願いします。」
そして、ミーナは、このランゴランゴというサークルに入った。
他のサークルも興味あったのだが、やはりまず一つのことを集中して覚えることで、その
学問をしっかり覚えることができるのではないかと思ったのだった。
そして、メイキンとの言霊の訓練がはじまった。
第16話「様々な言霊の力!」
メイキン「今から学ぶのは、世界語というやつだ、どの国でも、どの世界でもみんな共通で使っている言語。これが、あればどの世界とでも対等にやっていけるはずだ」
ミーナはますます興味を持った。
メイキン「まずは手本を見せよう。」
「世界語の博学者の言霊、、、!ブラック&ホワイト、、、!!」
すると、メイキンは、長文を長々と書き始めて、一気に論文を仕上げた!!
ミーナ「す、、、すごい、、これならいくつもの論文がつくれる。」
メイキン「そう、、、これはロジックという概念と、世界語の正確な文法、ほかに人への
伝え方、それらをすべて混ぜた究極技術さ!!」
メイキンは笑って言った。
ミーナ「これを身につけたい、これを身につければ、本が作れる。そして、世界の人とも、
対等にわたりあえる!」
ミーナ「どうすれば、そんな力を身に着けられるんですか?」
メイキン「書くことだよ、、、何度も何度も書いて、見返すこと。それが、この言霊を身
に着ける、もっとも大切だ。千里の道も一歩から。基本を大切に、何回も積み上げていく
んだ!」
そこから、メイキンとの特訓がはじまった。
何度も何度も書いては、「そこは違う!!もっとしっかり考えなさい!」と言われた。
野宿ばかりもしていられないから、宿を借りた。宿を借りるには、お金がさらに必要だか
らアルバイトも何度もした。
アルバイトで快く雇ってもらえたのが、「権三郎」。料理屋だ。
その店主が、東伸食良。
のぶくら「おいしいご飯はな、心で作るんだ。まずは皿洗いからはじめて、仕事を覚えて、トイレも綺麗にして、快適な音楽を流して、話し方も覚える。お前が、今習っている世界語でも、人への伝え方が大事だろう?そう料理ってのは、お客さんへの愛のメッセージなんだ。それらをマスターできたら、お前は、回復の言霊、「いらっしゃいませ!」を覚えられる!」
権三郎ではたらいていて、ミーナは、いかに仕事をすることが大変なのかよく学んだ。皿
の洗いかたも、お客さんとの接し方も。そして、ミーナは、たまに自分の実家に帰って親
に料理してあげたんだ。だんだんと、料理の腕前もあがってきた。
調味料の使い方も、使いかたしだいで、料理の味を決めるとても大切な学びだ。
例えば、料理を甘くしたいときは、砂糖を使うこともできれば、みりんを使うこともでき
る。みりんには、たくさんの砂糖が含まれている。そして、みりんには、アルコールも含
まれているので、そのアルコールの味をとばすために、熱したりする。そう、料理一つと
っても、そこにはいろいろな技術が含まれているんだ。
ミーナは、メイキンのおかげで、言霊がいかに多様で、使いかたにもバリエーションがあるのかが、わかってきた。
この学びを利用して、大阪の言霊と合わせたら、どんな力を発揮するのか、楽しみでもあった。
そして、メイキンとの協力のもと、最初の本ができた。その本の名前は、「What are blues like」。
この本の売れ行きは、まずまずと言ったところ、多少のお金にはなったが、まだまだ家を
買えるほどの資金にはならなかった。
つぎに、ミーナが入ったサークルは「プログラムランゲージ」というサークル。
このサークルでは、テラカルクという器械の操作方法を覚えるサークルだった。
テラカルクのリーダーは、梅川計。とても、頭がよく、知的だっだ。
計「まあ、このサークルは、気楽なサークルでさ、楽しんで、テラカルクのことを学んでいこってサークルだよ」
すごい、親しみやすい計の言葉につられて、ミーナはすぐにそのサークルに入ったんだ。
計「へへ、じゃあ、僕の言霊も見せよっか?」
計「情報通信のプロの言霊! 自動瞬握!!」
そうすると、テラカルクは一気にうごきだし、ミーナにたくさんのアニメや、ゲームを見
せた!ミーナ「な、、、、、なんだこれぇ~~~~~!!」
それはミーナにとって衝撃のなにものでもなかった。この器械は、人間を、価値を超えている!
