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ポーションを作ってみる

更新できずに申し訳ないです。

「それじゃあ、納品用の箱はここに置くわね。 部屋用の箱は机の隣に置いたから」


「はい」


 翌朝、アトリエとして使える部屋に向かい、荷物の整理をしてからリーダーのセリナと一緒にクラリス様を呼んだ。

 クラリス様はすぐに転移で現れ、箱を二つ置いた。


 箱は外に一つ、アトリエとして使う部屋に一つ設置された。

 アトリエ用の玄関の外には、作ったポーションなどを入れる為に使い、クラリス様や担当の人が取りに来た際に、報酬もその箱の中に入れる。

 すると、報酬のお金はすぐに部屋に置いてある箱に転送されるという。


 いちいちお金を手渡しするよりもこの方がいいだろうとクラリス様のお話。

 なお、外に置いている箱も部屋の中にある箱も、今現在はクラリス様か僕以外は開けられないようにしているようだ。


 悪用のリスクが心配されたが、それなら安心だろう。


「じゃあ、来週から水の日と土の日にここに来るから。 ノルマは気にしないで自分のペースでやるようにね。 この街のお店向けにも作るだろうし」


「はい。 無理せずにやっていきます」


「それじゃあ、カイト君、頑張ってね」


 そう言ってクラリス様は、転移で王都に戻っていった。

 なお、一週間は太陽、月、火、水、木、星、土の7つの曜日から成り立っており、28日で月が変わる。

 今は6の月なので丁度半年が経った感じだな。


 幸い、ノルマはなく自分のペースで作れる分だけ納品すればいいという。

 まぁ、こっちの街にある店にも納品したいから助かるけどね。


「じゃあ、私はこの街の冒険者ギルドに報告に行ってくるよ」


「分かった。 街巡りは昼でいいんだね」


「うん。 お昼ご飯を食べてからだけどね」


 そして、立ち合い役として一緒に居たセリナも報告の為に、冒険者ギルドへと向かった。

 クラフトギルドとは違って冒険者ギルドは街に一つあるのが羨ましいなぁ。


「さて、少しポーションを作ってみますかね」


 僕はひとまずこの部屋で錬金術師用の道具を用意して、ポーションを少し作ろうと考えた。

 道具は、魔法の窯が2つ。

 大きめの窯は、攻撃用の魔道具を作るための窯で、地下にも置いてある。

 これは、危険度の高い攻撃用の魔道具などを作るために地下にもスペースを作ってくれたようだ。


 もう一つは小さめの窯で、これはポーションやクッキーなど回復系を作るための窯だ。

 両方とも、錬金術師向けの魔力を流し込んで発動させると、後はレシピを放り込んで魔力を操作することで色んな物が完成される。


 逆にレシピと各アイテムに必要な魔力がないと作れないのだ。

 また、同じレシピでもそれらの質によって完成度が変わるのだ。


 例えばポーションだと質の悪いものだと、回復の効力が低くなり、水系なのでトイレが近くなると言う具合だ。


「とりあえず、ポーションのレシピは今はあるから、これで行こう」


 そして、もう一つの荷物から用意したのは、これから作るポーションのレシピとなる素材だ。

 体力回復のポーションで、淡水とグリーンハーブとイエローハーブが必要レシピとなる。

 

「淡水の質もいいし、二つの草の質もいいな。 これならある程度効果の高いポーションが作れるな」


 淡水の入った瓶が二つ、グリーンハーブとイエローハーブが4つずつ。

 これらで出来るポーションは二つとなる。


 まず、淡水の入った瓶から淡水を小さな窯に入れる。

 その後は、グリーンハーブを入れてから、イエローハーブを入れる。

 そして、小さな窯に魔力を流し込んで起動し、魔力を操作する。


(二つくらいなら、大体10分で出来るな)


 魔力操作が上手くいけば、ポーション二つなら10分程度で出来上がる。

 だが、最後までずっとするわけではなく、自分のタイミングで魔力を操作するというのがポイントとなる。

 下手に魔力操作をしても、質が良くなるとは限らないからだ。


「よし、これでいいな」


 そして10分経った所で、専用の瓶を用意する。

 窯に付けられている蛇口の栓を緩めると、そこから黄緑色の水が専用の瓶に注がれる。

 これで体力回復用のポーションは完成だ。


「うん。 質もそれなりにいいな」


 そして、鑑定スキルを使って質を確認する。

 今回のポーションもそれなりに質のいいポーションが作れたようだ。


 これなら、利尿作用も抑えられるから、長めのダンジョンも行けるはずだ。


「あ、お兄ちゃん。 ポーション作ってたの?」


「あ、ルゥ」


 試しで2つのポーションを作り終えた事に安心した所で、地下に通じる階段からルゥリが現れた。


「地下の方の掃除、終わったよ」


「ありがとう、ルゥ。 じゃあ、まだ時間もあるし、地下に行こうか」


「うん♪」


 そして、僕はルゥリと地下に降りて、そこで彼女と色々と戯れた。

 その時の彼女は、嬉しそうに僕を求めて来たので、きちんと応じた。

 昼食までの時間だが、その時間は濃厚だったと言っておこう。



これからしばらくは不定期に更新します。


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