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1.巻き込まれ

今回の話はこの王国章の個人的に大事な設定部分の紹介なので気合い入れて書きましたが、いかんせん少し複雑でミスってるかもなので今後の展開に違和感あったら教えてくれると助かります。区切り的にちょうどよかったから短くなっちゃった………スマン

文字数(空白・改行含まない):1899字

 いや、マジで誰よ?


『私、もしかして忘れ去られてます?恩典……』


 あ、完全に頭の中から抜けてた。

 直接脳内に語りかけれるなら最初からそうしてくれたら良かったのに。


『呼ばれなかったので……』


 いや、完全に忘れてました。すみません。


『まあそれはいいので、まずは目の前のことの対処をしてください』


 いいんだ……

 どうする?署名も死、フェルステラさんも被害者側というのもまだまだ推測、普通にぶっ殺されるかもしれない。


『どうせ死ぬなら可能性のある方に突っ込んでください』


 だ、大胆だぁ……

 でも……まあ、そうするしかないか……


 気まずい間が出来ていたが俺は意を決する。


「あの〜、この紙、なんというか変というか、危なそうというか……」


「…………ッ、見せてくれ」


 恩典のことを知られるとなんか不味そうかな〜、とか考えて馬鹿な物言いだったが、直ぐに深刻そうな顔になってくれた。

 すぐには死ななく済みそうでほっとする。


 ブカブカな白衣の袖から腕を出し、ポケットからルーペらしき物を取り出すと契約書だったものを念入りに観察し始めた。


「………チッ、あのクズども使徒まで巻き込む気か…!?」

 しばらくするとイラついたような、青褪めたような顔で小さくぼやく。


「今なんて言いました?」

あのザ・科学者みたいな口調の人からここまでの汚い言葉が出るのはなんか意外。



「…………いや、気にしないでくれ。ソレより契約はなかったことになるがいいかな?」


「契約は別に構いません。だけどどういうことなのか教えてもらえます? 少なくとも私の命が狙われてた状況だと思いますし、まさか当事者に何も教えないなんてことはないでしょう?」


 自分が死ぬなんてことは考えたくもないがこの状況ではそんなことも言ってられない。どうにか毅然に対応して話を聞いてみるしかないか。


「ちょっと長くなるがいいか?」


「お願いします」


 迷いながらもとつとつと語り始める。


「簡単に言うと権力闘争に巻き込まれたんだ、君は。それもほとんど残党狩りのような……本当に済まない、使徒なら相手も大胆な行動には出ないと考えた私の甘い考えが原因だ」


 頭を下げるのを見届ける。

 権力闘争ねぇ…周りの貴族やらが勧誘しまくってるのを見たときからちょっと変だとは思ってけどさぁ……マジで国王何してんだよ…まだ顔も見てねぇよ…


「顔を上げてください、謝罪は後でお願いします。続きを詳しく教えてください」


「ああ…本当に、すまない…… じゃあ話を戻す。権力闘争なんだが十数年前から王国は国王派と議会派で分かれていたんだ、議会と国王、どっちが国権を握るかで。憲法を制定して王権を制限しようとしたのが始まりだった」


「議会ですか?」


「ああ、議会だ。基本的には予算の可決や国王が過度の増税をしないように阻止する組織なんだが…分かるか?」


「はい。分かります」


 異世界転移なら議会とか無い中世ナーロッパかと勝手に思ってたけど、議会が存在して権力闘争を行えるくらい規模がデカいとか聞いてない。

 こんな国内情勢がゴミカスの国に召喚されたとか大丈夫か?


「それで現在、劣勢…というより壊滅状態なのは三大公爵の私の父ともう一人が筆頭の国王派だ。議会派の筆頭は現宰相、公爵ファフニール。邪神の件で一悶着あった際に私が宰相と呼んだ、金髪のあのクズだ」



「………その男に、私の父ともう一人の筆頭は殺された」

「事故死とは言われたが派閥内を混乱させるために仕組んだんだろうな。今のところ相手の思惑通りだった訳だ」


 フェルステラは膝にかかる白衣をぎゅっと握って下を向く。


「今は代わりに侯爵家の者が筆頭になっているがどう考えても傀儡、向こうの操り人形になっている」


「そうして筆頭を亡くし壊滅状態になった国王派の人間は不審な死を遂げ、それは私も例外にはならない……ということさ。国王派に近づくことになった君も巻き込んでしまったんだろうな。使徒を消すことになるとは言え、揉み消すことも出来るからな」


「まあ、今からでも私が宰相の下に行って身を明け渡せば、君の命くらい救ってくれるだろう。今まで足掻いていたが決心はついた。巻き込んですまなかったが借りは返すから安心してくれ」


 そう言った彼女はニヒルな笑みを浮かべた。


 そんなのおかしくないか?

 覚悟がキマってる奴はこれだから嫌いなんだ。目が虚ろで、周りが見えない。だから心配してる人のことも考えずに突っ込む。マジで辞めろよな。


 ああもう、勇者が魔王討伐するまで好きなことしながら、クソカス寄生プレイして生き残ろうとしてたのに。なんでこんなに危ないことに首を突っ込みたくなるんだろう。まだ出会って数時間の人の為に。

 生きたいのに。


 まあ好きなことするってことか。





「借りの話をするなら私もまだ返せてませんよ?」


 平和な国に生まれたから死ぬことの怖さが分かってない気がする。でも、まあいいか。


「え?」


 この顔が見られるなら。

 それに死ぬ気なんてないし大丈夫よ大丈夫。

 我、恩典(チート)を貰った神公認の使徒(チーター)ぞ?

なんか執筆にも賢者タイムありますね

 果たして自分の作品は面白いのか…とか、更新はしますけど。面白い作品ってなんなんですかねぇ… カタルシスってやつですかねぇ…?

「苦手な展開だな…」とならない限り楽しんで読んでもらえるように努力します。

 というか作品の展開も投稿も激遅なんですよね…

 更になんですが一話目とかその周辺がごっそり省略するかもで一応報告。駄文が多い感あるので。

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