第4話 後宮刑務所
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食事を終え、友司とコブラミアはコロシアマへいき、十次郎と空子、黄美は後宮刑務所へ向かった。
だれでも分かる場所なので三人は迷うことなく、すぐ着いた。
「ここが後宮刑務所。刑務所のような場所だけど清潔で奉無零が違うな」
空子は周りを見た。石造りの建物で牢屋があり、奉無零達がいる。街などにいる奉無零と違って筋肉が少なく、馬小屋のような場所ではない清潔な牢屋で充実した生活をしている感じだった。
外と違い、快適で涼しく、汗をたらして働いている者が少ない。
「後宮刑務所にようこそ」
若い奉無零が空子達に近づき、笑顔で接客した。
肩に届くほどの金髪のセミロングでコーヒーのような瞳。胸と股間を隠しているのは黄褐色で黒いまだら模様があるボロ布で裸足、能力を封じる首輪と枷がない。
筋肉がなくて少し品があるセクシーな女性で後宮刑務所にいる奉無零と同じだった。
「私はここを案内するジャコーヒー。なんの用できたの?」
後宮刑務所にきた人の接客をするのが仕事で空子達の相手をする。
「情報収集をするためにきたので、ここにいる賢い三人の女と話したい」
今は空子がリーダーなのでリーダーらしく話した。
「分かった。三人と話せるように個室を準備するわ」
空子達は賢い三人の女しか分からないので、知っているジャコーヒーに任せた。
「情報料は三人と相談して」
「レンタル彼女みたいだ。金はけっこうあるから長く話せる」
ジャコーヒーは準備をするためにいなくなり、十次郎は金を確認する。黄金の卵や植物アイテムを売った金があり、情報料は心配ない。
後宮刑務所の奉無零達は外の奉無零達と違って力仕事ではなく頭などで稼いでおり、アマゾポリスから出て働く者もいる。
◇
準備が終わり、ジャコーヒーは三人を案内した。
「この三つの個室にひとりずついるわ」
石造りで木製の扉の個室が三つあり、それぞれの扉に絵が描いてある。
「こっちも三人いるから分かれて入って話をしよう」
「そうね」
十次郎達は分かれて三人の奉無零と話をすることにした。
「それでだれがどの個室に入るの?」
空子は三つの個室の扉を見た。効率よく話をするために最適な人材を決める。
「ジャコーヒー。中にいる三人の奉無零のことを教えてくれ」
ジャコーヒーがいるので十次郎は奉無零達のことを聞いた。
「ブドウの絵がある扉には酒好きで、よくしゃべる奉無零がいるわ」
仕事なので彼女は教えた。
「ミントの絵がある扉には薬草などに詳しい知的な奉無零。本の絵がある扉には小難しい神秘的な奉無零がいる」
「そうか。それじゃあ、おれはブドウの扉だな」
ジャコーヒーの説明で十次郎はブドウの扉に決めた。空子と黄美は未成年なので話があわないだろう。
「黄美はどっちにする?」
空子は親友に選ばせて、自分は残った方にする。
「私は本の扉にします」
どちらも苦手な相手だが、やるしかなく親友が苦手そうな奉無零がいる本の扉にした。
「じゃあ私がミントの扉」
決まったので空子達はそれぞれの扉に近づく。
ジャコーヒーの名前はジャコウネコとコーヒーです。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」も連載中です。




