第3話 この世界魔法があるんですか?!
メイドや執事、その他の屋敷で働いている人の名前は出てきません。
何か候補があればそれになる可能性が微レ存。
二次性の事を母親から聞いたエリスは悶々としながら、次の絵本を手にした。
「えーと、なになに、まほーのただしいつかいかた、なるほど、まほーか、、、え?!まほー!?まほーあるのかこのせかい!!」
俺は興奮しながら絵本を読んだ、後悔した。
「(魔力あるけど、元の世界のアニメの様に凄い魔法は使えないのかショック)」
ガッカリしてしまい、残りの絵本を読む気になれなかったエリスは、部屋をでて庭にある花を眺めていた。
「おや?エリス様、こんな所までどーなさいました?」
「にわし...あのね、さっきね、えほんよんでてね、まほーについてしったの、けどね。」
俺が言い淀んでいると、庭師が話してきた。
「昔は魔法使いが沢山居たそうですよ、けど、戦争がいっぱいおこって、沢山の人が亡くなったそうです、その事から魔法は生活魔法しか使えなくなったそうです、難しかったですね、申し訳ありません。」
「ううん、だいじょーぶ、ありがと。」
「お部屋までお戻りになりますか?」
「だいじょーぶ、ここでおはなみとく。」
「かしこまりました、それでは、自分は仕事に戻りますね。」
庭師は仕事の続きをやりに戻って行った。
それからしばらく庭を眺めていると、長兄が声をかけてきた。
「エリス大丈夫かい?」
「アルバにぃさま、ぼくはだいじょーぶですよ、いま、おはなながめてたの。」
「そうか、そうか、何か悩み事かなって思ってね。」
「あのね、アルバにぃさまは、まほーつかえる?」
「生活魔法かい?使えるよ」
「どんなのが、あるの?さっきね、えほんよんでたけど、ぜんぜんのってなかった」
「魔法の絵本?あーあ、あの本では、詳しい事は書いてないか、じゃあ、エリスに見せてあげるよ。」
「ほんと?」
「もちろんだとも、ここじゃあ庭師の仕事の邪魔になるから移動しようか。」
庭から移動してやってきたのは広い部屋、ここどこ?
「アルバにぃさま、ここは?」
「ここかい?ここはね、魔法を使っていい部屋なんだよ。」
「アルバにぃさまは、すごいまほーつかえるのですか?」
俺が興奮気味に言うと、長兄は1歩下がってしまった、反省反省
「凄い魔法は使えないけど、ここなら魔法が失敗しても大丈夫なんだ。」
「?せいかつまほーでも、しっぱいするのですか?」
「そうだよ、慣れてないと失敗してしまうんだ、僕も最近魔法の勉強をしててね、見てて。」
長兄が俺の前に手の甲を上にして見せると、どこからか水が出てきた。
「すごいです、にぃさま!」
「ふぅー、今はこれだけしか出来ないんだけどね、慣れてきたら別の生活魔法を教えて貰えるんだ。」
「ほかには、どんなまほーがあるんですか?」
「えーとね、確か、今やった水を出す魔法にライトの魔法、種火を出す魔法、洗浄魔法の4つかな。」
「すくないですね。」
「種火を出す魔法は危ないから1番最後に教わるんだ。」
「そうなんですね、にぃさま、まほーみせてくださって、ありがとーごさいます!」
「いいんだよ、エリス。また、何か聞きたいことがあれば言って、兄様が教えてあげるからね。」
ちょうどお昼になり、長兄と一緒に食堂に向かい、昼食を取った後昨日は取れなかったお昼寝をする為に自室に戻った。