短編小説・偽札
不思議な短編小説です
一日一短編
宜しくお願いします!
「いらっしゃいませ!」
彼は最近バイトに入った遠山くんである。
ハキハキとしていて真面目で仕事も早い。
レジ打ちや品出しなども初めてするのに覚えも良く申し分ない。
最近の若い奴はだらしないなど言われたりするが彼は確りした若者だった。
「すまんが精算に入るからレジと品出しをお願いするよ」
「わかりました!」
そう返す遠山くん。
彼なら安心して仕事を任せられる。
「て、店長!大変です」
慌てた様子で遠山くんが店内裏側の事務所に入ってきた。
「慌てて、どうしたのかね?」
「に、偽札です…しかも…かなり完成度の低い…レジの中にありました!」
そう言って彼は千円札を広げた。
「この千円札の人!髪の毛少な過ぎですよ!似せるつもりが無さ過ぎですよね(笑)」
「……」
そう言った彼と年齢の違いを感じた。
読んで頂きありがとうございました!
ご意見ご感想など頂けたら凄く嬉しいです♪