騎士団の任務(2)
これから更新速度が落ちそうな予感…
わざわざ読みに来ていただいている方には、とても申し訳ないです。
読んでくれている方がいるかは、よく分かりませんが(笑)
まだ落ちるか分かりませんが、出来るだけ早めの更新を頑張ります!
クレアside
私は今、任務の準備をしているところ。団長がウキウキ気分で準備をしているけど、正直とても怖い。というのも、前に五人で任務に行った時の多額の請求書は、ほとんどが団長のものだった。
団長がオークの最上位種であるキングオークを、一人で倒したいと言ったことから間違いが始まる。私を含めた4人が気を遣い、合同で任務をやっていた他の騎士団の援護にまわった。
それから1時間ほど、援護が必要ないまでに騎士団の態勢が回復したという事で、団長が戦っている場所まで戻った。
そこには変わり果てた姿のキングオークと、荒れ果てた景色が広がっていた。ただ一人、団長だけが何も変わらず、さわやかな笑顔で待っていた。
それ以来、団長の順番が回ってくると、団員の誰かが何かしらの理由つけて、任務には行かせないようにしていたのに…。
でも、今回は気を付けていれば大丈夫……かな。
「なあ、クレア。 久しぶりの任務だと、張り切ってしまうな」
「そ、そうだね。 団長は久しぶりだもんね…」
どうしよう…、団長がすごい張り切ってるよ…。
あはは、と軽く笑ってみたけど…いろんな意味で怖いよ。セリアもフレッドもエドガーも、腹をくくったって顔してるし…。
とりあえず任務の支度はできたので、いつも通りに団長の膝元へとすり寄る。団長は鼻歌まで歌ってるよ。
私が団長の膝を占拠して間もなく、私の天敵…いや宿敵が現れた。
「またそうやって、エリスを独占するっ!」
「だってこれは、クレアだけに許される特権だもん。 セリアには出来ないよね~」
厭味ったらしく言うと、セリアはぐぬぬとあっさりとひいてしまった。私としては、あまり面白くない。
「幼女のくせにっ!」
セリアは捨て台詞を決めて、部屋に行ってしまった。私がこの体系を維持しているのは、暗殺の仕事のためであって…。あぁ、自分で言って泣けてくる。
私とは逆の体系をしているセリアは、私の憧れであったりもする。本人には言わないけど…。
そんな事を考えていると、なでなでと私の頭を撫でてくれる団長。幸せの一時…。
ゆったりと流れる時間の中、悲鳴ともとれる声が部屋中に響き渡った。
「わ、私の楽園…、エリス達がぁぁぁぁ!!」
私は気になって、声のする方へ様子を見に行った。そこには真っ白な灰のようになったセリアがいた。息を吹きかけたら、今にも飛んでいきそう。
「セリア…、セリア?」
私の声に、まったく反応しない。私が団長にセリアの奇行を告発したわけだけど、何だか可愛そうになったので、モーフをかけてあげた。
明日までには復活するといいな…。そう思いながら、私はセリアの部屋を後にした。