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短編共。

職場の同僚とトリップした(短編)

作者: 七三

職場の同僚とトリップした(短編)





ある日、仕事中にorzなことが起こりました

なんと仕事場の同僚たちと異世界トリップしてしまったのです。


同僚、いえ同僚だけではありません

私 接客業でパートタイマーをさせていただいているのですが

その職場の人間(たまたまその日休みの人がいなかったのです)

全員と一緒にトリップしてしまったのです。


店長も、副店長も

部門のリーダーも社員もパートも一緒くたに

全員です


うっそうと茂る森の中

私たち、総勢45人がいるところだけは空が見えて

開けている場所に45人もの制服を着ている集団は


ある意味とても滑稽です

私は心の中で盛大にorzしていますが

誰も彼も混乱しています。


ええ、私も混乱しているフリをしています

だって腐女子だなんて知られたくありませんから

トリップ大好きだなんて知られたくありませんから


しばらく 全員が全員混乱(私を除く)していると

うっそうと茂る森の草むらがガサガサと動きます


あら、嫌な予感がしますね

こういう場合 ほら、魔が付く動物とか

猛獣とかが出てくるのがお約束という奴ではありませんか?


でもそれを言ったら なんでお前、そんなことを知っているんだ?

なんて問い詰められて

いらないフラグがたってしまいますので

集団の一人として埋もれておきましょう

そうしましょう


いざとなれば嫌いな人を盾にして

逃げればいいのです

現代日本人なんてそんなものです

人間関係が希薄になっているものなのです

それに、私は意外と腹黒いのですよ


そして案の定

草むらの中から現れたのは

筆舌に尽くしがたい見た目の生き物でした


一言だけ言わせていただければ


可愛くないです。


ええ、だって動物好きですもの

少しぐらいは期待したっていいでしょう?

虎とかライオンとか あの大きな体躯に

猫科で肉球でモフモフとか

猛獣だけど 可愛いじゃないと思うのは

平和ボケした日本人ならではの感性だと

勝手に思っていますとも


なのに 見た目可愛くない

口からよだれをたらしていて

そのよだれが落ちたところが

ジューっとか嫌な音を立てて解けているのは

なんとも許しがたいですね


よし、あいつを盾にして

逃げよう

かといって今逃げ出してしまうと

死亡フラグが立ってしまうでしょうからね

機を見て動きましょう


周りにばれない程度に

盾にする人間の後ろに移動します

ええ、だって盾ですから

こいつには煮え湯を飲まされましたからね

私の盾になって償いなさい


悲鳴と叫び声が廻りにあふれています

私は怖がるフリをしつつ

逃げる準備を整えます


そんな折 おっと、なんということでしょう

魔がつくであろう動物の後ろから

同じのがもう2匹

少し離れた場所から 左右それぞれ3匹づつ

後ろをそっと振り向くと

後ろからも2匹


退路を絶つつもりですね

うむ、動物だが、知恵は廻るようです

もしかしたら見えないところにも

もう数匹かくれているかもしれません


絶体絶命とはこのことです


異世界であるのは確定ですが

確定した途端に死亡フラグですか?

なんという無理ゲーなのでしょう


レベル1で武器無し

周りは役に立ちそうのない同僚たち

まぁ、私も人のことをいえませんが

そんな私たちをいただきますしようとしている

魔が付くであろう動物たち


遠い目をして 見上げる空の青さにむなしくなる

無事、元の世界に戻れるのでしょうか?


王道ならばここで助けがくるのでしょうけれど

うん、無理ゲーでないことだけを祈りつつ

早く王道展開で誰か助けに来いと

心の中で叫ばせていただきます。


同僚たちとトリップ 初日


そんなこんなで私たちの異世界トリップ生活が

はじまるのでございます。


補足はありません。


仕事中に思いついて、構想して、書きたい欲求が振り切れて

文章にしたものなので 続きはきっとありません。

振り切れればあるかも?ですが(^^;


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