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故郷の街に到着です

1日間を開けての更新です。

「お兄ちゃん、アローウィルの街に着くよ。 起きて」


「ん、んぅ……。 もう着いたのか?」


 アーネスト王国の王都フォルカッサを出て、ホワイトリリー所有の魔導馬車で丁度3日。

 目的地であり、育った故郷の街でもある【アローウィル】の街に到着するからとルゥリが起こしに来た。

 いつの間にか僕は寝ていたようだが、昨日の事を思い出した。


(確か昨日は6人にスキンシップばかりしていたな。 魔導馬車の結界機能のおかげで敵に襲われずに済んでるのと、重力魔法のおかげで荒れた道を走っても揺れなかったから安心してスキンシップが出来たんだっけ)


 昨日は6人全員にスキンシップをしていたので、かなり体力を使ったのを覚えている。

 その際に色んな部分を触ってしまったのだが、彼女達は全く嫌な顔をせず、むしろ嬉しそうな様子で受け入れていた。

 ルゥリに至っては、もっとと言わんばかりに上目遣いで求められた。

 流石にあの上目遣いは効いたよ……。


 そんな感じで魔導馬車に乗って2日目はそれに費やした。

 彼女達は成長したのだと実感した時間でもあった。

 色々な意味で。


「あ、お兄ちゃん起きたんだね。 そろそろ街に入るから、降りる準備をしてね」


「ああ、分かった。 どこにこの馬車を置くんだ?」


「街の中にある私達のパーティーハウスの地下にある馬車置き場に置くよ。 専用の入り口から入るから」


 昨日のことを思い出して、少し悶々としていた所でセリナが声を掛けて来た。

 他のみんなはすでに降りる準備をしているようで、セリナもトイレから出てきたようだ。

 街に入ったら、彼女達のパーティーハウスの地下にある馬車置き場にゆっくりとした速度で入れると言う。

 

 というか、パーティーハウスって地下階も作れたのか……。


「もうすぐあたし達の家の馬車置き場用の入り口に着くよ。 一旦そこで止めてみんなは降りてね。 あたしはゆっくりとこの馬車を置いてから広間に来るから」


「分かった、エリスちゃん。 馬車の停止位置の調整はあなたの得意分野だし、任せるよ」


「私達は、兄さんを連れて先に広間に行くね」


 そうこうしている間に、いつの間にか馬車は街に入り、パーティーハウスの馬車置き場の入り口に近づくようだ。

 そこでエリスを残して一旦みんなは降りる。


 セリナとアルマが、エリスに広間に行くと伝えて、僕と一緒に馬車を降りる。

 あ、ルゥリは常に僕の傍に居続けている。 トイレ以外はね。


「ようこそ、ホワイトリリーのパーティーハウスへ♪ まずは広間に行こう」


「ここって孤児院の隣にあるんだな」


「うん。 ルゥ達と後から入って来た小さい子との交流もしてるから」


 ホワイトリリーのパーティーハウス周りを見たが、ファーレンス孤児院が隣にあったので少し目頭が熱くなった。

 ルゥリ曰く、そこに新たに入った小さな子との交流もしたいためだという。


 王都を出る前にカレン達が言ってたように孤児院にも寄付しているので、その分のお金でしっかり運営されているのだろう。

 僕もホワイトリリーに慣れたら、孤児院に行ってみたいかな?

 院長さんやそこのスタッフさん、元気にしているかも確認したいし。


「じゃ、お兄ちゃん。 広間に行こ。 まず、そこで歓迎会をするから」


「その後で、パーティーハウスの内部を案内するよ」


「歓迎会か。 楽しみにするよ」


 ルゥリとアルマが広間で僕の歓迎会を行い、その後で設備などを案内してくれるそうだ。

 僕が錬金術をするスペースも確保してくれてるはずだし、楽しみでもある。


「ここが広間だよ。 みんなで催ししたり会議するのに利用しているの」


「結構広いな」


 そしてたどり着いた広間は結構広かった。

 アルマが言うには、ここで会議をしたり催しをしたりするそうだ。

 だから、ここまで広いのか……。


「お待たせ。 ついでに食べ物も持ってきたよー」


「あ、ありがとう」


「じゃあ、私は飲み物を用意しますね。 ここ広間にもアイスボックスがありますから」


 馬車置き場で馬車の停止位置を調整していたエリスが広間に来た。

 ついでに食べ物も持ってきたようだ。

 時間的な意味で、日持ちのするものばかりだが、僕にとっては歓迎会をしてくれるだけでも嬉しいからね。


 そして、フィーネが広間にある【アイスボックス】から飲み物を持ってきた。

 アイスボックス自体は、クラフトギルドに加入する職業の一つの【魔道具士】が作っている日常用の魔道具だ。

 練奇術師も魔道具を作るのだが、それは冒険時に自衛用に作る攻撃用の魔道具のみだ。


「それじゃあ、カイトお兄ちゃんの歓迎会をこれから行います!」


「「「「「おー!!」」」」」


 リーダーのセリナの一声で僕の歓迎会が始まった。

 その歓迎会は、かなり楽しく、食べ物も美味しかった。

 ルゥリがよく『あーん』してきたこともあって、お互い食べさせあったし、他の子からも『あーん』されたのでそれに応えてあげた。


 その後の設備の案内は、寝室とトイレと風呂の場所、そして地下を案内してもらった。

 危険を伴うアイテムの調合の為に空けてくれたのはすごく安心する。

 なお、1階にも僕の為のアトリエ用としてスペースを用意してくれていた。


 明日は久しぶりの町巡りをしたい旨をセリナに伝えたらOKしてくれたので、みんなで町巡りをする。

 総合学校を卒業してから全くこの街に行けなかったので、どうなってるのかも知りたいしね。



可能なら明日には次回更新したいですが、体調も考えて明日は休むかもです。


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