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最弱の剣士の始まり
「うわあっ」
と、僕は突き飛ばされ、思い切り背中をぶつけた。
何事だ!と前を見ると、そこには僕のギルドのメンバーが立ってい
「お前はもう俺らのギルドのメンバーじゃねえ。とっとと出てけガキが。」
いきなりそんなことをいわれた。
「な、なんでですか?」
「お前がいると俺らのギルドの評価がさがっちまうんだよ。分かったらさっさと出てけ」
それは困る。いやほんと困る。僕は、入れるギルドを必死にさがし、何度もお願いし、やっと入ることができたのだそれを今いきなり出て行けと言われるとほんと困る。
「ちょっと待って」と言おうとしたが、すでに扉はしまっていた。
「これからどうしよう」
なかなか僕を入れてくれるギルドは見つからず、困り果てていた。ギルドを追い出されて3日、貯金がもともと少ない僕は、そろそろダンジョンに行かなければならない。しかし、今僕はソロで知り合いもいない。基本的にソロでダンジョンに行くのは、自殺行為だと言われている。
「冒険者やめようかな·····」
なんて言ってみた。
「冒険者やめちゃうの?」
「え?」
目線の先には一人の少女がたっていた。