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第4話 こいつ絶対先生向いてるよ…

「あの…マキ…s…?ここは?」


今僕は酒場に居る、こうなんかギルドみたいな感じで某ゲームの仲間を作れる酒場に雰囲気というかそう言うのが似ている気がした。


僕は未成年なのだが…まぁオレンジジュースでも頼めばいっか…


「んっあぁ俺の行きつけの店、ここ結構安いしうまいんだよな」


 うまい?なんのことだ…などと考えつつメニューを見る。


「これは…」


「どうした?ナツト?」


マキがメニューを見て顔をしかめる僕を心配そうにみている。


はっきり言おう…助けてほしい…てか助けて、字が全く読めない、なんて書いてあるんだこれは…日本語でも英語でもないさらに言えばアラビア語でもない。


「あのさ俺別の国から来たからなんて書いてあるのかわからないんだけど」


異世界に来たばっかりだから字が読めないのは当たり前だけど…はぁ…これからいろいろな国の文字を覚えないといけないのか…


「へっ?変なこと言うなよこの字は世界統一語だぞ?どの国もこの言語を使ってるぞ?」


この世界は言語が統一されてるらしく今の僕の発言は明らかにおかしいのだろう。


「まぁイイヤ、なら教えてやるよ、一回しか言わないからちゃんと覚えろよ?」


マキに教えられて僕はこの世界の言語を理解することができた、てかマキの説明がうますぎて学校の先生などに向いているタイプだと思う…てかなんでこんなところでプラプラしてるんだろ?


「ありがとう、マキのおかげでだいたいわかったよ」


メニューの字も読めるようになったので注文を頼んだ。まっほとんどどんな料理かわからないから適当に選んだんだけどさ。


「じゃっ次はナツトの事情を聞かせもらおうか」


僕はマキに自分が今おかれてる状況を包み隠さず話した。魔王を倒さないといけないことも。あとついでに王の愚痴も…


「へぇ…そりゃ災難だね…魔王か…それに勇者、まるで神話のおとぎ話だね、それにあのゲス王なら言いそうなことだな」


「神話のおとぎ話?」


「そう…昔々この世界には魔王と勇者がいたんだってさ結局魔王は勇者に倒されたんだってさ」


「それって実話なのか?」


 実話であってもなくてもなんかヒントはありそうだし…こんど調べてみるか…


「おとぎ話だし、でもナツトを見たら実話な気もするな…そうそうそういやこの城から東に行ったところにその勇者の末裔が住んでるって昔の仕事をしていた時同僚から聞いたことがあるな」


 勇者の末裔か、もしいるなら力を借りたいな…てかマキって仕事してたの?まぁでもこの町にきて落ちぶれたんだろう…


「昔の仕事?」


僕が訪ねた瞬間マキは黙り込んでしまう、その目はどこか悲しそうで、それでいて何かに憎しみを抱いているそう言う風に思えた。



「あー…昔の仕事については聞かないでくれ…」


「分かった…」


直感的に触れられて欲しくなかった話題だったのだろう…


しばらく気まずい沈黙が続いた、注文した料理がきてもお互い一言もしゃべらずに食べ終わってしまった。


でも料理は普通においしかった…サイコロステーキみたいで



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