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愛の夢

 いつか見た夢のように僕は彼らと旅に出た

 地下に白鳥の住む城で僕たちは三日三晩躍り続けた

 僕は真赤なザクロのドレスを着た理子と躍り次に透き通った白い肌の女性とも躍った

 躍り疲れた僕たちは湖へ降りていって水中に没する太陽を見た

 岸辺に咲く色鮮やかな花が僕たちの心を捉えて離さなかった

 エリーザベトは桃色の紫陽花を撫でてやったが野中は黄色の彼岸花を見つけることができなかった

 タンホイザーは青い薔薇を愛でていた

 僕が掴んだ花は黒く塗りつぶされて色がよく分からなかった

 茎をちぎって水で洗い流してようやく色が分かった

 それはとてもとても醜い顔の黒い百日草だった

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