僕たちにできないことを、勝手にやってのける!そのテラカルクへの尊敬、計への尊敬は、
口では言い表せないものだった。しかも!計の仲間たちも、ミーナには親切にしてくれて、
なんどもおいしいご飯の店に連れて行ってくれたりしたのだった。そう、ミーナは、そのとき、次の黄金時間を手に入れていたのだ!人生は、黄金時間であふれている。ただ、忘
れてしまったり、気づかないだけで、たしかに、黄金時間は、多くの人に存在するのだ。
アルバイトでの、料理や、お客様のもてなしの知識、文章をつくる知識、世界語を使う知
識、テラカルクを使う楽しさ、面白さ。それらが、徐々に身についてくるその達成感!
ミーナにとってこんなに楽しいことはなかった!
第17話「ミーナに現れた悲劇」
そう、話はだんだんと盛り上がってくる。
アルカ「あら、あら、ミーナ、いろんな言霊おぼえはじめてきたね~~~大丈夫かな~~~?この人間界壊しちゃったりしないかなぁ~~~?」
プロト「まあな、、、しかし、こいつはこいつで頑張っているし、ちょっとこいつのことわかってきたのもある。たしかに、大きな力を宿してはいるが、こいつの性格も鑑みて、危険性はそこまでないだろう。大丈夫だ、様子見をつづけよう」
マリック「はっは~~~~、プロトも、ミーナに肩入れしちゃって、いいのかな~~~~?ミーナを甘く見ないほうがいい気もするけどね~~~?」
プロト「うるちゃいな!みたいもんはみちゃいの!だまってて!」
アルカ「あ、、、プロトがアルカになった、、、(笑)」
さあ、この先どうなることやら、、、
カメラは、ミーナが自分の宿で鏡で、自分の姿を映しているところからはじまる。
ミーナ「や、、、やばい、、、太った、、、。」
そう、、ミーナはおいしいご飯やに何度も言っていたこと、運動をしてこなかったことがたたって、とうとうおデブになってしまったのだ!
ミーナ「これは、やばい、、、どうしよう」
そして、ミーナは、ジムにいくことにした。そのジムの名前は、「マッスルキングダム!」
このキャッチ―な、ネーミングがミーナをそそった。ここで、運動すれば、痩せるはすだ、、、!
第18「Thank you マッスル!!」
入ると、すぐに小西筋時が待っていた!
きんとき「いや~~~~~まっていたよ~~~~!ミーナくん、ご入会ありがとう、さあ、次は、筋肉を鍛える言霊を学んでいこうね~~~!Thank you まっそぉ~~~~!!」
すごいむきむきの中年の男が、すごいにやにやして、自分の腕をあげ、筋肉を讃えている、、、!
ミーナ「この人ならやってくれそうだ!!僕の筋肉の大改革を!!」
そうして、まず始まったのが、柔軟だ。
きんとき「これが、まず大切だ。まさかりをふりまわすときも、最初から柔軟せずにふったら、ひょんなことで、体を痛めてしまう。だからまず柔軟体操が、運動するときには大切なんだよ!」
きんときは、にんまりと笑って言う。
そして、しばらく柔軟した後、きんときはにっこり笑って言った。
きんとき「よし!そこのまさかりで、その20メートルの大木倒してみて!」
ミーナ「いや、、、!!無理無理無理~~~!無理ですよ、いきなりは!」
きんとき「はっはっは~~!冗談だよ!よし、手本を見せよう!」
そして、きんときは、まさかりをもって、軽く振ったとおもったら、、、
「まさかりかついだ怪力男の言霊~~~!!オ~~~~ラッヒィイイイ~~!!!!!」
バキバキバキ、、、、!!!
