3話目
登場人物
送り人
スーツ男
(作者から 1時間遅れてごめんなさい!)
いたい
((……!…?………………!!!))
とおくからこえがする
((……ょうぶですか!?今救急車呼びます!))
いたい いたい
((あー、、どうしようどうしよう。やっちゃったやっちゃった))
いたい いたい いたい
((救急です!聞こえますか?名前言えますか))
いたいいたいいたいいたいいたいいたいたいたい…さむい?
((、、、さん。聞こえますか?病院です聞こえますか?))
いたい さむい いたい?
((すぐ手術室に!急げ!))
なにもかんじない
「こんばんは」
意識がぼんやりしているところにがなる鈴の音…
いや声が聞こえる
俺は椅子に座っていた。何故か分からないがいつも俺のスーツから匂う俺の愛用のタバコの匂いで少し離れていた意識を近づけさせる
声のする方に顔を向けると俺が今までに出会ったことの無い綺麗な人間がいた。
「私は送り人あなたをお迎えに上がりました」
スーツ男「……」
送り人 「おや?大丈夫ですか?」
スーツ男「……」
送り人 「これは、死んだショックで少し混乱しているようですね」
スーツ男「(しんだ?)」
送り人 「うーむ。これは少し大変ですね。えっとこの時の対処法は」
その人は手を3回たたいたあと分厚い革の表紙の本を手元に出した
それを見ても俺は声を出せない
綺麗な人…もとい送り人?さんは本を必死にめくっている
送り人「えーっとここは私の紅茶のページ、ここはこれは死後の基礎知識について、今見たいのは記憶についての対処法のことで…」
スーツ男「ぁノ」
声が裏返ってしまったさっきまでふざけてたせいだろうか
送り人 「んーとこれじゃなくて」
スーツ男「あの!」
送り人 「はい!」
送り人…さんは驚いた様子で本から顔を上げる
送り人 「あっ失礼いたしました。話せなくなってしまったと思っていました」
スーツ男「あっいえ大丈夫です。さっきまで話せなかったのは事実なので」
その焦った様子に俺はドキッとする
そりゃそうだ人生1回も見た事のないような美しい方が可愛い行動をしているのを見てしまっているのだから
送り人 「お名前分かりますか?」
スーツ男「あっはい。えっと…あれ?」
送り人 「思い出せませんか?」
スーツ男「はい、、あれぇ?俺は何してたっけ?」
俺は何をしていたか思い出そうとする
確か今日はえっと仕事をしてそれが終わってその後。そうだギター、ギターを弾いていたんだ!それで仲間…と一緒に小さいライブハウス借りて。んでいつものファンといつものようにふざけながら楽しんでいてんでもう時間だから帰ろうって言ってんで……あっ
その瞬間思い出す
体に受けた衝撃。言葉にできない痛み。誰にも伝えられない苦しみ。
どうしようってしぬんだってなってそれで……!
スーツ男「あっ、あー、がはっはっはぁはぁはぁはっはっはっ」
息ができなくなる先程までいつものようにで来ていたことができなくなってしまいその場にうずくまる
スーツ男「(どうしよう!どうしよう!?)」
またさっきのようなことが起きるのではないかまた辛い思いをするのかその恐怖がぐるぐる心にうずまいて気を離しそうになった時
送り人 「大丈夫ですよ」
ふわりと俺の前にしゃがみ俺の手を取ってくれる
送り人 「大丈夫です。先程のことはもう起きません。あなたはもう守られています大丈夫です」
左手で俺の左手を握り右手で俺の背中を誘ってくれる
この人は俺の心を読んでくれているのか?
