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閑話:不運に恵まれてしまった

先のことを考えず作ってきたので、話が思い付かずに投稿頻度が…

短いっちゃ短いです。前回の反動が…

文字数(空白・改行含まない):2167字

 それは突然だった。

 教室で楽しく談話しているとクラス全体が光とよく分からない浮遊感に包まれた感じがした。


 眩しくて目を閉じた。


 ───そうして、私が目を開けるとそこには何も無い、真っ暗闇が広がってた。


 ただ黒く、無音。

 私の体は視認できているに、それ以外は光が何かに呑まれたかの様に一切の存在がない。


 ただ、()()()がいるとわかった。そんな禍々しい雰囲気が充満していた空間。


 黒く、空間と同化した、巨大な蠢くなにか。


 不思議と恐怖感はなかった気がした。あまつさえ、懐かしさ、遥か昔の思い出に浸るような気持ちを感じたことさえあった気がした。


 それから私は、強烈な不快感とともに眠気に襲われて目を閉ざした。



______________

___


「――!冥、起きて!」


「う、ん…あれ?」


「良かった〜、倒れててしばらくしても反応が無かったから心配したんだよ!」


「ごめんね」


 ああ、いつもの笑顔だ、元気な彼女の笑顔。ただいつもより顔が近いけど。

 そのせいか、彼女の短めの髪が顔にかかってくすぐったかった。


 何が何だか分からない。


 私はひんやりとする石床に伏していて、背中から床を伝って熱が奪われる。息が白い。


 そして知らない天井だ。言ってみたかったんだよね、でもその天井はかなり高いし装飾が華美だ。病院ではなさそう。


 さっきまで教室に居たはず、意味不。……頭痛くなってきた。

 

「……ここは?」上体を起こし質問する。


「えーと…なんて言うんだろ、異世界?って言うのかな。女神様とかが言ってたでしょ?」


 いせかい…?めがみ…?

 …………異世界と女神?


「なにそれ知らない」


「えっ?ほんと?でも───」

「全員目覚めたか?………どうやら問題ないようだな。」


 ガタイの良い男の人が声を上げた。あの人がこの状況の原因だろうか。やめて欲しい。


 あっ、副会長。えっと…たしか柊さんだっけ?よく真っ正面から行けるな、私なら出来ない。


 ゾクッとした悪寒が走る。


「うわぁ…あの人こっわ、あんまり目を付けられたくない人だな〜 あっ、行こっか」


 会話を試みた副会長はことごとく負けてみんなのもとへ戻った。例の男の人が移動を始め、私たちはそれに追従する。


「それでさ、さっき言おうとしてたことなんだけど。もしかして女神様と出会えてない?」


「うん、ほんとに知らない。女神?何それ知らん状態」


「まじか…これなんだけどさ……」


 


 ウェーブのかかった黒のロングボブが近づくと一つの写真をスマホから見せた。目にクマの入った女性が写真の中央を飾っている。

 女神のことスマホで撮ったの??? まあいいか。

 浮いたり光ったりで神感の滾っている女性。これはCGだったりはしないのだろうか? まあ、そんな手の込んだことはしないか。

 肝心な顔は上手く見えないが多分美人。


「これが例の女神?」


「そうこれが女神様」


「まったく知らない」


「あちゃー、まじか」


「適性とか恩典は?」


「なにそれ知らない」



「………つまりは女神様とは出会ってないってことね」










 ───鵜木芽(うぎめ)優尾(ゆうび)、彼女の名前だ。穏やかギャルって感じでふわふわのウェーブがチャーミング。ギャルっぽいだけでギャルではない、ここ大事ね。

 何かと私を助けてくれて、ほぼママ?


 それは異世界だとしても変わらず…………

 そんな感じで、女神のことを知らない私にいろいろと教えてくれた。適性とか恩典とか。


 異世界転移ものは結構読み漁ってたので馴染み深いことばかりだったけど、現実と創作とが同じ状況なのが一番変なところなんだろうね…

 まあ、その話は置いといて……


 ───私は絶体絶命打首の危機に遭った。


 …………今はその危機から脱してますがね?


 長い長い話を偉そうな人からひと通り聞いて、鑑定されてたんですよ。適性とか恩典とか恩典とか。

 それでね、鑑定結果が【邪神の寵愛】とか【神権降臨:断罪】とか物騒で右手が疼きそうなやつだったんです。

 他にも色々言ってたけど聞き取れなかった。お、チートか? チートなのか? お姉さんイキっちゃうぞ?


 もちろん恩典は無かった。適性は【代理人】だって。


 まあ、そこで心当たりがあり過ぎて何にキレられたのか分からないけど宰相というのにキレられた。邪神が何とかで。

 それから周りには私なんかより数倍もゴツい衛兵がギラついた目つきで私を見てくるんですね。


 いや、本当にあれは怖かった。あのときは泣いてたけど、今は一周回って元気になってる。トラウマだから出来ればこれからは会いたくない。


 まあ、さっき言った通り助かるんですが。


 そこで颯爽と助け舟を出してくれたのは、マッドな雰囲気のある女性研究者。

 吊り橋効果的なあれで惚れかけたが理性が勝った。

 アレはヤバい奴だ、絶対に関わってはいけない奴だ。でも、助けてくれた人だしなぁ……的なことを考えていたら、成瀬君の名前が出てきたので驚いた。急展開。もとから急展開だけど。


 え?私が何かしたら成瀬君、死ぬの?いや研究者はどうでもいい。やべぇやべぇ。


 で、結構あっさり…?解決した。


 その頃には状況が激動過ぎて涙が引っ込んでた。


 そんなこんなで一命を取り留め、命の恩人の二人には感謝した。

 場の雰囲気に流されてお礼を全然できなかったけど、菓子折り持ってそのうちお礼しなきゃ。


 でも、命を賭けて救ってる訳だし?菓子折り何かじゃ足りないよね?


 ああ…どうしよう……


 大人しくし目立たないけどなんだかんだラストまで生きてるモブキャラが良かったよ……


 成瀬君が例の推定マッドサイエンティストに引き摺られて行ったのは心残りだけど……

 大丈夫だよね…?


あけおめ(1ヶ月遅)

慣れたら一周回って書けなくなってた……でもここからは書きやすくなってきますのでね。

今年は投稿頻度あげるぞ!!!!書き溜めどうしましょうか…(してない)

ここから頑張って面白くするので良ければ読んで下さいな。

色々言っておいてアレですけど、春先くらいまで忙しいのでちょっと……

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