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一向宗と美濃統一

「小十郎、無事武田との同盟を結び戻りました」

清洲に到着すると評定が開かれており兄の横に座る。

「であるか」

それだけ言うと美濃攻略のための評定であり1度攻めて手痛い反撃を食らって負けたと、

「小十郎」

「先ずは東美濃を押さえることが良いかと明知城、岩村城を落とせば」

「三河からも出せ」

こうして初の出陣となり三河に戻った。


忠次と重臣を呼び明知城及び岩村城のを攻める事を話す。

「武田との話はついている。尾張から攻めこみ援軍を武田に出させるための使者を襲い武田勢に化けて数日後に到着し入城する」

そう言って織田を後で悩ませる武田の武将秋山の旗を似せた物を取り出した。

「忍びに飯田までの道に見張らせており捕らえ次第出陣、西からまわりこみ田峰城を北上し東へ、岩村の裏へでて城を奪うぞ」

予定通り兵を集めていると百地からの知らせを受け出陣する。

評定に顔を出していなかった慶次郎がなに食わぬ顔で合流しており忠勝が厳しい顔をするので何かあったなと思い戻ったら聞かなければと兵を進めた。


「尾張勢岩村と明知に襲いかかっており斎藤への援軍の使者は殺害しております」

計略通りに物事が運び岩村城を攻めている。

「襲いかかれ」

味方だが敵を欺くため容赦なく襲いかかり撤退させ歓声を上げると岩村城へ入城した。

「武田の援軍、感謝にたえませぬ」

当主が死に今はあの叔母のおつやの方が出迎えたが私の顔を見て固まった。

三河勢は城内へと入城しており遠山勢は何が何だかわからぬうちに武装解除して占領し秋山の旗を持たせて忠次に向かわせ落とした。


「小十郎見事、岩村は光秀に任せる」

兄上はそれだけ言うと武田への対応も光秀に任せることになり家臣達にはあらかじめ準備していた銭を与えて三河へと戻った。


「面倒だな」

そう思いながら慶次郎と忠勝を呼び忠次を同席させる。

何時ものごとくどこふく風で座り忠勝は怒りを隠さずに座る。

「忠勝何があった」

忠勝はこちらを向いて一礼すると、

「私事ですが妹が慶次郎宅におり家に戻るように妹に伝えてくれと頼んだのです」

わかってはいたが慶次郎に喋れと顎でふる。

「日和殿は家に帰りたくないと言っている。それだけだ」

ちゃんと説明しろよと思いながら怒りで顔を赤くしている忠勝、

「本人に戻りたくない理由を言わせれば良いだけだ、理由は忠勝もわかってはいるが妹が心配なだけだ」

「小十郎、お前は全てを知っていて恋をしたのか初めて会った日和に」

「初めてではない、理由も知っていてあの場面に出会えると思い行動した」

「そして俺がしゃしゃり出ただけではないよな、布団に入りわざわざ武田くんだりまでいったのは」

「ああ、理由は別にあるが」

再度自分と結婚して幸せになるのだろうか慶次郎の助けでそう考えてしまうと自分と慶次郎に怒りが、

「何を言っているかわからん、日和が何をどうしたと言うのだ場合によっては許さぬ」

忠勝は私と慶次郎をにらむと忠次が、

「殿に失礼なことを申すな」

そう言うのを止めて、

「惚れている。本人はわからぬそれだけだ」

「ああ、日和はお前のこと色々聞いてきたぞ何故だが、聞きまくられて逃げている」

慶次郎はこちらをにらみ頭をかいている。

「殿、提案として忠勝の妹である日和殿を連れてくれば」

それを聞いて下を向いて任せると手振りで伝えた。


「にいさまには会いたくありません、どうせ強引にあの家に連れて帰ろうと」

忠次になだめられながら城に連れてこられ広間に入ってくると忠勝を見つけ私を見つけると何故か私の後ろに隠れた。


「日和、いい加減にしろ」

「だから家にはいたくないのです」

兄妹喧嘩が始まり忠次には黙っておくように言っていたので続く、

「母が日和にすまないことをした。申し訳なかった」

感情が高まり唐突に日和に忠勝が本当の理由で謝罪をした。

「にいさま」

そう言うと忠勝にかけより胸に抱きつき泣きはじめたのだった。


「もういい、家に帰ろう母にも言うからな」

忠勝が言うと日和は忠勝の顔を見て座り直し、

「にいさま、日和は小十郎様のもとへ嫁ぎます」

その瞬間広間の男達は魂を抜かれた顔で私を見た。

私は顔を横にふって何位も聞いてないし何にも承知しいてないと身ぶりでしたが忠勝が赤鬼の形相で飛びかかってきて間一髪忠次が忠勝を押さえる。

しかし忠勝の力はそれ以上で忠次が押さえていても一歩一歩近づいてくる。

「滝川殿、止めてくだされ」

忠次が叫ぶが慶次郎は面白そうに、

「やれやれ、いつの間にかか小十郎、男女の仲なら言うまい」

火に油を注ぐ行為に赤鬼は爆発して壁までいつに間にか下がった私に一歩一歩忠次が止めようと必死関係なく後一歩でといった瞬間日和が立ちふさがり、

「にいさまでも小十郎様に怪我をさせることは許しません」

手を広げて忠勝を止めた。

「最後までお聞きください、小十郎様には未だ伝えておりません、小十郎様受けていただけますか」

そう言われ思わずだが心から頷いた。


「殿、申し訳ありませぬ」

冷静を取り戻した忠勝に謝られ受け入れるとようやく落ち着く、

「いてえな小十郎」

あの後無性に腹が立ち扇子で慶次郎の頭をはたき座ると、

「どうであれ本多平八郎忠勝の妹、日和殿を正室に迎える」

そう言うと涙をあふれさせた日和が抱きつき泣きながら嬉しさを爆発させる。

「しかし上様には」

「問題はないが、げんこつだな」

そう言って皆で笑い後日結納の儀をすませて夫婦となった。


「義龍が亡くなったか」

兄貴からの知らせに出陣の命令を受けると4千の兵を率いて妻木城、高山城、市場城に向かう、尾張からも稲葉山に出陣しておりそちらには美濃三人衆が援軍に出ているおかげで周辺からの援軍も同数程と調べていたので高山城付近での合戦となった。


