06 初依頼は?
ナナツさんとベンが加入したパーティーの登録をギルドで済ませて俺達はこのパーティーでの初依頼を選んでいた。
「おっ、これなんかどうだ?
サイクロプス2体の討伐、筋肉の激しいぶつかり合い!きっといいぞ!」
「ベン、その筋肉の激しいぶつかり合いをするのは私とアキなんだけど…」
「失礼な俺はリンと違ってサイクロプス程筋肉質じゃないよ。」
「なっ!わたしだって筋肉質じゃありません!」
いかん、2人が入って早々なのにリンといつものやり取りだこれは不味い。そんな事を考えていると。
「公衆の面前で何イチャついてるのよ、まあ、いいわ2人のパーティーに頼みたい依頼があるのよ。」
「「イチャついてなんていないです!!」」
メグさんだ。
「あら、息ぴったりじゃない。まあ、それは置いとくとしてこれよ。」
メグさんは1枚の依頼書を渡してくる。
ひとまず依頼書に目を通す。
・村人に付いている悪魔を払って欲しい
場所、コータス村
若者が2名ほど人肉が食べたいと急に他の村人を襲ったのです。しかし、ゾンビとは違い考えて行動出来るので我々の手には負えません助け下さい。
報酬、銀貨12枚
「あの、メグさん?正体不明の敵を銀貨12枚で何とかしろと?」
俺だって助けたいが報酬はパーティーで分配だとなると、1人銀貨3枚か…
「安心して、Bランク以上のモンスターならギルドからボーナス出すから。それと、はいこれも」
渡されたのはコータス村までの道中に出現するモンスターの討伐リストだ。
「並行してやれば1回の移動で複数クリアして一石二鳥、いやギルドも未達成依頼が減って一石三鳥ね♡」
「それはそうでしょうけど…」
メグさんの意見には問題がある。本来討伐依頼というのは討伐した魔物の素材も冒険者の取り分となるため達成報酬が少な目だ。
2人に入ったことを後悔させたくないしなぁ。と俺が唸っていると、
「恐らくだけど、アキくんの悩んでることはナナツちゃんが解決してくれるわよ。」
あっけらかんとメグさんが言ってくる。
「え?それってどういう…」
「まあ、詳しい事は本人に聞いた方がいいわ」
指名されたナナツさんはおずおずと答える。
「あの、私、空間魔法も使えるんです。」
「「「えーー!!」」」
昼下がりのギルドに俺達の驚きが響き渡った。




