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レッツすたでぃ!

今回はかなり会話文が多いです。神様しゃしゃりでてきます。

グッダグダなのでお気を付けてください。

あの役立たず(神様)のせいでいろいろと面倒くさい設定が発覚したところで俺はとりあえずソフィアに城の中を案内してもらった。結果から言うと、俺は迷ってたらしい。何でもこの城には、不法侵入者対応に「迷香」と呼ばれる魔香の一種をありとあらゆる場所で焚いているいるらしい。…どおりで同じような部屋がずっと続いてると思った!よ!そりゃ同じ場所をぐるぐるまわってたんだから当たり前だよな!!ソフィアを見つけられただけまだマシってとこか。うわぁ、運がいいのか悪いのか。はたまた仕方ないのかそうじゃねーのか…悩みどころだな。ってか、この家の主なら(体のみ)迷香が効かなくてもいいはずなのになぁ…。そう思った途端に脳内にあの役立たず(神様)の声が響く。

≪スキル:迷香耐性を習得しました。因みに、サヴィルシェーンヌイ・ミールィ・イスキローテリは元々もってたみたいだお☆君だけおっそいね☆≫

なにこれ、毎回脳内放送されるの?え、最悪過ぎないか?これ妨害できない…いや、創造があったはず!

≪この脳内放送を遮れるのは究極能力アルティメット・スキルだけだお☆≫

えーっと…俺でいう「全テヲ狩ル者(バルバトス)」、「神眼(カミノメ)」、「色欲ノ王(アスモデウス)」、「意地ッ張リ(ピスマタリス)」、「強欲ノ王(マモン)」だな。こう見ると悪魔の名前が多いな~と思わなくもない。まぁ、どちらかと言えば魔族だし当然なんだな。よし!!

クズ(神様)の脳内放送妨害スキルを創造するか。でも、新しいスキルの説明は欲しいな…。」

「…急に発言なさったかと思えばどうしたのですか?」

「いや、クズ(神様)の脳内放送がウザすぎて、な…」

「そうでしたか。では、それをコピーできるようなスキルが宜しいのではないでしょうか。」

そ、それだ!なにも無理に究極能力アルティメット・スキルで遮る必要はないのか!あーでも、ウザいからやだなぁ。めんどくせーしうぜーし殺したくなる。彼奴次会ったら殺そう。

≪えっ…≫

さて、そんなどうでもいいことはおいておいて。これからどうするのかが大切だな。ソフィアに案内されて入ったのは応接間のようでそうでないような。何だこの空間。俺には理解できねぇな~。

「黒須様。この部屋は応接間ではなく会議室となっております。いつもは皆で此処で会議をしていたのです。これからの事や緊急案件の事など、内容は様々です。」

昔を懐かしむようにそう言っているソフィアを見る。ゴーレムだから表情なんてないはずなのに何故かわかった。多分、サヴィルシェーンヌイ・ミールィ・イスキローテリがソフィアの事をちゃんと気にかけていたからだろう。表情は一ミリも動いていないのにわかったのはそのせいだ。…でも、ソフィアがナチュラルにの心を読んだのは怖い。あれか?いつもずっと一緒にいたからわかるようになった的な?

「だいたいその解釈であっています。」

ひぃ、怖いぞ!?やめてくれ!!

























ご、ごほん。取り乱したが俺は元気です。

「ソフィア!これから会議を始める!」

「承りました。議題はこれからの事について、仲間の事について、この世界の事についても軽く説明いたしましょう。」

お。おう。仕事が早いな助手、じゃないソフィア…。

「お褒めに与り恐縮です。」

「ナチュラルに心読むのやめてくれ。マジでこえぇから。」

「それは大変申し訳ありませんでした。以後気をつけます。」

「まずはこれからの事についてだな。拠点はここにかまえるとしよう。だが食糧とか金とかそういう問題もあるだろ。今まではどうしてたんだ?」

「そうですね、食料は各自で確保していたかと。ミールィ様は吸血なさるのが栄養を得るには手っ取り早いのですが、それをあまり望まれなかったので私が作った食事を召し上がっていました。ニンニクも食べていただけましたし、特に苦手とされる物もございませんでしたので…。」

「そうなのか。いやぁ、吸血鬼の最大の苦手とも言われているニンニクが効かねぇとか流石だわ…。わかったよ、とりあえずは食糧は自分で何とかすりゃいいんだな?」

「はい。私はゴーレム故に食事などは必要ありません。ですが時々魔力を供給していただく必要がありますのでご了承ください。あと、ゴーレムは自力回復手段を持っていません。HPを使い切ったら回収して直していただくか、新しく作り直してください。」

