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詩集「七夜詩篇」

手の中の惑星

作者: 詩月 七夜

土を手に取り

握り締める


手に伝わる柔らかな感触

鼻孔をくすぐる地球のにおいに

私は目を閉じる


やがて

丸い土塊つちくれができた


誕生したそれは

手の中の惑星


優しく吹き抜ける風を受けて

その小さな大空にも大気が巡る


朝露の雫は雨となり

潤いの喜びを浸透させていく


草の根の欠片が大地に根付き

その間を微細な虫達が駆け巡る


彼らが紡ぐのは「生命いのち礼讃らいさん

声なき声が

はかない地表を覆う


私が生みだした小さな惑星よ

おめでとう


流れゆくこの風の中

私は君を支える宇宙でいよう

本作は「春の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 上手く、表現出来ないのですが、この詩を読んで感じた事、浮かんだ情景は、大自然の中で土と草花の匂いを思い切り吸い込んでいる自分。とても、清々しい気分。 そんな感じでした。
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 土をこねこね、空をまとわせ、土を耕し、緑を植えて・・・ って、これは小説づくりそのままですね。 面白いのは、この作品が入れ子構造を予感させる点です。 >…
[一言] これは素敵な詩ですね。
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