PHASE-4.5 覚醒下
今回から、16時更新です
通常の【加速】の魔力の残滓にに加えて、青い軌跡を描き、加速――否、もはや、加速とも言えないナニカをする。
「Gyuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuooooooooooooooooooooooskdjf!」
狼が獲物を見失い、周囲を探し回る。
次の瞬間。
ザシュッ!
どこからともなく現れた陽翔によて、脇腹に切り傷が入る。
「Guuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuyoollllllllnbgfffftgyujkmb!」
狼が、陽翔に向けて炎を吐――乱射する。
だが、すぐに陽翔の姿は消え、青い軌跡になる。
そこからは、ほぼ、一方的な戦いだった。
現れたと思ったら、切られて消えて、気づいたら全く違う場所にいて切られてまた消える……
まるで、瞬間移動でもしているかのようだった。
――否、あながち外れていない。
術式は、術者の解釈によって、形が変わる。
例えば、【赤い炎】は、火属性汎用魔法に【改変術式】で、エネルギー効率を上げ、『赤のほうが強い』という、物理法則を無視した解釈によって出来上がった術式であり、玲奈しか使えない。
そして今回は、陽翔の気持ちによる魔力の増幅によって、【加速】に新たな解釈、『体を一時的に量子レベルまで分解し、攻撃、空気抵抗を無効化する』という、人知を超える術式に変化した。
――【量子化】
今、術式が進化した。
次回、PHASE-5 青き閃光