6話 プレイヤーと会話して見よう♪
まずは村を一周して何があるか確認して見ようと思い、村をぶらりと一周歩いて見た。
大体どこに何があるか把握出来た頃に、お約束の冒険者ギルド的な建物の前にたどり着いた。建物の中に入ると数名の男女が、何か言い合っている現場に遭遇してしまった。
巻き込まれない様に回避ルートを選択して中に入った。しかし、建物自体の広さがそれほど大きい訳じゃないのであっさりと巻き込まれる結果となってしまった。
揉めている連中の中で中心人物であろう、うさ耳の青年に声を掛けられた。
「あんたプレイヤーだろ、俺たちに力を貸してくれないか」と言われこれもイベントの内と割り切って、話しを聞いて見る事にした。
『で、何を揉めていたんだ?』と聞いて見ると、今度はうさ耳美少女が男の代わりに説明を買って出た。「お姉サン戦士だよね」と聞かれたので『そうだ』と答えると、ニヤリ(獲物確保)と言った感じで状況説明を始めた。
「私達はポタから出てこの世界に来たタイミングが、まったく同時だったんだよ。」そうそうと、うさ耳男が合いの手を入れる。「めったにない事っぽかったから、意気投合してパーティを組んで冒険したんだ。」このうさ耳女は話し好きなのか、相当長い時間マシンガントークをぶちかましていた。あまりに話が長いので、俺風に要約して見た。
① 最初は何の問題もなく、狩りをしていた。しかし、狩りをして行く内に、パーティの職業バランスの悪さが気になり始めた。
② パーティの構成は、戦士・魔法使い・魔法使い・僧侶の4名
③ 火力的には問題はないが、前衛が戦士(うさ耳男)のみで
前衛が抜かれて、後衛が被害を受けるパターンが最近増えた。
④ 仲間を増やそうと思って、ギルドに募集広告を出そうとした。何の職業を募集するかの時点で、パーティ内の意見が割れたらしい。
⑤ うさ耳男&女は戦士推し 犬耳(魔法使い)・猫耳(僧侶)は盗賊推しらしい。
・言い分的には、純粋に前衛戦力が足りていないので、戦士を募集
・将来的に必要な職業である盗賊を入れて、戦力不足を補う目的で盗賊を募集
の真っ二つに分かれてしまった。
⑥ どちらを募集するか揉めているところに、初期装備(金が結構掛かるのに、弱い装備にアバターくっ付けてるガチプレイヤー)がやってきた。
『で、そんなところにやってきてしまったと・・・・・』うさ耳女は嬉しそうにうなずいている。
「そう、そうなんだよお姉サン。・・・・・ところで私の名前はリズって言うんだけど、お姉サン名前は?」と聞かれ『俺の名前はトールだ』と答えた。
「お姉サン美人なのにボクっ子ならぬ俺っ子なの??」後ろから、おれっ子キターなどと声が聞こえたが華麗にスルーしといた。
「ま、人それぞれだしそう言うロールもありか」などと、リズは一人で納得している様子であった。
「ぶっちゃけ、うちらのパーティに入ってくれる気ない?」と聞かれたが、その前に気になっている事を聞いてみた。
『他の3人の意見は聞かなくて良いのか?』と聞いて見たが、3人は口を揃えてこう言った。 【あのノリノリ状態のリズを止められる奴なんか滅多にいない】と諦めた様に言い「さすがに、どっちでも変わんない気がしてきた・・」とか「問題が出てきたら盗賊を募集って事で・・・」と妥協案が彼らの中で勝手に成立してしまった様だ。
1000PVを突破しましたー♪
感謝感激雨霰です。