「忠勝いくぞ」

「慶次郎こそな」

この二人が先陣をきって騎馬で突撃をしておりその後を家老衆である高木や鳥居等が続き一気に破る。

「忠次、高山城は任せる」

打ち破られたのを見て城にこもる斎藤勢は降伏してきた。

さんざんに撃ち破るがそこから別れて周辺の城を攻略させなんと二人で東美濃と稲葉山や関等の交通の要所猿啄城を落とし多治見氏は逃げていった。

しかし尾張側では引き分けに終わり兄上は合流してくると、

「光秀、猿啄城を高山城には丹羽を市場には権六が入れ、岩村と明知は小十郎に任せる」

そう言われて石川家成を入れ明知城にには大久保忠隣を入れた。


「殿は大久保党が」

「まあね」

色々前に有ったので家老や側近にはせずにしていたが一族も多いので一番武田に近い場所に入れた。

「忠次、近いうちに武田が今川を攻め、我々も引馬城(浜松)や二俣城、高天神や掛川そして小山を落とす。城も改造して武田に備える」

「同盟はしたが信におけないからな」

美濃攻略もだが備えるのは武田であると言うことで長篠城や二俣城の改築(水場を表から見えないようにする)等をあらかじめ考えており備えることになった。


「殿、至急のお知らせが」

百地が知らせ何かと思うと、

「反乱と一揆が安城を中心に」

注意はしていたが特権と織田が気にくわなかった連中が集結しており一向宗も加わっていると、

「兄上に援軍の依頼を」

そう言って急ぎ軍を終結させると忠次や家老衆を集め評定をする。

「正信やはりか」

わかってはいたが渡辺や蜂谷や内藤そして岩村城主とした石川までも、

「しかし皆美濃に加増で異動された者ですが」

「あまり勘ぐるな」

桜井松平氏、大草松平氏、吉良氏、荒川氏も安城に集まってると聞いて、

「一揆に潰す。寺は火をかけ坊主は斬れ、離反した者の処分は保留するが命まではとるつもりはない」

そう言って3千の兵を率いて急ぎ矢作川を渡ると夜を徹して進み百地のの配下の案内で3つに別れ一向宗の本拠地と言われる本證寺を夜襲した。

両翼から慶次郎と忠勝が、正面からは鉄砲300丁を並べ射撃をしながら突撃した。


「地獄へ落ちよ」

坊主を狙い鉄砲で討ち取り境内へ、

「暴虐許さぬぞ」

本願寺空誓が叫ぶので私が前に出る。

「お伝えしたはずです。そちらの土地には手を出すつもりはない、しかし豪族と組んで謀反を起こすとは」

「仏敵であるのは明白」

「そそのかされましたな、今なら降伏されるなら命をとることもせず長島に送りますが、この状況で逃げられるとお思いか」

そう言いながら手をあげおろすと鉄砲を本堂に向け連射し悲鳴をあげて逃げ出す坊主、

「やめろ、わかったやめてくれ」

そう言われてしばらくして止めると坊主をすべて捕まえ長島の一向衆へ送り届けた。


「正信、守綱、一向衆なのはわかった戻れ」

「しかし我らは」

「門徒としての立場はわかった」

そう言って受け入れさせ皆にもこれ以上言うなと伝える。

桜井松平氏、大草松平氏、吉良氏、荒川氏の一族の生き残りが連れてこられた。

「お前立ちは一揆ではない謀反だ」

そう言って証拠の書状や空誓をそそのかした証拠を見せる。

「何か申し開きはあるか、今川ともつながっておるしな」

証拠を並べていくと黙っていたが、

「渡辺守綱や本多正信は許されたではありませんか」

「門徒としては坊主から言われれば断れない、だから許したがその方達は」

そう言って一族を奴隷とし直轄の領地を増やした。


「兄上、援軍ありがとうございます」

清洲に向かい結果を報告する。

「長島の連中は収まらぬだろうな」

「イナゴですからね」

そう言って美濃の話になる。

「美濃三人衆には手を焼かせるが、そこで」

