7話 パーティを組んで見よう♪
『あんた達とパーティを組む事に、特に不満がある訳じゃないんだが・・・・・・・・・こっち側に、パーティを組むに際して問題点が何点かあるんだ。』
「へぇーどんな問題点があるの??おしえてほしいなぁー。私はお姉サンと固定組むのに、かなり前向きなんだ。致命的な問題じゃなかったら、ウエルカムなんだけどねー」とリズはかなり乗り気なのか、グイグイと押して来る。他のメンツも何が問題なのか、気になる様子だ。
『致命的とまでは言えないが、厄介な話なんだが』と前置きをしてから、事情をぼかして説明した。
① 今日この村にたどり着いた為、戦闘経験は皆無である。
② 冒険を楽しもうとは思っているが、皆が思っているほどガチプレイヤーではない事
③ 選抜理由は解らないが、オルタナティブイメージキャラに任命されてしまったので、これから嫌でも注目を浴びる事。
④ 報酬として、装備一式をもらった事
『こっちの事情としてはこんな感じなんだけど・・・・・』相手の反応を待っていると、リズが大した事でもなさげな様子で「なーんだ、問題があるって言うからもっと致命的な事かと思ったー。心配してソンしたーーーゼンゼン問題ないじゃん・・・・・皆はどう思う?」と残りのメンバーに話しを振った。
リズに話を振られたメンバーは、問いかけられた内容に返答をするべく相談を始めた。
①戦闘方法は俺らで教えれば良い事。
②装備が良いって事は、教えた後は戦力として期待出来る。
③有名人が所属しているパーティって事で、むしろ箔がつく。
④暴走少女(リズの事)を制御出来そうな事。
以上の点から、パーティに迎えたい。と言うのが、残りのメンバーの返答だった。
『そこまで言われたら、断る理由もないな』と言ったらリズは大喜びだった。
「改めて自己紹介から始めない?」とリズが発案してきた。
「まずは言い出した私からいくよー、私の名前はリズミット・ウォーカー 通称はリズでおkね♪」
「職業は魔法使いで、得意系統は水と炎だよーヨロシクね・・・お姉サン」
彼女については良く分からない・・・初対面の時から妙に気に入られていたし。
「次は私かな?」と猫耳少女が紹介を始めた。
「私の名前は、リーナと言います。職業は僧侶です。宜しくお願いします。」
大きなメガネを掛けており、礼儀正しい様子からなんとなくクラスの委員長タイプだと思った。リズとはタイプは違うが、この子もかなりの美少女だ。
「次はわしかのぅ」と犬耳男が紹介を始めた。
「ワシの名前はバロンと言うのじゃ。得意系統は風と土じゃ・・・宜しくたのむのじゃ」
見た目はショタ、言葉使いはじいさんと言うギャップ感あふれるロールを行っている。(語尾に何でもじゃを付ければ、じいさん言葉になると勘違いしている感じがするが・・・)
「次は俺か」と、うさ耳男が紹介を始めた。
「俺の名前は、ライネスト・・・ライと呼んでくれ。職業は戦士・・得物はショートソードの二刀流だ。二人で頑張ろう!」と紹介を行った。意外にも、好青年かもしれないと思った。同時に、二刀流とは変わったチョイスをする奴だと密かに思った。
『最後は俺か』とトールも自己紹介を始めた。
『俺の名はトール・・・見た目と名前のギャップについては気にしないでくれ。 職業は戦士 武器は両手斧・・・やっかい事に巻き込まれる可能性はあるが、宜しくたのむ』
自己紹介も無事終わり、チーム【ヴァルハラ】が結成された。今後、色々な意味で《ミエザルトキ大陸》を賑わすチームのファーストコンタクトは、この様に幕を閉じた。今後どういった展開が待ち受けて居るかについては、次の章から語りたいと思う。
2000PVを突破しましたー
すろーぺーすですが、頑張って書いていきます♪