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テアディース教教典 序章
テアディース教教典 序章
『神は宇宙を創った。永遠と続く暗闇の中に光を欲した。そして数多の星々を創った。神はその数多ある星々のうちの一つに空と海を創った。空は三日三晩嵐を起こし、海は荒れ狂った。そして四日目の朝、静けさの訪れた星にはいくつもの大地ができていた。神はその中にある正円の大地に命を与えた。命は種となり、芽吹き、花が咲き大地を彩った。最後に神は自身の分身を創り、命を与えた。分身は人間となり、大地を住処とし文明を築いた。こうして世界は完成した。人間は感謝と祈りを込めて、神が最初に命を与えた正円の大陸に神の名をつけた。』