転移
俺は起きながらとてつもない浮遊感に襲われた。
なんだろう…例えるならジェットコースターの掴む所が無い的な?あ、それ死んでるわw
なんて冗談を言ってる場合じゃないほど大変なことがおきてるのは確かだ。
だって見渡すほどの水平線、キラキラと輝く青い海。
ギラギラと照り付ける真っ赤な太陽。
よくある異世界転移ってやつかな…。
と、落ちながら考えていると横から声が聞こえた。
【ご主人!私を助けて下さいであります!】
『ヘルプミーでごぜえます!』
なんでこいつらも落ちてるんだ…。
周りをみると、どうやら落ちているのは俺とアリスとボブだけのようだ。
ただ一つ違和感がある。それはアリスはテレビなのに小さめのアイパッドサイズになっていることだ。
まぁそこは百歩譲って良しとしよう。うん。
俺たちが先に解決すべき問題は空から落ちているという事である。
「お前ら!最悪死ぬ事になるぞ!覚悟して聞け!俺の背中に落ちろ!」
『【えっ】』
なんということでしょう!情が沸いてしまったのだ。
一週間使っただけで情が沸く俺。どうかしてるぜ!
そして、俺は背中でこいつらを抱え、地面に落ちたのだった…
落ちながら思った。ボブってバッグだから高い所から落ちても平気じゃね…?
ね?短いでしょう?
ちょっとした息抜きの時の流し読み程度になれるように頑張ります