2月が終わる
早いものでもう2月が終わるようだ。
28日しかないのだから、当たり前といえば当たり前だ。
だが、愛犬が旅立ってから月が変わるのかと思うと、よりとても遠くに行ってしまったのだと思わざるを得ないので、なんだか嫌だ。
実はここ2日は涙が出ていない。
毎日愛犬のことを考えているが涙が出ない。
しかし、泣いていないからか胸のモヤモヤが育って来ているようだ。
なので筆が進まないならぬ、指が動かない事態が起きている。
底辺ながら小説を書いているのだが、全く言葉が繋がっていかない。
こうしよう、ああしようとは浮かんで来るのだが、それらをどんな言葉で表現するのか、繋いでいくのかがさっぱり分からない。
どうしたらいいのだろう。
そう言えば、腹を抱えて笑ってもいない。
笑いはするが、すぐに真顔になってしまう。
スンッってやつだろうか。
ここでタイプする手が止まってしまった。
愛犬の事で書きたい話は沢山あり、メモもしたのだがメモをして満足してしまっている感じがある。
思い出を箇条書きにしているだけのようになっている。
いや、箇条書きですらなく、キーワードしか書いていない。
話の流れ関係なく、書くのもなんだかなぁ。
そうだ。
2月が終わるということは、春が本格的にやって来るんだ。
そうすると、愛犬の名前の由来になったものが見られるようになるだろう。
何年経っても何十年経っても春になれば、それを見て愛犬を思い出せるといいなと思う。
名前の由来のものを見て泣かないように気を付けないと。
実はすでに紙媒体に名前の由来のものが載っていたので切り抜きをした。
最初に見た時にじんわりと涙が出そうになった。
その日は寝る前に泣いたが、この2日は何故だか泣いていない。
何回言うんだって話だね。
申し訳ない。
今日も泣かないで明日になっているかもしれない。
涙が涸れるほど泣いてはいないけど、一滴も出なくなった。
悲しみを受け入れたのだろうか。
よく分からない。
こんなに悲しい事ってあるんだなって思っていたのに、もう涙が出なくなった。
泣きすぎて眠れなくなったのに、今はどんなに愛犬の事を思い出しても涙は出ない。
写真を見たら泣くかと思ったが、やはり涙は出てこない。
もう慣れてしまったのだろうか。
確かにすごく前のような気がしてきた。
まだ愛犬が旅立ったのと同じ月なのにだ。
まぁ、あと何時間かで3月になるのだけどね。
いる時はあっという間だったのに、いなくなったらとても長い時間のような気がしてきた。
なんだか不思議だ。
こんなに早く泣かなくなるなんて思っていなかった。
一ヶ月ぐらい泣いているのかと思った。
案外慣れるの早かったな。
だが、やっぱり寂しいのは変わらない。
朝起きて、もふもふがいないのは悲しい。
今、泣きそうになった。
そうか、今までの日常を考えないようにしていたのか。
悲しくなって泣くのを避けていたんだろう。
泣いたっていいのにね。
何に遠慮しているんだろう。
大人だって、ちょっとぐらい泣いたっていいのに。