教科書の隅に書くような落書き

サイボーグ

　あいつは唐突にこんな事を言い出したんだ。

「俺は人工的に作られた装置を通さなければ、周囲の状況を把握する事ができない。そういった意味ではサイボーグみたいなもんだ」

「え！？　そうだったの！」

「今日最新の装置が届いたんだ」

　そう言ってあいつは包みを開けて見せる。

「…それって眼鏡だよな……」

※もう眼鏡生活になってからどれくらいでしょうか？人生の最初の少しだけ以外は全部眼鏡生活とも言えるくらいです。既に体の一部みたいなもんです。