04 踊る! 異星怪物たち
戦闘表現は、スカイクロラ風にしてみました。
変身。もとい。
あるべき姿へと巨大化した七光。
その思考は、もはやヒトでない。
目の前には危なそうな黒いのがいる。それはおそらく自分の敵。
敵は壊さなきゃいけない。テリトリーを守るために。だから闘う。
巨大は、オオトカゲへと突進した。
オオトカゲも、巨大を敵と認識。
人知を超えた異星生物同士のたたかいが、切って落とされる。
右拳でなぐる。なぐる。なぐる。
左に避けられた。
そのまま踏み込んで追撃……!?
カラダをふりまわして――左からしっぽ攻撃!
バック転で避ける。
かまえ直し――牙が目の前に?
さらにバク転――足を噛まれたッ
地面に転ばされた。
のしかかられた。
前足が頭をふみつぶしてくる。
頭を 頭を 頭を――前足をつかんだ!
足の指を引き裂く
グンギャアアアアアァァァ――!!!
スキができた――敵の下から逃げる。
横腹を――蹴る。蹴る。蹴るッ
しっぽがしなった――危ない――避けた
邪魔だな、あれは。
カラダを発光させた。眩しさに敵が頭をそむける。
いまだ。敵の真上にジャンプッ!
自由落下の勢いをのせる。
高分子フィールドを右手にまとわせ、しっぽの付け根をつらぬいた。
グギャァアアァァァ――グァァアア!!!!!!
斬るには浅かったが、動かせまい。
前足のダメージもある。這うのも不自由であろう。
ヒットアンドウェイ。
右から蹴る。蹴る。蹴る。身をよじったか。
ならば
左から蹴る。蹴る。蹴る。
口を大きく開いた。また噛みつきとは芸がない。
「ムンッ」
高分子フィールドをまとった手をノドの奥へと手をツッコんだ。
グ……ギャッ…………。ギャ……ギャッ……。
焼けるだろう。傷むだろう。
ギャ……。
ギャ。
ギ…………
しばらくまった。敵は動かない。四股はだらしなく緩みきってる。
完全なる沈黙。危険は去った。始末したのだ。
わが地をおびやかすものはなくなった。
テリトリーは守られたのだ。
では去るとしよう――――――――
ん?