大木は、一気に切れ目が入って、倒れていった、、、
ミーナ「、、、、もはや、言霊じゃない!掛け声だ!!(笑)」
きんとき「わかってないな~~~!しらないのかい?掛け声を発することで、体はより力をだせるようになるんだよ!これも、立派な言霊さ!」
ほかにもきんときは、いろいろな、体力、筋力のつけ方を教えてくれた。
きんとき「体には、代謝というものもとからあって、その代謝で、ぼくたちはもとから摂取したカロリーを消費してくれる能力をもっているんだよ。今回君が学ぶ、言霊はその代謝をあげる言霊、、、「お手軽ダイエット!」だ」
ミーナ「ぜひ、、、学びたいです。」
きんとき「よかろう!まずは、筋肉をつけること!そう、筋肉をつけることで、さらに代謝がよくなるんだ。筋肉が、エネルギーを使ってくれるんだよ!」
ミーナ「なるほど、筋肉ってすごい!」
きんとき「そうだろぉおおーーー!だから、Thank you まっそーー!なのさ!」
きんとき「そして、筋肉をつけるためには、運動が必要だけれど、筋トレだけでもだめなんだ。脂肪をへらすには、食べるごはんと、あと脂肪燃焼する有酸素運動が必要になってくる」
ミーナ「そうか、やっぱり食べるものにも気をつけないといけないんだ」
きんとき「しかし、この「お手軽ダイエット」のすごいところは、簡単に痩せやすい体にもっていける学びがある。それはね、、、、」
ミーナ「それは、、?」
きんとき「最低限度を知ることだよ。無理に頑張りすぎても、途中で、飽きたり、嫌になるだろ?」
ミーナ「たしかに、しんどすぎるのは、つづきませんね」
きんとき「だから最低限度を知っておけば、これだけはやっておこうという気持ちになれる。この、これだけでもっていう気持ちが大切なんだよ。」
ミーナ「じゃあ、その最低限度とはどのくらいなんですか?」
きんとき「それは、30分のウォーキング、10回の腹筋、20分のお風呂。これだけでも、全然効果が変わってくるんだ。もちろん食べるものや量にも気を付けなければならないけれどね、、、」
ミーナ「そうか、、、そういうちょっとずつの積み重ねがいいんだ。」
そして、ミーナは、テラカルクの使いかたを学び、ダイエットを続け、長い時間が過ぎた、、、
メイキン「とうとう、この環才学界を卒業するときがやっときたようだね!」
計「君のその探求心にはまいるよ、、、でも楽しかった」
くわら「よう頑張った、、、、あとは、お前の中に何かが残ったはずだ、、、それを大切にしろよ」
きんとき「うん、、君は確かに成長した、、いろいろな知識を身につけて、なにかが芽生えようとしているんだと思う。あとは、君が、静かに自分の心の声に耳を傾けて、なにが今大切か考えてみな、、、、」
ミーナ「、、、、ありがとうございます。ここで学んだことを生かして、なにか作ってみます。それが売れるかわからないけれど、きっといいものが作れると思います。本当に今までありがとうございました!」
ミーナは、今まで習ったことをとにかく生かしてみようと思い。次は教師をすることを目指したんだ。
第19話「教師という黄金時間」
ミーナは教壇に立つ、、、今までの数々のお世話になった人たちの恩を背負って、、、
教壇に立つと、教室の生徒たちはしんとしていた。
それは、緊張と、不安が立ちこもっていた。ミーナは元気よく言った。
ミーナ「みなさん!まずは、君たちの夢を教えてください!」
そのプリントには、数々の夢がかかれていた。そして、そこからミーナは、教わったこと
をたんたんと子どもたちに教えていったのだ。たしかに、そこには、多くの挫折、失敗、
怠惰もあった。ミーナは、けっこう真面目にみえて、怠けるくせがあり、しかも、時間の
使いかた、作業効率が下手のもあって、生徒の指導力はそこまでもいいものではなかった。
しかし!ミーナには、経験があった。今までの経験を通して学んだ歌や、作文の仕方、
勉強方法、テラカルクの作品などを、子供たちに紹介していったときの、子供たちのまっ
すぐな目は、ほんとに美しかった。
なかでも、ミーナが印象に残っている思いでの話をしよう。
そのクラスは、最初学びへの意欲が、つまりやる気がなかった。もちろん、僕の指導力が
足りていなかったこともある。ミーナは、いろいろと悩んだ。彼ら、彼女たちに、やる気
をつけるのにはどうしたらよいか?そして、結論がでた。
ミーナ「よし!クイズ大会をしよう!」
試行錯誤をかさね、面白い問題を一杯考えた。
有名な歌を、世界語にしているのですが、その有名な歌はなんでしょうという、イントロ
クイズや、-erを使った単語をこたえてみましょうなど、ミーナは、ミーナがだせるだけの
工夫をこらし、クラスをチームに分け、チーム戦で競わせることにした。
その結果は、彼の満足にたるものだった。生徒たちは、こぞって手をあげ、積極的に問題
を解き、そのクイズ大会は大いに盛り上がった! それも、まさに、ミーナにとって教師
としての黄金時間になったのだ。
そして、ミーナはそれらの黄金時間を、すべて謳歌し、謳歌していくなかで、あるひらめ
きを覚えたのだ。ミーナ「なるほど、こういうふうにしたら、お金が稼げるかも!」
ミーナは、一枚の紙にそっとタイトルを書く、そのタイトルの名前は「まなぼうけんラン
ド」。そう!ミーナは、起業しようと考えたのだ。
第20話「起業家としての黄金時間」
起業しようと思ってから、ミーナは発想のとりこになった。
料金体系はどうしよう、どこで広告をだそうか?どんな、教材を作ろうか?
