閑話 〜side 魔法使い〜
お久しぶりの投稿です。
長い間が空いてしまい申し訳ございません。
諸事情が重なり、投稿出来ませんでした。
せめて3ヶ月はあかないように努力します…
昔から、人とは違うと思ってた。
ちょっとした事なら直ぐに実現できた。例えば、火を起こしたいと思えば、思った場所に火がついたり。水が飲みたいと思えば、カップに水が注がれていたり。こうしたい、ああしたい、そう思うだけで出来る事は沢山あった。
あと…自分より年下しか好きになれない事。
つまり!!俺は!ロリコンだ!!
それも自他ともに認めるかなり重度のな。まぁ俺は格好いいから、モテエピソードはある。…何故か俺の好みを知ると逆ギレされたが。俺の知った事では無いがな。俺程のイケメンであればロリコンだろうと"変わってる"程度で済まされるのさ。何が変わっているのか全くわからないけどな。
パーティーの奴らに俺位のイケメンは居なかった。俺と同じイケメンならばこの価値を共感できるかと思ったのだが…ふんっ、期待外れだ。皆してデカい胸だのくびれだの…全くわかっちゃぁいない!未発達な胸、これからに期待がかかる成長途中!それが一番興奮すると言うのに。本当に何も分かっていないな。
鬼の集落を襲った時、小さい子を連れて行こうとすれば邪魔だからやめろの一点張りだ。お前らだって見目のいい女を連れて行こうとしてるくせに。異論を立ててもどうせ聞いちゃくれねぇ。仕方ないからその子は手放したが…今回こそは手に入れる。俺のねばりの説得で渋々だが許可をした。くくく…待っていろよ、俺のかわい子ちゃん!
その日が来た。
遂に、遂にあの子達と…くくくっ。
期待に胸を踊らせていると、上から高めのすずが鳴るような美しい声色が聞こえた。
「止まれテメェら!命が惜しかったら言う事聞け!」
思わず声の方向を見た。
「…美しい…」
風に吹かれ、サラサラと靡く美しい銀色のツインテール。くりっ、とした愛らしい瞳。つるぺただが、スカートからのぞくスラリとした綺麗な足。…全てが完璧だ。あれこそ俺の隣に相応しい!
その子は未発達で、発展途上な体を反らし、俺らを見据えていた。
「テメェら、命が惜しいんだな?よーし、今なら見逃してやる。とっとと帰れ帰れ。個人的に報復はするだろうがな。」
「誰に口をきいているのか…わかっていない様ですねぇ?」
「ガッハッハッ、ガハハ!いいだろう、俺たちの怖さを思い知らせてやろうじゃァねぇか…!ありゃ奴隷にすりゃ売れるだろうよ…」
「馬鹿な!あの子は俺が貰う!誰に何と言われようと貰うからな!」
「…何を言ってンだ?俺はお前らに帰れっつってンの。とっとと帰れ。しっしっ」
その一言がパーティーの皆の怒りを買ったらしく、皆ワナワナと震えて怒鳴り出す。そんな汚い声は俺には聞こえない。俺が聞いているのはあの子の声だけだ。あぁ…美しい、可愛い。俺の物にして、今すぐぐちゃぐちゃにしてやりたい。あの子の声はどう変わるのかな…?あの子の顔は、羞恥で染まるのかな?あの子の仕草が知りたい、全て知りたい。
あの子が、欲しい。
手に入れる。
どんな手を使っても。
俺のかわい子ちゃん、待ってろよ。直ぐに躾て俺に従順にして、可愛がってやる…
ソフィア「…ミールィ様が狙われている…!誰かしら、その身の程知らずは…消して差し上げます…」
ドラコス「え?は?何だ急に…知らねぇよ、つかそれしまえ!」
ソフィア「煩いです。…さぁ待っていなさい不埒な輩…」
黒須「!?(何か寒気が…)」