送り人 「すってーはいてーすってーはいてー」
スーツ男「ぅっグッっス、ーっハー、すっ…ハー。スーハー」
呼吸をするタイミングを教えてくれるおかげで安心感と冷静さを取り戻した俺は涙を流しながらも心を落ち着かせられた
スーツ男「すーハー。ありがとうございますもう…大丈夫です」
送り人 「呼吸しっかりできてますね良かったです」
送り人さんはそう言っても俺の背中をさすってくれる
心にも余裕ができるのが少し冷たいけど心地よい空気が体に入ってくれるからわかる
スーツ男「本当に大丈夫です。ありがとうございます」
送り人 「分かりましたまた無理な時は言ってくださいね」
スーツ男「分かりました」
その優しい言葉に顔が笑顔になるのが分かる
久しぶりだこんなにも寄り添ってもらえていると思う気持ちは
送り人 「お話してもいいですか?」
スーツ男「あっはい!大丈夫です」
送り人 「では先に質問なのですがどこまで覚えていますか?」
スーツ男「……車とぶつかって途切れ途切れですが誰かが助けようとしてくれてたと思います。でも」
送り人 「でも?」
スーツ男「俺死んじゃったんですよね?」
送り人 「はいそうです先程あなたは車との接触事故で体に大怪我を負いそして亡くなりました」
その言葉に息を止めてしまう
でもその言葉に嘘はないと確信する
思い出したから。死ぬ瞬間を。命を手放す瞬間を。
スーツ男「あんなにあっさりと人は死んでしまうんですね、、」
送り人 「えぇ人は人が考えるほど脆く弱いものなんですよ」
脆く弱い。本当にそうだ。こんなにも呆気なく死ぬ数十分前まで仲間にまたなと言ったばっかりだったのに
スーツ男「俺…嘘つきになっちまったな」
送り人 「嘘つき?何故ですか?」
送り人さんは不思議そうな顔で俺に問いかける
俺はスーツ左の胸ポケットから愛用のタバコとライターを出し慣れたように着火し肺の奥まで吸いため息とともに吐き出した
スーツ男「はぁ…すみません一服させてください」
送り人 「大丈夫ですよ」
送り人さんは優しいな最近ではタバコ毛嫌いされて嫌な顔るのに
スーツ男「俺死ぬちょっと前まで仲間とライブしてたんすよ。まあ某ミュージャンの曲を引いたり高校の時に作った厨二病真っ盛りの歌を作ったのをどんちゃん騒ぎでやってたんすよ」
送り人 「楽しく引いていたのを見ましたよ」
スーツ男は驚いた顔をする
スーツ男「え?見てくれたことあるんですか?」
送り人 「えぇ。明るい陽のもとに生まれた明るい男の子と少しだけ」
懐かしそうな顔をする送り人さんを見て
スーツ男「あはは!まさか見てくれてたとはこれは少し恥ずかしいですね」
そう言って元気に笑うスーツ男
その顔は成人後の疲れきった男の愛想笑いとかではなく高校の頃の明るい笑顔だった
送り人 「楽しそうに笑いますね」
スーツ男「いやぁ。もう死んだんだからもう…なにも演技しなくていいっすよね」
男はタバコを口にくわえながらポロポロと言葉をこぼす
スーツ男「俺!もっと本当はガキでいたかったんですよね。仲間…高校の頃のダチなんですけどあのライブのようにどんちゃん騒ぎしてたんすよ。年に数回集まってできること夜だけのこと。朝になったら社会の波に自分で溺れに行かないと行けなくて、でもずっとあいつらと会ってずっと仲間のままで年寄りになってもずっと音楽を一緒にやろうって約束。守れなくなっちゃったんすよ」
スーツ男は悔いのないように言葉を空に溶かす
スーツ男「おれ!もっとみんなと遊びたかったです!もっと…グスもっとガキのまんまでいたかった。一緒に馬鹿みたいなことを楽しんでいたかったです」
涙が止まらない死んだという実感が今更やってきた。もう会えない旧友ともうはたせない約束を。
送り人 「私も…ですよ」(ボソッ)
スーツ男「え?」
送り人 「いえなんでもないです。」
スーツ男「?。あっもうすみませんねまた泣いちまった。」
男は袖で涙を拭う
送り人 「気持ちを素直に言葉にできるのはいいことですよ」
スーツ男「あははありがとうございます」
スーツ男は短くなった煙草口から取りを靴で踏みながら空を眺める
スーツ男「送り人さん俺これからどこ行くんですか?なんか三途の川とかです?」
送り人 「あっいえこれから私の部屋に向かい面談をします。天国の地獄の行き先を決めるのに必要なことなので」
スーツ男「ほうほう」
送り人 「その後は私の面接の情報を審判官が見て行き先を決め死後の世界の道へ進みます」
スーツ男「俺はどっちの方に行くか分かりますか?」
送り人 「そうですね」
送り人は2回手を叩きポン!っと言う音と共に本が現れる
それをペラペラとめくる
送り人 「そう、ですね。私の独自の判断ですけど天国だと思われます。昔ヤンチャしていたようですが悪いことは特にされてないので」
スーツ男「え?それ俺の情報乗ってるんですか?」
送り人 「えぇあなたの人生情報まるまる乗ってます」
スーツ男「へぇ。見てもいいですか?」
送り人 「ダメです」
スーツ男「拒否早いですね」
送り人 「これはただの人が見ては行けません死後の世界の仕事を任されたもののみが見ることが可能です。つまり本人にも見せてはいけない。そういう条件なのです」
スーツ男「すみません興味本位で聞いただけで」
送り人 「わかってます。この仕事をし始めてからこの見せてくださいという会話結構してるんですよね」
少しため息をつく送り人だったがすぐに微笑んだ顔に戻る
送り人 「さて。これからどうしますか?
