第8話 暗部
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盗まれたデータを調べた後、友司と十次郎は闇忍蛇を捜しにいった。なんの手がかりもないので捜すのに苦労しており友司はベンチに座って休み、十次郎は捜しまわっている。
「データはどうでもいいけど悪党が基地に侵入したのは問題だな」
侵入する能力がある相手でも悪党の侵入を許してしまい逃げられてしまったので自分達に処分がくるかもしれない。闇忍蛇のような泥棒ではなく過激な悪党なら基地を破壊していただろう。
「また別の基地にいくことになるかも」
旅をして、いろいろな基地に移っているので慣れており面倒ではない。
「探索の書に闇忍蛇の手がかりでもあれば」
少年は探索の書を出して見た。探索の書は星井家の先代当主が調べた過去の情報だけで闇忍蛇のような初対面の悪党の最新情報はないので役に立たない。
「闇忍蛇がいってたしゃべる恐竜か。昔、人間を滅ぼそうとした種族に似てるな。たしか化石族」
人間を滅ぼそうとして滅んだ悪しき種族を思いだした。
化石族は人間と同じ姿をしており古代生物に変身でき、人間を滅ぼそうとし子供も平気で殺した邪悪な種族で人間に敗北して滅び、この世にいない。
人間ならだれでも知っている歴史で、その時代にいなかった者達は先人達から伝わっており化石族を恐れ、嫌っている。友司も化石族が滅んでよかったと思っている。
「やつらがいたら、おれ達は存在しなかった。人間を奴隷のように扱い、楽しんで殺した外道の敵」
化石族は許せない敵なので怒り、無意識に探索の書を開いてしまった。化石族の情報があり文字と絵が浮かぶ。しかし、そこには自分達が知らない情報があった。
「えっ!? なんだ、これは!?」
少年は驚き、自分の目がおかしくなったと思い目をこらして読んだ。
「化石族は人間を奴隷のように扱い、楽しんで殺したが、それは人間が化石族を殺したからだった」
とんでもないことが書いてあり驚いた。
「どういうことだ?」
気になって読む。
「人間と化石族は仲がよかったが人間の長は欲を出し化石族の宝などを手に入れるためにだましうちをして多くの化石族を殺した。中には子供達もいて化石族は怒り蹂躙を始めた」
今までの常識が覆る。化石族がやったことは許せないが人間が原因で友司達はその真実を知らない。
「化石族を滅ぼした英雄は争いの原因になった人間の長なので後世には真実を隠し都合がいいことを広めた」
化石族を滅ぼして人間を救った英雄が元凶なので、ばれないようにすべて化石族が悪いことにしていた。
「これは本当なのか」
探索の書にウソを入れる意味がなく星井家の先代当主が調べたことなので間違いない。
「本当だと大変なので、このことは黙っておこう」
だれも信じないし、ばれたら大変な真実で、なんの得にもならないので自分の心の奥にしまっておく。先代当主はばれないように調べただけで少年と同じ気持ちになり黙ったのだろう。
「もしかして星井家を滅ぼしたのは化石族なのか」
化石族の復活を想像してしまった。
「化石族は死んでも化石になり復活エネルギーを与えれば復活する」
人間ならだれでも知っている知識で化石族は死んでも化石になり復活エネルギーを与えれば復活でき、何度死んでも復活できる。人間達はその不死身能力に苦戦した。
「だが、それだとおかしい。復活エネルギーは化石族にしか出せない。全滅したのだから出せるやつなんていないはずだ」
当時は倒しても仲間がいて復活させた。しかし今は復活エネルギーを出せる化石族がいないので復活はありえない。
「化石族じゃないかもしれない」
絶対ではないので友司は気持ち悪い思いをし、探索の書を閉じた。だれにもばれずに常識を覆す情報を得たが活用できなかった。
◇
その日の夜。戦塾にあるホテル。ここは浮気やデリバリーヘルスが多く、きれいなホテルとは思えないほど夜はただれていた。
そんなホテルの薄暗い一室に全裸の若い風俗嬢がいる。しかし風俗嬢はベッドの上でX字に拘束されており恐怖で顔はひきつっている。丈夫なロープで固定されており逃げることができず過激な特殊プレイではないので涙を流してした。
薄暗いので裸体はあまり見えず羞恥心はふっとんでいて隠す気などない。
部屋には風俗嬢だけでなく男がひとりいた。ハゲ頭の老人で透明なカプセルをかぶっていた。赤い団員服姿でさまざまな機械がついていて補強しており老人に見えない体つきだった。黒いブーツを脱いでおり機械の両足を晒していた。
床に黒いペンキ缶があり彼はハケに黒いペンキをつけて、ベッドの周りに魔法陣を描いている。描き終わると風俗嬢に近づいた。
「お願い! 殺さないで!」
逃げることができない彼女は男を見ておびえ命乞いをした。男はハンマーとノミを出した。
「あっ!」
鋭利なノミにおびえた顔が映り風俗嬢は死を悟った。
「邪幕よ。粗末な生け贄で申し訳ない」
彼女の命乞いを無視し平気で殺せるので、ノミを腹部に当てた。
「やめて!!」
激しく首を横に振り涙をまき散らす。ハンマーを振りあげて下ろしノミを叩いた。
「ひい!!」
ノミが腹部に突き刺さり恐怖で一瞬、痛みを感じなかった。
「ぐえっ!!」
激痛で苦しみ血を吐き美貌は歪んだ。
「苦しめ、苦しめ!! 苦しめば苦しむほど邪幕は喜ぶ!!」
風俗嬢が苦しむ姿を見て喜び、すぐ死なないようにハンマーでノミを叩き腹部を切っていく。血を浴びず内臓を傷つけないようにし流れた血でベッドは汚れた。
「げえ!!」
激痛に耐えられず切り開かれて内臓が見え風俗嬢は両目から血を流して死んだ。
「質が悪い臓器だな」
ハンマーとノミをしまい、不健康な女性の内臓を見て壊さないように触った。
「まあ若くて、それなりの価値はある」
彼女の内臓などが金になり、エネルギーとなって老人の体へいき力を与えた。
「この横死丸。必ず邪幕になる」
彼の名前は横死丸。邪幕という邪神を崇拝し、その邪神になろうとしている悪党で、その野望のために体の半分を機械にして長生きしている。
風俗嬢をだまして生け贄にし、邪幕から金と力をもらって生活していた。今回は生け贄の質が悪く、あまり金と力がもらえなかった。
「儀式は終わったからいくか」
儀式を終えた横死丸は内臓がない死体をそのままにし、ブーツを履いて堂々と部屋から出た。
横死丸の名前は邪で邪幕の名前は邪魔と邪悪です。




