02 彼女との出会い
ここが、ファール王国のギルド本部
3階建てで1階は受け付けや買い取りのカウンターと酒場になっている。
「あ、アキ君待ってましたよ。
これが加入してくれそうな人のリストです。」
と、言いつつメグさんが3枚の紙を渡してくれた。
「リストって言っても3人しかいないんですか……」
「むぅ、これでもアキ君のお節介にも付き合えて、実力も年齢も近い人を選んだんですよー。条件が厳しいんだから3人も居るだけ感謝してください。」
まあ、とりあえず見てみるか
1人目は戦士か、正直前衛は俺とリンで十分なんだよなぁ。よし次。2人目は、ほうほう魔術師ね
22歳って事は俺の1個上だな。ランクはC+とこの人はOKだな。
3人目は?ゲッまた戦士かこりゃダメだな。
「リン、この魔魔法使いのベンさんとかどうかな?」
「いいんじゃない?属性適正も水、火、土って3つも有るし」
余談だが魔法というのは土、水、風、火、雷、聖、闇、空間、主にこの7属性から構成されている。
まあ、他にも誰でも使える生活魔法なんてものもあるにはあるんだがそれは置いておく。
魔法適正とは、その属性なら特に習得しやすかったり使用時に威力の上昇や魔力の節約が見られる。
適正自体は、魔力量や本人の知識によって増えるが22歳で3属性の適性があるのはすごい。
以上余談終わり、
「じゃあ、メグさんこのベンさんだけ1度お話ししたいんですけど大丈夫ですか?」
「分かったわ、とりあえずベンくんには伝えておくわね。」
「あと、我儘だとは思うんですけど…
ヒーラーの人で紹介できる人いませんか?」
「そうねぇ、1人はいることにはいるんだけど……
ちょっと訳ありでねぇ」
(なんだろうこの濁し方メグさんにしてはめずらしいな)
「とりあえず、お話したいんですけど。」
「わかったわ、とりあえず相談だけは…」
その時、
「オイ!うろちょろしてるんじゃねぇよ!邪魔だ!」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
どうやら荒っぽい冒険者が女の子に絡んでいるようだ。
「はぁ、あの子よあの子がヒーラー候補の女の子なのよ。という訳でリンちゃんアキ君ちゃちゃっと助けてきて」
「早速問題かよ、リンいくぞー」
「アキ1人でも大丈夫だと思うけどなぁ」
と言いつつ、付いてくるあたりこいつなりに女の子が心配なんだろう。
「おっちゃんそこまでにしとけよ」
「ケッなんだよお節介でギルドに媚びてBランクまで上げてもらったアキじゃねぇかヤンのか?」
ギルドは実力主義なのでそんな事は無いんだが…
しょうがないやるか。
クイックイッ苛立っている男を煽って男の攻撃を誘導する。
「ガキが調子乗ってんじゃねぇ!」
顔面狙いの単調な攻撃だ、それをしゃがんで回避し足下を蹴りですくってやる。
「んがっ、」
そのまま倒れた男の顔を踏みつける
寸前で止めてやる。
「ヒッ」
「反省したか?」
「お、俺が悪かったよ、嬢ちゃんもすまなかったな。」
「いいんです、私が邪魔だったのも事実ですし。」
どうやら解決したようだ。
「あんたも災難だったな。」
俺はようやく落ち着いて少女を見る。そこには天使がいた。
透き通るような白い肌に美しい金のロングヘア、エメラルドのような瞳
全てのバランスが取れていて俺は言葉を失った。
「なーに見とれてんのよアキ、その子も困ってるじゃない。」
呆れ返っているリンを他所に渦中の少女が、
「あの、ありがとうございます私ナナツって言います!」
と俺らに背を向けて言っている……
ん?誰に言ってるの?