「兄上それは駄目です」

そう言うと少し怒るので、

「浅井は美濃の攻略には少しだけですが京と結ぶ道を不安にさせます」

話を続けろと、

「美濃をおとした後、上洛の口実を考えておられると思いますがいずれ将軍を害すると、そうすれば」

「であるか」

「そして朝倉と浅井は主従の関係、朝倉と事を構えれば浅井は間違いなくあちらにつきます」

「だが六角を討つには必要であろう」

「六角は兄上が関心を持っていた先代と違い重臣との軋轢があり守りに徹するでしょう、連携をすればあの城郭群も意味ありますが」

そう言うと笑いながら、

「わかったがわしより慌て者だな、市の件はだが美濃の攻略をどうする」

「評定で意見を」

こうして翌日に開かれる。


「稲葉山と美濃三人衆の動きは速いがその手前墨俣に城を造れると思うものはおらぬか」

私が兄上の前で聞くと何度か失敗しているので皆考えている。

「これは下の者でもよいぞ」

そう言うと廊下の外で手が上がるのを呼び寄せる。

「台所奉行の木下藤吉郎にございます」

「藤吉郎述べよ」

そう言うと任せてくださいといい与力をお願いしていた。

兄上は光秀に藤吉郎の与力として命じ私には岩村からの後詰を命令した。


石川家成一族は数正以外は一向宗として参加していたので数正に城代を任せており大久保党と共に忠次に率いらせ向かわせる。

反乱を起こして家を取り潰した後の領地を見て廻り中根の爺と共に親吉(平岩)に安祥城城代として納めさせた。


岡崎城で評定を開き報告を聞く、忠次は不在でありまとめ役は正信に任せる。

農業改革も進み綿花も栽培され木綿を生産したりマガモや牛で農業の労働を楽にしたりと尾張と同じ事を行い街道の整備や治水も行う、

「しかし1年目であれほど米がとれるとは」

「ただやみくもにたくさん植えても育たないと言うこと、しかし冷害や日照りには弱いからな、空いた労力を使ってそれらに強い作物を育てさせる。鶏も増やして卵を」

「そこなんですよ、馬や鳥を食べるのに抵抗が」

守綱が言うのを最もと言いながらも、

「食べないと足りない、食べた人々を見てどうかな」

「他の領民とは違い体つきも健康も良くなってると」

動物性タンパク質を取らなかったこの時代の人は片寄った栄養でひ弱である。

尾張にも連れていき現状を見て納得させていたが徐々にと言うことだ、

「強制はしないがご飯はうまいからな」

そう言いながら話し合いが終わると酒と煮込みのお椀をふるまった。


「成功したか」

忠次が帰還して藤吉郎が墨俣に砦を作りきり橋頭堡を完成させたと言うことで美濃攻略の目処がついた。

直ぐに兄上から出陣の命令を受けて4千を率いて犬山城へと向かった。


「よし」

目の前の木曽川を渡ると一気に走り抜け兄上が率いてくる前に裏谷にある瑞琉寺山に入り正面では兄上が到着し稲葉山の城下町を焼いた。

「攻めよ」

搦め手である登り口に忠勝や慶次郎が先頭で争いながら見上げるほど高い城を攻め続けた。

「鉄砲隊前へ」

並ぶと最後の門に向かい途切れなく撃ち込み突破して占領をした。

「龍興を当主を捕まえ舞えましたぞ」

思わぬ副産物に親戚にはなるが執念深いこの男を見て少しだけ安心しながら兄上の前に引き出し首を切られた。


「小十郎良くやった」

「ようやく一歩、ありがとうございます」

評定で先ずは誉められる。

他の者にも感状や領地の増加をあらためて後日言い渡されており最後に、

「この地を岐阜とする」

そう言うと伊勢の攻略を決め美濃の統治をすすめることになる。


「申し上げます。京で将軍が三好勢に殺害されました」

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