長い時間はダメですが行きたいとこなら行けますので」
スーツ男 「あーじゃあ」
スーツ男はリクエストをしあるものを持って2人はある高校の屋上に空からふわりと着いた
スーツ男「おっとっと」
送り人 「大丈夫ですか?」
スーツ男「大丈夫です!いやぁ初めて空を飛びました結構怖いけど爽快感凄いですね」
送り人 「私も慣れるまで大変でした。」
スーツ男「また飛べますかね?」
送り人 「天国ならどこででも」
スーツ男「じゃあ練習しなきゃだな。でもその前にこの世界にお別れだ」
そういって男は先程屋上に来る前によった事故現場に残っていたギターを持つ
スーツ男「俺のここで最後のライブ見てくれますか?」
送り人 「よろこんで」
男は調整をした後慣れた手つきで音楽を奏でる
それは完璧とは言えないが誰よりも楽しそうに弾いていた
あの頃を思い出すようにあの頃の記憶をここに忘れずに置いていかないようにするために
そして曲が終わった
スーツ男「ありがとうございました」
送り人 パチパチ「楽しくなれる演奏でした」
送り人はにっこりと笑う
スーツ男「とってもたのしかったです!」
男は誰よりも負けないような笑顔を送り人に向けるのだった
送り人の部屋にて
送り人 「こちらダージリンです良かったらお飲みください」
スーツ男「あっありがとうございます。」
ひとくち飲むとフルーティーか香りと爽やかな渋みが喉を潤した
送り人 「それではよろしいでしょうか?」
スーツ男「よろしくお願いします」
送り人は本を読みながら
送り人 「では斉藤武さん。あなたの家族は父と母の2人。もう天国に先にいらっしゃるですね。あなたは32歳で会社員。旧友たちとの楽しい時間を過ごしたあと不慮の事故でなくなってしまいました。」
武 「はい。そうです」
送り人 「私は送る者。あなたの未練を解消しあなたを次の所へ安心して送ります。何かやり残したことはありませんか?」
武 「ないです。さっきやったライブでらスッキリしましたしそれに」
送り人 「それに?」
武はニカッと笑いながら
武 「あっちでできないなら天国であいつらとライブできるなら練習しとかないとなんで!それを楽しみにのんびり過ごします!」
送り人は驚いた顔をしたもののすぐ笑顔になり「とても上手になってお仲間さんを驚かせてあげてください」そう武に伝えた
扉まで来た2人
送り人は武に小さい紫の花を渡す
武 「これ可愛い花ですね」
送り人「あなたにぴったりですよ」
武 「こんなに可愛いいやつがですか?」
送り人「ええ。とっても」
武 「あはは!じゃあこれを家族と一緒に見ながら友を待ちますよ」
送り人「はい。では良い時間を」
武 「ありがとう送り人さん」
その言葉を最後に武は扉をくぐる白い空間に吸い込まれながらふと後ろを見ると送り人が見えたため大きく腕を振る
送り人も小さくだが振り返してくれたのを見て家族が待つ所へ向かうのだった
送り人 「きっと約束は叶えますよ」
ソファに座りながらリラックスしていると
玄関の扉のベルがなる送り人はすぐに支度をし次の所へ向かう
「私は送り人。あなたをお迎えに上がりました。」
ツルニチニチソウ
花言葉「優しい思い出」「楽しい思い出」「幼なじみ」「生涯の友情」など
彼にピッタリだと思いませんか?
おしまい
友との友情をテーマにしました
頑張ったで
眠い
おやすみなさい
感想欲しいです!待ってます!
1時間遅れてごめんなさい!




