表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オトコならやっぱりばんぞっくでしょ♪  作者: sayu
第一章 《ミエザルトキ》に至る道
8/20

8話   戦って見よう♪



  「それじゃ今日は遅いことだし、明日から活動開始にするか。」とライが言った事で今日は、お開きの流れとなった。



  時間を確認して見ると24時を回っており、明日(きょう)から1週間の仕事が始まると思うと、多少気が重い。新たな楽しみの為に頑張るかと、自分を誤魔化しつつメンバーに挨拶して、今日の所はログアウトした。



  月曜日の夜にイン出来たのは、やはり21時をやや過ぎた頃だった。今日こそは初戦闘が出来るとあって、仕事に身が入っていないのが自分でも自覚があった。

幸いにもミスは無かったが、気をつけてなければと思った。しかし、反省を生かすのは明日からにして今日はこのゲームを楽しもうと思う。



 気がついたら、自分以外にリズとライがすでにインしており、パーティーチャットで挨拶が飛んできた。適当に挨拶を返して、昨日聞いておいた集合場所の酒場に行ってみた。

この村唯一の酒場《獣達の安らぎ亭》に入って見ると、リズとライがすでにスタンバイしており、今日の教官役をやってくれるとの事であった。



  さっそく、森の中で弱いモンスターを相手に戦闘方法の説明が始まった。

「まずは戦闘の基本なんだが動き自体は後から教えるが、知識としてもまず覚えておいて欲しいのは動き自体は、PS(プレイヤースキル)依存なゲームだと言う事だ。」とライの戦闘講座が始まった。

要約するとこんな感じらしい。



①歩く・走る・切る・回避等の動き(アクション)は、基本的にPS(プレイヤースキル)に依存し、それらに能力値をプラスして行われる。(LV50のアクションの苦手な人とLV10の廃人様では、廃人様が勝つ場合がある。)



②攻撃/防御/回避スキルや魔法がある為、それらをどの様に使う(どのタイミング)等で戦況を左右するが、LV補正も大きいので一概いちがいに、PS(プレイヤースキル)オンリーと言う訳にはいかない。(レベル上げも重要)



③このゲームは、最近のRPGでの戦闘での常識である敵愾心ヘイトを管理する様なスキルが現在までに

発見されていない。したがって盾役タンクがいまいち機能せず、攻撃役アタッカーが主流となっている。



④モンスターを押さえ込むには、攻撃を当てヘイトを強引に稼ぐしか手段がない。(傷を与える/魔法を当てるとかすると、ある程度のヘイトは稼げる。だが完全な制御は、出来ないらしい。)前衛の人数が慢性的に足りなく、前衛募集しているパーティが溢れ返っている。(ただし、今後派生職や上級職で出るかもと噂されている。)


 

  以上の事から前衛は出来るだけ派手に立ち回り、戦線を拡大させ後衛に敵を回さない様にしなくてはならない。(ただし、自分が殺られては話にならないのでバランスが重要)

この辺の事を押さえつつ、動いてくれれば大丈夫との事だった。



 うまく立ち回って殴ったり、回避したりと言うのは分かった。だが戦闘系スキルを何一つ持っていないのは、どうしたもんかと聞いてみた。LV2で《スラッシュ》と言う攻撃スキルを覚えるとの事だった。

このスキルは威力はそれ程でもないが、隙が少なく体勢も崩れにくいとの事だった。



 良く考えたら威力が大きくなると、自然に武器の振り自体も大きくなる=隙が出来やすいと言う事になる。刃にオーラっぽいものを纏わせて攻撃とかもあるらしいので、一概に隙が大きいとは言えないが 

注意する必要が今後出てくるであろう。



 実際にモンスター相手に、戦ってみる事になった。最初は口出ししないので、思ったように戦ってみれとの事だった。さっそくそれらしい獲物ターゲットが見つかったので戦いを挑んでみた。



  運動自体は苦手な方ではないので、単純な動きに問題はなかった。LV1のモンスター(レッサーコボルト)は、単純にステップで後ろに回りこんで、切りつけて倒す事が出来た。(武器さまさまである)  この後、数匹同じような感じで戦って見たが、いずれも無傷で倒す事が出来た。



 ライ曰く、動き自体には問題はないとの事。(初めて事で多少緊張した。)ただし、連携に関しては場数を積むしかないと事であった。



 リズにいたっては、「お姉サンかっこいいーーー」などと声援を送っているだけであった。

はたから見ている分には、ビジュアル的な要素もありかっこよく見えるのかもしれない。



 実際の所は、トールの武器は普通の大きさの斧なのだが、アバター効果で大形斧に見えている。本人はわりと大した事はしていないつもりなのだが、軽々と大形斧を振り回し、哀れなコボルトを無慈悲に粉砕するさまは、かっこよく見えない事もないかもしれない。

リズに関しては何をしに来たかさっぱりだが、あとから魔法関連で指導があるものと信じたい。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