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非正規団員の小事件集  作者: ライトニング
3章 博物館の儀式編
18/37

第5話 悪の工場組織

 ◇


 友司達が消えた後。闇忍蛇と同じように博物館から逃げた中年男性の警備員は戦塾にある廃工場にいた。

 廃工場とは思えないほど機械が動いていて、かなりの数の作業員が働いている。

 中年男性は短い黒髪の冴えない感じだった。警備員の制服ではないモスグリーンのワークキャップと作業服、黒いブーツを履いていて、他の作業員と見分けがつかない。


「博物館に恐竜が出て、逃げてしまったから給料はなしだな。でも命の方が大事だ」


 死んだら意味がなく、あの騒ぎでは給料は出ないので警備員のバイトをやめた。

 中年男性は働く作業員達を見ていた。作業員達は人間と同じ大きさのロボットや機械を製作していた。


「魔改工場長。お話があります」


 ひとりの男性作業員が中年男性に話しかけた。

 警備員のバイトをしていた彼の名前は魔改工場長まかいこうじょうちょう。悪の組織 シュタウケーのリーダーだ。


「どうした?」


 冴えない中年男性なので威厳がなくて、気軽に話しやすく、作業員達と同列のような感じで作業員の話を聞く。


「悪の組織に頼まれていた戦闘ロボの部品が足りなくなりました」


 部品が足りなくなったことを報告し、その戦闘ロボを指さした。部品がないので作業員達は休んでおり、腕と脚しかできていない。


「警備員の給料はない。これ以上、悪の組織からもらった製作費を使いたくないな。我がシュタウケーは資金不足だ」


 魔改工場長は難しい顔をした。

 魔改工場長の亡き父の工場がつぶれたので彼は技術で悪党達を支援する組織を作った。

 しかし、つぶれた工場からスタートしたので資金不足であり、魔改工場長や作業員達がバイトをして、注文があった組織などからもらった製作費をあまり使わずに懐に入れて、やりくりしている。


「この前の仕事は大金で難しい部品の製作だったな」


 大金が手に入った難しい仕事を思いだした。細胞復元装置さいぼうふくげんそうちに必要な部品で金をあまりかけず、自分の技術で完成させたので、よく覚えている。


「また、ただで部品を集めるしかない」


 ただで部品を集める方法があり、困った時はそうしている。


収集しゅうしゅうロボ、発進!!」


 魔改工場長の声で人間と同じ大きさの肥満体型ロボが動き、両腕と両脚をひっこめて球体になり、地下の発進ルートを転がって移動した。


「あとは部品がくるのを待つだけだ」


 収集ロボは魔改工場長が製作したロボで、廃工場の機械は彼が最新の機械にした。

 見た目が冴えないだけで機械の技術と知識という優れた中身があるリーダーだった。

 シュタウケーの作業員達は工場がつぶれても、ついてきてくれた者達で魔改工場長はそんな人達と真面目に仕事をしている。


 ◇


 戦塾の街。シュタウケーの工場から発進した収集ロボは到着し、地面を破壊して出てきた。


「うわあ!! ロボットだ!!」


 突然ロボットが出たので人々は驚き、逃げ惑う。部品集めが目的なので人に危害を加えない。

 収集ロボは車に近づき、殴って壊し、引きちぎって小さな機械の塊にした。そして腹部を開いて、小さな塊を入れると消えた。

 腹部の中に転送機能があり、集めた部品を工場に送ることができ、いくらでも集めることができる。

 車はたくさんあって奪いやすいので、壊して転送している。車だけでなく自動販売機や金属も集めながら進み、家電量販店を見つけたので向かっている。


「待て!!」


 綱士がロボの前に出て、体当たりをした。木の世話ばかりはいけないので哨戒をしていて、ここに駆けつけた。


「止まれ!!」


 収集ロボの腰をつかんでふんばり、止めようとしている。戦闘用ではないが、部品を集めるため力が強く、綱士の靴底を削るように進んでいる。


「くあっ!!」


 いくら力をいれても止まらず、ロボに突きとばされた。戦闘はしなくても部品集めの邪魔をすれば抵抗くらいはする。


「この!!」


 突きとばされても綱士は粘って、横からぶつかり、敵を家電量販店へいかせないようにしている。

 収集ロボは両目から機械を切断する光線を発射した。


「うわっ!!」


 少し切れて血を出し、綱士は離れた。このままでは家電量販店に着いてしまう。


「ツッパリ!!」


 力で止まらない相手をツッパリで攻めて止めた。収集ロボは進もうとしても押されて下がっており、体が揺れていて、狙いが乱れ、光線を発射することができない。


鯖折さばおり!!」


 ツッパリをやめ、素早く両手で腰をつかみ、相手が力をいれる前に引きつけ、上から圧迫した。戦闘が苦手な収集ロボは膝をつき、威力があって腰が折れ、停止した。


「やった!!」


 収集ロボを破壊したので綱士は離れて喜んだ。ばれないように部品集めをしていたが、今回は目立ってしまった。

 それでも十分部品を手に入れ、低コストのロボがやられただけなのでシュタウケーの勝利だった。

 壊れた部品も直して使えるので戦闘ロボは完成する。そのロボと戦闘をするかもしれない。

 

 魔改工場長の名前は魔改造でシュタウケーは下請けです。

 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」も連載中です。

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