「そうか。わかった、お前を壊さないように時々魔力を流し込むか。んで、拠点は此処でいいんだよな?」

「ここ以外に何処にあるのでしょうか。」

「確認だっつったろ!!何で急に毒吐くんだお前は!」

「失礼しました。あまりにも当然すぎる事をお伺いになるものですから少し残念なことになったのかと思いまして。」

「遠回しにバカっていってんじゃねーーよ!!」

そんな会話を織り交ぜながら確認していくと、拠点はこの城で、基本的に自室が与えられているらしい。家具などは自由にアレンジしようが新たに置こうがご勝手に、スタンスだそうだ。食事は皆で集まって食べるのが普通。他の種族の動向を知るためにも幹部たちは絶対に参加するらしい。俺は言わずもがな強制参加だ、あとソフィアも調理係兼俺のお供としてそばで控えているのがいつもの事らしいが、別にメイドのように控えていなくてもよくね?と思ったのでこれからはやめさせよう。ソフィアにはほかにも仕事がありまそうだし。あとは客室に応接間、食堂…というか、食事をとる部屋、大浴場に玉座に書斎、なんでもござれ!状態だそうだが、生憎覚えきれないのでマッピング必須だなこりゃ。ほんとにでけぇのこの城。馬鹿なんじゃねぇのってくらいにでかい。物覚えは人並みだからマッピングしねぇと迷う絶対。主が迷うとか格好つかねぇよ…。食料は自給。感触だとかが食いたいなら勝手にキッチンを使っていいらしい。その代わり、冷蔵庫の物は勝手に使っちゃいけないらしい。ソフィアが夕食の時に材料がなくて困るからだそうだ。俺だけは別にご自由にって言われたけど特別扱いは良くないから遠慮させていただいた。ていうかそこまで食べる気にならねぇよ、太るし。太ったら喧嘩しにくいからな!基本的に俺は人間と変わらない生活を営んでいたらしい。もはや俺の種族はなんだっけ?と思えてきた。あれ、一応俺って吸血鬼だったよな?どうしようチートすぎる…。これ、戦闘とかさー、魔王なんか目にならないくらいで強いんじゃねーの…?

≪現状で君に勝てる可能性があるのは勇者だけだお☆≫

あ、俺に勝てるのは勇者だけなのか。まぁ魔と聖ならそりゃ相性ワリィか~。聖剣とかで斬られたらひとたまりもなさそうだな。とりあえずソイツに気をつければ今のところ安全か。あれ?魔王ですら勝てないんなら俺魔族でほぼ無敵じゃねーか。

「そうですね、ミールィ様よりもステータスが上がっているように感じられます。私はステータスを見ることはできませんが、魔力やオーラがさらに禍々しいものになっているような気がします。」

「読心術やめろ。そうなのか。前世の影響もあるんだろうな…」

≪…言っておくけど、あくまでも君に勝てる「可能性」だからね?勇者が確実に勝てる保証はほぼないに等しいお☆魔王とタッグ組んだらそれこそ世界征服とか目じゃないお☆≫

「げ、マジかよ。勇者役立たずだな~。クズよりマシだけど。」

「そうですね、世界を守るとかほざいていても所詮その程度でしょう。クズよりはマシですが。」

≪クズ呼び定着させんなお☆≫

「「煩い」」

≪アッハイ≫

とりあえず今の所危険はなさそうだな。勇者がこの世に現れたわけでもないらしいし、魔王がいるわけでもない。暫くは平凡な日常を送れそうだ。それはさておき、次の議題に入ろう。

「ソフィア、俺の仲間はどうなっているんだ?」

「ミールィ様は現在吸血鬼族から独立していらっしゃいます。吸血鬼族の姫君でありましたが、仲間とのステータスの違いに奇異な目を向けられる事が多く、唯一の味方であった家族はミールィ様を殺そうと目論んでいた吸血鬼族に殺されました。いよいよ居場所がなくなったミールィ様はこの城を築き上げたとおっしゃっていました。」

「うわなにそのシリアス。それでミールィはどうしたんだ?」

「この城を築き上げてからすぐに私を造ってくださいました。私がこの世に生まれてからミールィ様のお傍を離れたことはございません。不本意ながら私が壊れかけた時は何度かお傍にいられませんでしたが…。」

お、おう。なんだかよくわからないがソフィアがかなり執着しているのは理解した。まぁ、大事にされてきたのはわかるな。

「私のあとに仲間になったのは…ドラコスでしょうか?鬼人のドラコスだったと思います。」

「鬼人なのにドラコスなのか…。なんだかややこしいな…」

「でしたら黒須様が名前を上書きしては如何でしょう。名前を変えるとなるとそれ相応の魔力が必要になりますが…ミールィ様より上の魔力量を誇っていらっしゃる黒須様ならば造作もない事かと。」

「いや、ややこしいとは言ったが変える気はねぇよ!めんどくせーわ!!」

「左様でしたか、失礼いたしました。」

真顔で言ってくるのやめてほしい。冗談なんだか本気なんだか全くわからないんだが…怖い怖い。

「他に仲間になってた種族は居ないのか?例えばエルフだとか、不死怪物(アンデッド)とか、ドラゴンだとかさぁ…。」

「ええ、いますよ。その者たちは今は全員ミールィ様がいなくなったのでここから去っていきましたが。」

「え、マジかよ。まぁいいけどよー、忠誠心というかそういうのなかったのか?」

「いえなかったとは申し上げませんが、全員ショックを受けたわけでもなさそうでしたね。強い者が主であると思うのは魔物の本能ですから、その主がいなくなったのであれば留まる理由などありません。また強い主を探しているのでしょう。」

そこまでの説明を聞いて思ったのは、想像以上にシビアだったことだ。普通なら多少なりとも悲しむだろうに。「弱いかったから消えた」。それが魔物である以上は絶対的なルールであり法律なのか。弱肉強食が全てとか、なんだそれ。




































「超面白れぇな…!決めた、ソイツら全員もっかい仲間に引き入れに行くぞ!!」

「承りました。それでは身支度を…」

「それはいらねぇ、今すぐ行く!!」

俺はソフィアの話を聞かず、テレポートを使った。いわゆる瞬間移動ってやつだ。どうして俺がドラコスの居場所を知っているか?ミールィの記憶の中から引っ張り出しただけだ。

「ここだな。」











































「此処は…魔素の森?」

テレポートした先は、なんとも言い難い怪しげな森でした。

ソフィア「神というのはもっと万能な存在だとおもっておりました事、深くお詫びいたします。」

神「えっ」

黒須「おい!ソフィア失礼だろ!?」

神「(もしかして今の発言をいさめてくれ…)」

黒須「コイツが役立たずなだけだ。」

神「ですよねぇええええええ!!」

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