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昨日は 花まつり
朝4時 夜と朝の間
団地の屋上
南の空の片隅から、スッと小さな光りの点が露われる
徐々に高度を上げながら天頂へ そして北の空に吸いこまれる
「あの光りがサッカー場位の大きさだって」
「ISS」
見渡すと30ほどの箱型の建物
手前が、中学校並びに小学校、県立高校と続く
反対側の奥には、ここから見えない幼稚園
団地の真ん中には保育園
ちょっとした人生なら、ここで完結出来そうだ。
ここから見えない世界のあの場所でいくつもの名前のある命の光りが消され、戦没者とカウントされる
何が出来る?
出来る事は、何?
薄桃色の光りが背後から包み込む
朝焼け
何もかも無くしても、朝はまた来る