大目付篇④ 「2匹の鬼と異国の男」「鬼ふたたび」
「この物語に登場する人物・歴史などは実際の事柄と関係ありません。」
「この物語に登場する人物・団体などは一切が妄想です!」
「この物語に登場するしませんなどは妄想ッー!」
【第四話】
「2匹の鬼と異国の男」
水野忠国は、老中時代の過激な改革によって庶民から怨まれている。
今、一部の暴徒化した庶民に邸宅を襲撃されていた。
水野
「大江戸のために、未来のためにやった事。ここまで怨まれているとはな」
警護
「このままでは暴徒の数からして長くは持ちません!」
水野
「まっ、これも運命か?」
警護
「手薄な所を狙って突破し、逃げるしかありません!お急ぎを!」
水野
「で、この状況をどう思う?」
禁四郎
「失脚したとは言え、暴徒化するほど庶民も馬鹿じゃない!
それに狙い済ました感じがちーっと、キナ臭過ぎます。
これは初めから仕組まれていたと考えるのが妥当かと。」
水野
「お前の言う通りに大江戸城に出向いていたら
今頃、この暴徒に囲まれてお陀仏だな。今も囲まれてるには違いないが」
禁四郎
「しかし、時は稼げます。それに暴徒よりタチの悪いのが居ますよ」
警護
「誰だ!おまえは!?」
謎の男
「あら、暴徒かき分け、汗かき、ここまで入って来たのに失礼ねぇ」
水野
「もしや暴徒騒ぎに紛れての暗殺者か!?」
禁四郎
「ああ、一様は味方ですから」
謎の男
「またまた失礼ねぇ」
水野
「なんだ?この男らしくない・・・生き物は?」
謎の男
「またまたまた失礼じゃない!助けに来た人間にそう言うこと言う?」
禁四郎
「それよりも遅せーんだよ!」
謎の男
「股がいくつあっても足りないわよ!どんだけ失礼なの!?
ちゃんと暴徒は沈静化させたじゃない!」
水野
「そういえば、どうやったんだ?」
謎の男
「それは女の武器とでも言うのかしら、秘密よ♪」
水野
「禁四郎、こいつ斬って良いか?」
禁四郎
「お前が要らぬことを言うから、水野様が暴徒化したではないかッ!」
謎の男
「知らないわよ!なんなら暴徒一掃の任を続けましょうか?」
水野
「なにー!?斬る!絶対に斬る!もれなく斬る!」
禁四郎
「まぁ、まぁ、落ち着いて下さい、水野様。
こいつのお陰で暴徒も消えましたし、やれば出来る子なんですよ」
謎の男
「なに?禁四郎ちゃん?その“魔法の言葉”は?
そういえばいつか出来るって信じ込ませて、
都合の良いように仕立てちゃうわけ?そんなニンジンいらないわ!
出来ないことは出来ないって言うのも教育と思うわ!
挫折しても良いのよ!その分、人は大人になるのよ!
いつまでも夢見る少女じゃいられないのよ!」
水野
「なんの話だ!それよりもお前、名はなんと申す?」
謎の男
「やっと聞いたわね、ワタシは“阿歩郎”(あふろう)よ。」
水野
「初めから聞いてるだろ・・・あふろう?変わった名だな」
禁四郎
「私が付けた名です。なぁ、泡風呂?」
謎の男
「誰が風が吹けば桶屋が儲かるだ!コノヤロー!
お前が付けた名だろうが!コノヤロウー!
いい加減に覚しろ!コノヤロー!」
禁四郎
「なんでも異国から来た者」
水野
「まさか清ノ国を倒した国ではないだろうな?」
禁四郎
「ご安心を。それに腕は確かですし、私の手の者です。
それと、お風呂!例の調査はどうだった?」
謎の男
「あんたワザとだろ?なんなら五右衛門風呂に入るか?」
水野
「なに?そんなものを所持してるのか?」
謎の男
「持ってるかー!人をなんだと思ってるんだ?」
禁四郎・水野
「男おんな?」
謎の男
「正解!って違うわー!なんでそこだけ正論ぶつけて来るかな。」
禁四郎
「早く言えよ、結果を」
謎の男
「あんたいつからSになったのよ!まぁ、良いわ。
どうやら禁四郎ちゃんの想像通りよ」
禁四郎
「やはりそうか・・・」
水野
「なんの話だ?」
禁四郎
「今回の水野様の老中失脚と庶民暴徒化、ついでに暗殺計画の首謀者」
水野
「ついでにやるなよ!やられる方の身にもなれよ!・・・で、首謀者は?」
禁四郎
「鳥井です。」
水野
「やはり裏切られたッ!?」
上々知令の一件で、反対派の老中土居に寝返り、機密資料等を全て横流しをし
改革を頓挫に追い込み、老中辞任にまで追い込んだと知らされる。
そしてその目的は、自らの地位を確保するためだったと・・・・・・。
つづく
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【第五話】
「鬼ふたたび」
失脚から半年後の1844年6月、
外国問題の紛糾によって老中に再任されたることになった水野忠国。
禁四郎に行った行為を謝罪した。
それと同時に鳥井に対する罰を行うように依頼を受けた。
阿歩郎
「さぁ~って、次回の禁四郎ちゃんは?」
禁四郎
「よーい!禁四郎です。
めっきり暖かくなったり、寒くなったり。
今年は季節の移り変わりが速すぎて“つくし”見つけれませんでした・・・」
阿歩郎
「あら、いやだ!禁四郎ちゃんが自分で話ふっておいて
ダークサイドに落ちちゃったわ!
このままで黒いヘルメット被って蛍光灯振り回すわよ!」
水野
「それはいかん!目を覚ませ!お前は明日から『南町奉行』だ!」
阿歩郎
「禁四郎ちゃん!2年振りの現場復帰よ!階級的には降格だけど・・・」
禁四郎
「はーい!南町奉行の禁四郎です。
南北奉行を務めたのは後にも先にも私ひとりです♪」
阿歩郎
「やった!復活したわ!」
水野
「こんな奴に仕事まかせて良いのか?」
禁四郎
「次回だが、ばったばったと斬り倒したいと思いまーす!」
【名探偵オカマ】【ああ、水野さまっ!】【禁四郎の奇妙な冒険】
・・・みたいな感じです。」
水野
「どんな感じだッ!パクったらいかんだろッ!?」
阿歩郎
「ワタシとの出会いの【時をかけるオカマ】とか、
鳥井との【オカマの七日間戦争】とかあるじゃない?」
禁四郎
「それもパクリだろッ!」
水野
「まとものは私だけか?鳥井の事はお前に任す!いいな?」
禁四郎
「現場復帰したらどの屋敷に忍び込もうかな・・・女王様にも会えるかな・・・」
阿歩郎
「あら?まだ探してるの?そんなのこの時代にいないって言ったじゃない!
間違えてワタシの店に入って来たのが最初の出会いだったわねぇ」
水野
「そうなのか!?風紀を乱してるのはお前かー!」
禁四郎
「余計なこと・・・じゃなくて、要らぬ誤解をする発言はするなー!」
つづく?