第8話 コロシアマのジャガー
◇
三人が後宮刑務所に着いた頃。友司とコブラミアはコロシアマに着いた。石造りの円形闘技場で観客と奉無零が多くいて熱気があふれている。
奉無零達は汗と血で汚れながら闘っており、観客達は汗を流して熱狂し、熱中症になって倒れる者達がいる。
「暑くて喉が渇くところだ」
暑さは平気でも友司は喉が渇いた。
「主。水をもらってきた」
少年の喉の渇きに気づいて、コブラミアは水が入っている牛の角のコップを持ってきた。
「ありがとう、コブラミア」
牛の角のコップをとり、少しずつ飲んだ。給水所があり、試合をする奉無零や観客達に水を提供するサービスがあって、彼女はそこからもらってきた。
飲むだけでなく奉無零達は水を浴びて汗や血を流し、体を冷やしている。露出が多い奉無零達は濡れて、水がたれており、艶かしい。
「あそこだ」
いろいろな試合をしており、友司はドラゴンの牙琥珀が賞品の試合を見つけた。他の試合と違って参加者がいない。
「主。参加者がいないので我も参加しようか?」
主しか参加者がいない感じでコブラミアはかわいそうに思い、参加しようとした。
「コブラミアは他の試合に出てくれ。お前が強くなれば、おれも強くなる」
本命の試合に参加するのは友司だけでコブラミアには他の試合に出てもらう。
探索の書で召喚した魔人が強くなれば召喚者の友司が強くなり、彼が強くなればコブラミアが強くなるのが分かっていた。
友司は自分とコブラミアの強化を考えており、賞品は手に入ればいいぐらいと思っている。
「分かった」
主の指示に従い、彼女は四本の木の杭を荒縄で囲んだリングへいった。
少年はドラゴンの牙琥珀が賞品の試合に参加する。
「この試合に参加したい」
「ありがたい! ドラゴンの牙琥珀大会にようこそ!」
暇そうな管理者の男性は友司を見て喜んだ。
「負けるやつが多くて、だれも参加しないから困ってたんだ!」
激レア賞品なので運営は勝てないようにしていたが、やりすぎてしまい、参加者がいなくて困っていた。
大会だけあって他の試合と違い、石造りの白いリングで周りに水が流れており、植物があって涼しい。
「他の試合と同じだ。一対一で闘い、勝てば次の相手が出てくる。十連勝できれば終わりでドラゴンの牙琥珀がもらえる。降参したら今までの勝利はなしになるから、よく考えて降参しろ。あと相手は殺してもいい」
他の試合と同じで、こちらがやめるまで十回連続で闘い、降参したら振りだしに戻ってしまうが、友司はやばくなったら降参する。
「十連勝は無理だから死なないようにがんばれよ!」
負けた参加者を見てきた管理者は勝てないと思っており、笑った。
少年がリングに入ると、弱そうな奉無零がリングに入った。余裕で勝利できる相手だった。
そして、コブラミアの試合も始まった。
◇
ドラゴンの牙琥珀大会に参加した友司は八人目の奉無零を殴り倒して勝利した。
友司の実力が高く、コブラミアが試合で強くなっているので彼も強くなっており、連勝している。
友司が強くなったのでコブラミアも強くなり、十連勝して彼女の試合は終わった。
こちらはあと二勝で余裕があるので、やめずに闘う。
「ドラゴンの牙琥珀大会、面白くなってきたな!!」
参加者達がすぐ負けてつまらなかった大会は少年の連勝で他の試合より盛りあがっていた。
そして、試合をさらに盛りあげるように九人目の若い奉無零が出てきた。
頭頂部が黒いくすんだ金髪のショートでしなやかな筋肉質の体、割れている腹筋。
古傷がある鍛えた拳と裸足は屈強でジャガーのような模様がある布で胸と股間を隠していた。
「皆さん!! おまたせしました!! 筋肉ジャガーの入場です!!」
奉無零は笑い、両手をあげて振った。
「よっ!! 待ってました!! 筋肉ジャガー!!」
人気がある奉無零で観客達は応援した。
「むう」
友司は拳を構えて警戒したが、筋肉ジャガーが観客達に両手を振っているので、気が抜けて拳をおろした。
「イッチニ!! イッチニ!!」
彼女は全身の骨を鳴らすようにストレッチをした。
「よしいくぞ!!」
好戦的で筋肉ジャガーは笑みを浮かべ、拳を構えた。ふざけた態度から強者になったので友司は構えて真剣な表情になった。
「それでは始め!!」
「レディーゴー!!」
試合が始まり、筋肉ジャガーは叫んで突っ込んだ。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」も連載中です。




