表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日の行方  作者: みつ
5/5

この瞬間が、あの日と違うのは・・


何度か、旅をして僕は、自宅に帰ってきた。


そろそろ、貯金も尽きるころだ。


でも、働こうと思えば、僕は、とにかく働ける。


働けるのだ。



あの日、事故で身体の一部を欠損したり、後遺症が残れば、無理だった。



だけど、僕は、復活した。


復活したんだ。


今、僕が、持っているもの・・


それは、確かに、僕のものだ。


「お前は、もってるよ。あの事故さえ、お前が演出したんだから」




「?」


「始まるんだよ、お前は、やっと始まるんだ。喜びも、苦痛も、悲しさ、快楽、虚無感、羞恥、怒り、生への葛藤、失うことの恐怖・・・まだまだ、これからなんだよ・・」




黙れ、誰なんだ、お前は!


心で叫ぶ。



「あの日、お前が見て、聞いた光と音・・それだけでいいだろ?俺の名前なんて、お前には無意味だ」


ほーっ、そうきたか?


僕は、思う。


お前には、感謝しているよ。俺をくだらない日常から解放してくたんだもんな?



でも、例は言わないよ。


俺は、変わった。


かっての俺なら、昔に逆戻りだ。


また、よく分からない、不可かいな日常に戻っただろう。



でも、もう戻らない。


戻りたくはない!


俺の意思で自由に、やらしてもらう・・


僕は、俺は、こんなこと言わなかった、思わなかった・・



そんな人間では、俺は、なかったんだよ!!



笑い声が聞こえる。


目の前に、部屋の鏡がある。



大きな声で、笑っているのは、確かに、俺だった。


映っているのは、俺は、一人だった。



俺は、思う。


(悪い気分じゃない・・でも、笑うなら、誰かと一緒がいいよ・・)



そう思って、家を、また出る。



そこに、世界はある。


確かに、俺の世界はある。


だったら、全てが問題ない。


「何も問題ない」


俺は、そう呟き、車に乗った。



車を走らせると、しばらくして光と音が聞こえた。


踏切だ。


俺は、しっかり車を停止させた。


目の前を、特急列車が通り過ぎていく。


カーラジオからDJが言う。


「みなさん、今は、どうお過ごしですか?」


柔らかい口調に、俺は、笑う。


どう、過ごしてるかって?



俺は、今を生きてるぜ・・!!


(終わり)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