2.巻き込まれ
展開が適当になってきたなぁ………読者、居るのか?
文字数(空白・改行含まない):1669字
あと一話あたりの文字数が……
あと、もしもこのエピソードまで綺麗に読んでくれている方が居るなら大大大感謝です。
「助けて貰った恩もありますし、口上とは言え助手になるって言いましたよね? なのでお願いします! 助手にしてください!」
勢いよく宣言すると同時に、いい高さのテーブルに両手をつき、その上に頭を下げた。まるで叩きつけるように、決意のこもった動作だった。
「だ、駄目だ。駄目に決まってる!」
白衣姿の人物──この奇妙な部屋の主は、慌てた様子で椅子を軋ませながら立ち上がった。手をわたわたと振り、俺から距離をとる。まるで、お願いされていることが信じられないかのように。
先程までより、感情的になっているように感じる。
「無駄に死ぬ人間が一人増える上に、しかもそれが使徒だって?君には、私なんかより世界を救うという大事な役目があるだろう!? そんな無謀なこと、許せるわけがない!」
世界を救う、か。確かに、そういう大層な役目を押し付けられてはいる。でも──
「知ってしまったからには、死んだりされると寝覚めが悪いんです」
俺は顔を上げ、彼女の目をまっすぐ見つめた。
「寝覚めが悪くなるので死なば諸共。それに、自分が本当に世界を救うなんて実感、全然ないですし……きっと私がいなくても、世界は救われますよ」
彼女の眉がピクリと動く。まるで、何かを言いかけて飲み込んだように。
「もっと……もっと自分のことを大切に扱え!」
突然の叫び。
目は揺れている。怒りとも困惑ともつかない感情がない交ぜになり、俺をどう説得すればいいのか分からないといった顔をしていた。
「そもそも、出会って少ししか経っていない私に、なんでこんなによくしてくれるんだ!? おかしいだろ!?」
彼女の声は焦燥に満ちていた。でも、それを聞いて私は思わず笑ってしまった。
「おかしいですか?……じゃあ、おかしなままでいいですよ。出来れば優しい人になりたかったですけど。というかお互い様では?」
俺は改めて、深く頭を下げる。
「助手にしてください」
この決意は、もう変わらない。
もう曖昧だったあの決意とは違う。彼女を救いたい。
確かに傍から見ればおかしいかもしれない、だけどクラスで浮いた変人だった自分なのだ。
そのくらいなんてことない。人格が変わったように行動がストイックになるのはいつものことだ。
◇
研究者は、頭を抱えたまま深いため息をついた。
何を言っても、彼は引き下がらない。説得しても、脅しても、試しても──まるで頑固な岩のように動じることなく、目の前に立っている。
そして、極めつけに彼はこう言ったのだ。
「おかしいですか?……じゃあ、おかしなままでいいですよ」
なんだそれは。
おかしなままでいい、だと?
そんな滅茶苦茶な理屈があるか。
「……はぁぁぁぁ……」
研究者は肩を落とし、ぐしゃぐしゃと有り余る白衣の袖で顔をこすった。そして、乱れた髪をかき上げながら、静かに告げる。
「……勝手にしろ」
その言葉に、彼は一瞬目を瞬かせた。
「……それって……?」
「助手にするとは言っていないからな。ただ……君がこれ以上無茶をして、勝手に危険なことに首を突っ込まれる方が危険だ。それなら、いっそ私の目の届く範囲にいてもらった方がマシだ」
そう言いながら、研究者は引き出しを開け、中から一着の白衣を取り出す。
「サイズが合うかは知らんが、余ってるやつだ。……着るなら、勝手にしろ」
彼はその白衣を受け取り、ぎゅっと握りしめた。そして、嬉しそうに笑う。
「……ありがとうございます!」
研究者は、その眩しい笑顔を見てまた深くため息をついた。
「礼を言うな。まだ正式に助手と認めたわけじゃない。……勝手についてきたんだからな」
そう言いつつも、研究者の声には最初のような拒絶の色はなかった。
結局、助手にしてしまった。ここで拒絶しておいたら楽に死ねたかもしれない。最初に彼が襲われる可能性なんて一切考慮してなかったあのときは本当に嬉しかった。
でも今は違う、私が巻き込んだんだ。絶対に殺させはしない。そしてもし彼が私を救ってくれたとしたら………
こうして、不承不承ながらも──研究者は、彼を助手として迎え入れることになったのだった。
「フェルと呼んでくれ」
「じゃあフェルさん。───早速、錬金術教えてください!頑張ります!」
あぁ〜、早く衛星打ち上げてぇなぁ〜。神の杖登場させてぇですわよ。ほれから特殊部隊設立したいし戦車を使った電撃戦も演りたい。あー、空挺降下もしたいな。それに艦砲戦もいいなぁ……ミサイルが主力になるまでは大艦巨砲主義を使い続けていいんですけど、そっからの妥当な設定が思い付かなくてぇ…
ところでゴリゴリの貴族令嬢にAKシリーズ持たせるのって興味ありますか???
私はそういうの大好き。なので書きます。地産地消だね。