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非正規団員の小事件集  作者: ライトニング
3章 博物館の儀式編
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第2話 恐竜の襲撃

 ◇


 その後。友司と空子は戦塾にある博物館にきた。団員がダンジョンなどで見つけたものが展示されていた。


「ドワーフが多いわね」


 これから儀式があり少し不安なので空子は周りを見て気をまぎらす。博物館にはドワーフがたくさんいて働いている。日桜皇国の和風ドワーフと違って外国のドワーフだった。


「本物じゃない。ドワーフの姿になってる人間だ」


 この博物館はドワーフの姿になって働く者がおり展示しているものの管理や警備をしている。


「変な化石だ」


 少女は動物や恐竜の化石の展示コーナーにある大きな人型の化石を見た。化石と思っていたが動いた。


「わっ!?」


 動くと思わなかったので空子は驚き、友司は冷静で動く化石を見ている。


「ゴーレムだ」


 化石に見えるほどのゴーレムは博物館の外観を損ねることなく、ドワーフ職員に従って力仕事などをし、よく働いている。


「ビックリした。あっ」


 ゴーレムを見て驚いた後、きれいな化石を見つけた。紫の小さな化石で生物の古代文字が書いてあった。


「これが星井家の宝と同じ化石か」


 星井家の先祖が森を侵して手に入れた和風エルフの宝と同じ特徴なので友司はすぐ分かった。普通の化石と違って宝石のようにきれいで盗まれないように透明なケースの中に置いてあり厳重に守られていた。

 珍しい化石でも、あきるほど見ているので友司と空子以外の入館者達は一瞥するぐらいだった。


「お前達。その化石を盗む気か?」


 中年男性の警備員が二人に近づき失礼なことをいった。ドワーフの姿ではなく制帽をかぶっていてジト目と黒いチョビヒゲ。水色の団員服の上着と黒い長ズボン、黒い安全靴を履いていた。


「違いますよ」


 失礼なことをいわれたので友司は少し怒った。


「ここにくる団員はみんな怪しい。盗掘したものを持ってくるやつだっている。警備員生活三十年のこのわし 警備員尾砂けいびいんおすなの勘が怪しいといっている」


 自慢するように胸のタッグ名札と腕章を見せた。ここの警備主任だということが分かった。

 いくら仕事でも因縁をつけるように決めつけているので不快になり二人は警備員尾砂けいびいんおすなを睨んだ。


「おれ達はここの地下室へいくんですよ」


 地下室で儀式をするのが目的なので警備員に構っている暇がなく友司達は移動する。


「待て!! いかせないぞ!! 地下室は使用禁止だ!!」


 警備員尾砂は大声を出し二人は止まった。


「どういうことですか? 地下室を使用する許可はもらっていますよ?」


 博物館に連絡して、ちゃんと許可をもらったのに急に使えなくなったので友司の計画が台なしになってしまった。


「たしかに部下からそういう連絡があって許可したが、お前達が使うのなら警備主任の権限で許可を取り消す!!」


 自分の勘を信じ二人の若者が気に入らないので許可を取り消した。


「そんな」


 許可を出しておいて理不尽に取り消したので友司達はむかついた。偽名の悪徳警備員で意地が悪く、悪党よりタチが悪い。


(えっ!? 闇忍蛇!?)


 友司は警備員尾砂と同じ服装の闇忍蛇を見つけ心の中で驚いた。彼女も自分を捕えた少年に気づき制帽で顔を隠して離れていった。

 基地に侵入してデータを盗む闇バイトだけでなく真っ当な警備員のバイトもしていた。小悪党だが友司が教えても警備主任は信じず儀式をするのが目的なので見逃した。


「さあ出ていけ!!」


 むかつく警備員尾砂が二人を追いだそうとした時、凄まじい音が響いた。


「なんだ!?」


 警備員尾砂と友司、空子は驚き、入館者達は逃げた。


「恐竜だー!!」


 音を出したのは黒いヴェロキラプトルで暴れており、逃げている入館者達を殺している。ヴェロキラプトルは炎を吐いており普通ではない。


「あの時の恐竜だ!!」


 星井家を攻撃した恐竜を見て闇忍蛇は驚き、殺されないように逃げ警備員の服を脱ぎ基地に侵入した姿になった。


「警備員のバイトで死ぬのはごめんだ!! 土遁!!」


 床に穴をあけ蛇のようにはって逃げた。彼女だけでなくドワーフ姿じゃない中年男性の警備員も逃げ、恐竜に殺されずに博物館からいなくなった。


「おのれ!! 恐竜だろうが、ここから追いだしてやる!! いけ!!」


 博物館を荒らすものは許さないので警備員尾砂はヴェロキラプトルを睨み、ゴーレムに命令した。

 ゴーレムは突っ込んだが鋭い爪で切り裂かれ、むき出しになった心臓部をかみ砕かれて消滅した。他のゴーレム達がいっても尾を振りまわして心臓部を破壊していく。


「警備員生活三十年のこのわしが追いだしてやる!!」


 警備員尾砂は自分の体を砂にして砂嵐のように襲いかかる。

 恐竜は襲いかかってくる砂に炎を吐き、鋭い爪でひっかく。しかし警備員尾砂にダメージはなく恐竜を押して追いだそうとしている。ヴェロキラプトルは鋭い爪がある両足でふんばっている。


「邪魔者がいないから今のうちに地下室へいこう」

「そ、そうね」


 恐竜が化石族かもしれないので友司達は戦闘をせず邪魔する者がいないうちに地下室へ向かう。警備主任はヴェロキラプトルとの戦闘で二人を止めることができない。パンフレットなどで分かっており迷うことなく地下室へいける。

 入館者達がいなくなり武装した職員とゴーレムが集まり恐竜を攻撃した。


「ザコの人間ども」


 ヴェロキラプトルは男の声でしゃべり余裕の笑みを浮かべた。強くてしゃべる恐竜は警備員尾砂達に恐怖を与えた。

 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」も連載中です。

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