2話 キャラを作ってみよう♪
「種族が決まりましたら、次は職業を選んで頂きます。」
アンナの説明に、先ほどの疑問が気になり過ぎて思わず聞いてしまった。
『ねえねぇキャラ名とか性別とか何時決めるのー?』
「名前入力は最後になりますし、性別は通常変更は出来ない仕様となっております。」アンナは説明が中断されたのが気に入らなかったのか、少々不機嫌そう(感情描写をここまで反映させるとは、最近のAIはマジすごいなぁ)に答えてくれた。
「では、改めまして職業の説明に移らせて頂きます。」
「初期職業は全部で4つで、戦士・盗賊・魔法使い・僧侶になります。ゲームを進めるにつれて派生職が出てきたり、上級職に転職が出来る様になります。ゲーム中に色々なプレイをして、条件を発見していって下さい。」
「最後に容姿と名前になりますが、先程も少しお話致しました通り基本的には性別変更は出来ません。」
「容姿に関しても、大幅な変更は出来ない仕様となっております。あまりに現実と違いすぎると精神と肉体のバランス的に齟齬が生じ悪影響が出る可能性がありますので・・・・。」
『まぁそう言う事も世の中にはあるか・・・。』と思わずつぶやいたが、何となく納得しとく事にした。
『で、実際の所どこまで変更できるん?』と聞いて見た所、自分の基本的な顔立ちが、種族的な特徴である程度補正され反映されるらしい。エルフだと耳が長くなって自分の顔が30%程度イケメン化するとの事だった。あと、髪や目の色・体型は比較的自由らしい。(出っ張ったお腹をスリムにする事も・・。)
「言い忘れておりましたが(言い忘れあるんかい・・)キャラの能力値はオートで割振りさせて頂きますのでご了承ください。」
残念な気もするが、仕様であるなら致し方ないか・・・(だんだんクソゲに思えてきたぞ)
「他に質問がなければ、キャラメイキングに移らせて頂きます。」
『特にないなぁ』アンナが聞いてきたので、適当に返事をした。(実際は早くキャラを作りたくて、面倒事はすっとばしたいだけだったが・・・)
「では、コンソール画面に情報を入力して頂きます。」
『ようやっとこの時が来た。奴の投資が無駄でなかった証の為に、俺の新たな楽しみの為に、ミエザルトキよ私は帰って・・・・ゲフンゲフン』
思わずテンションがあがって変な事を口走ってしまったが、さっそく情報入力を開始しする事にした。
『まず所属は、ファルメキアス帝国で蛮族一択でしょ・・ば・ん・ぞ・くプレイ・・やっぱ自由気ままって素晴らしい♪♪これしかない(断言)』
『次は職業かぁ・・・これも悩む必要なしで戦士だな。ばんぞっくの基本は戦士で大暴れ脳筋プレイ・・最高すぐる・・。』コンソールに向かって、ニヤニヤしながら情報を打ち込む冬也は傍目から見るとかなりアブナイ人である。
『肉体的には髪は白髪かなぁ・・肉体はマッチョで腹はデブッチョ・・イイネ』
あーあーステフリあれば力に極フリだったんだけどなー、と思いつつも最後に名前入力となり、リシャールと入力した。・・・・・・・その名前はすでに使用されています。(フザケンナ)
そのあと3回程入力を繰り返した結果、最終的にトールで決定した。