ミーナが、作りたかった施設はこうだ。「運動もできて、勉強もできる、そういうゲーム
をテラカルクでつくる!」そう、まるで、ダイエットも、勉強、テラカルクの操作もすべ
て、活かした、いやそれだけじゃない、こうなれば、ギターの弾き方も、テラカルクの操
作方法も、教えちゃおう!そう!そんな、あの世界の、あの施設みたいな世界を作りたい
と考えたのだった!
そして、5年くらいの歳月が流れ、ミーナはそのアプリを完成させた。運動もでき、勉強もできる究極のゲーム、その名も「レボルブレイン!」
そして、、、店でやると、店の運営費用がかかるから、ネット上で、売って儲けよう!
ミーナは、広告会社に、料金を支払ってそのアプリを宣伝してもらい、そのアプリを売り
始めた。ある朝、ミーナが目覚め、、、その売り上げをみると、、、
「2003150ゴル、、、きた、、、とうとうここまできたんだ、、、」
第21話「家探し、、、、どんな家がいいのだろう」(1400字)
アルカ「あいつ、夢叶えやがったなーーーすげぇ、、、面白い展開だけど、、なんか面白いことしてやろうか?」
プロト「へへへっ、そうだな!ちょっと、いたづらしてやろうか?」
マリック「こらこら、もうもはやエンタメ的なノリでみてるだろ!?だめだよ~~~ぼくら神なんだから~~!!」
プロトはひっそり笑って、、、、棚に飾っていた、「女の秘密」という禁断の薬品を持ったと思ったら、、わざとらしそうに、、、
「あっ」と、雲の上から落とした、、、、
マリック「こらぁあ~~~~~~~!あんたはそういうことしちゃだめでしょ!アルカならまだ許せるけど、あんたがそういうことしちゃだめ!!!」
この話どうなることやら、、、
ミーナたちが、その売り上げに喜び、宴会をした、次の目覚めると、ミーナは、男であり、女の体になっていた。
それを見たミーナは
「あらら、、、、なんやこれ?まあ、どっちも楽しめるし、いいか」
マリック「かるっ!!!なんやあいつ、そんな反応でいいかい?もっと驚けや!もう、
この話の登場人物みんな変や!わたしはもうしりません!!」
マリックは怒ってでていった、、、。
そして、ミーナは待望の家探しをはじめたんだ。プロシードと、トゥルースといろんなところへでかけた。すごく楽しかったのを覚えている。だって、念願の家が買えるんだから。
しかし、、、そこで待っていた結果は悲惨なものだった、、、、。
まず、グレーテストクリフから近い田舎の家は高い、そんな200万ゴルくらいでは到底買えない。借金するのもいやだしな、、、
最初にいったところなんて、たしかに安かったけれど、崖の上に立っていて、、遠くから
見た僕らは、あきらて、はぁ、、としか言えなかった。
他にも、山の遠く離れたところにある家、近くて、庭もあっていい家だけれど、200万ゴル
では買えないところもあった。
ミーナ「はぁ、、、、家って買うのは大変なんだね」
プロシード「ええよ、、、ここまでしてくれているだけ充分ありがたいよ、、、ありがとう。それだけで幸せやよ」
トゥルース「まぁ、、そんなもんやな、、まあもうちょっと時間かけてさがそか、、、」
そして、、、日にちは過ぎていった。
ミーナは、ネットの不動産屋の情報を毎日みていた、、、いい物件はないものか、、、、
あれでもない、、、これでもない、、、、
ミーナが、もうあきらめかけていた日、、、たまたま、おなじようにネットのサイトをみ
ていると、、、メルヘンヤード、、、、200万ゴル、、、、。
ミーナ「、、、、これだ、、、、、!」
すぐさま不動産屋さんに電話すると、かわいい女の人の声がした、、!
アイモ「はい?どうされました?」
ミーナ「あの、、、メルヘンヤードという家を内検したいんですけど!」
アイモ「はい!この物件、大変人気で、予約で山積みで、、、でも早いほうがいいですね、、特別に、先に予約を入れておいてあげましょう!」
ミーナ「ありがとうございます!」
そこから、即決だった。そして、不動産屋さんと話して、しばらく、試しにその家に住まわせてもらうことにした。
プロシード「今まで、、、あ、、、ありがとうね、、、、大変やったやろ」
トゥルース「ほんまやぁ、、、うちの息子は、ほんまに親孝行や!」
プロシードは涙して喜んでいた。
プロシード「なんだか夢みたい。」
ミーナもルンルンで、親に料理をつくる。その家の周りの人々はみんなやさしく、空気は
綺麗で、まさに天国にいるかのようだった。