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代償
僕は、しばらく入院していた。
会社の上司が来た。
「大丈夫だったか?」
言葉で、そう言っても社交辞令に聞こえた。
そして遠回しに伝える。
これからは、お前を車の運転業務には使えないと。
僕は、従うだけだ。
そして、退院した僕は、内勤業務となった。
どんな仕事でも、頑張ってやった。
しかし、馴染めなかった。
上司に、相談した。
「何とか、してあげたいが・・」
また社交辞令から始まり、進展は、なかった。
僕は、息が詰まりそうだった。
悩んだあげく、退社した。
最後に、会社から帰る途中、僕は、思った。
「あの事故さえ、なければ・・」
ふと、声が聞こえる。
「その調子だ」
僕は、首を傾げる。
一人、車の中で。




