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新しいレシピが上手くいかない件

約2週間ぶりの更新です。

 あの錬金術師連れ去り事件は、瞬く間に世界各地に広まった。

 さらに、封印の祠が壊された事に関しても、世界を震撼させた。


 それでも一部の者達は、錬金術師連れ去り事件と封印の祠は関係ないだろと言ったようだ。

 だが、セレティア公爵やアーネスト王国の王族の調査やバーレル男爵の一族を逮捕して取り調べた結果として、今回の封印の祠で封印された魔道具が【アンチプライオリティ】というすり抜け効果を持つ魔道具だと告げ、それを使って結界を多重にクラフトギルドの錬金術師の寮に入り込んで連れ去ったという事を公表した。


 それを知った一部の者もこれに黙らざるおえなくなり、該当の魔道具を再度封印を試みる事で一致。

 今度は、女神様の協力で邪神の力を跳ね除ける程の封印を施すと言う。


「結界や壁などをすり抜ける魔道具が本当にあるなんて想像もつきませんでしたよ」


「本当にね。 ひとまずバーレル男爵は爵位を剥奪したうえで取り壊し、強制労働の刑に処されるみたいだね」


 そんな中、僕とアリアは錬金術師の仕事をしながら話をしていた。

 バーレル男爵は、爵位剥奪や家の取り壊しの上で、ある場所への強制労働の刑となったそうだ。

 刑期はバーレルの者が全て死ぬまでらしい。

 封印の祠を壊し、錬金術師を無理やり連れ去ったのにも関わらず、死刑ではないのが不満だが、過去のアーネスト王族が死刑を廃止したのが原因らしい。


 しかも、連れ去った錬金術師は全員女性で、トイレに行かせてもらえずに失禁させてまで長時間作業させていたという。

 保護された女性錬金術師たちは、クラフトギルド内の病院でカウンセリングを受けるそうだが、もう外に出る事は出来ないだろうなぁ。


「そういえばアリア、そっちはどうだ?」


「うーん、見た目はいいんですが、なかなかふっくらとしませんね……。 先輩の方は?」


「僕もダメっぽい。 レシピの分量通りだと上手くいかないな」


 話は変わり、僕とアリアは件の調査の最中でクラリス様が持ってきた新しいレシピを使ってあるものを作っている。

 だが、アリアは見た目はいいけどふっくらとしないようで、僕もしなびた感じで出来上がってしまった。


「ポーションマフィンだなんて、よくこんなレシピを閃くんですね、クラリス様は」


「レシピがあるって事は、クラリス様自身もそれを作っていたからだと思うけどね」


「小麦粉などは市販で十分みたいですけど、水が問題なんでしょうかね?」


「多分。 今使ってる水は、ユリウスの森で採取した淡水だからね。 でも、クラリス様は淡水でも大丈夫だと言ってたけど」


「うーん……」


 事件の最中に、王都に出荷するポーションを受け取りに来たクラリス様から貰ったレシピは、【ポーションマフィン】というケーキの形をした薬だ。

 そのレシピのうちの小麦粉などは市販の品でもいけるので、道具屋で買ったものを使っているが、問題は水だ。

 クラリス様は、淡水でも大丈夫だと言ったのだが、どうもユリウスの森で採った淡水を使うとふっくらとした形で完成しないのだ。

 パサパサするか、固くなるかのどっちかになってしまう。


 ポーションクッキーを作れる実績を持つアリアでさえ、このマフィンは失敗してしまうのだ。

 僕とアリアは、それに頭を抱えていた。


 なお、クラリス様がこれを閃いた目的は冒険者が顔に攻撃を受けて、歯が修復不可能にまで掛けてしまい、入れ歯を強いられることになった際に必要なのだとか。

 確かに魔物によっては、平気で男女問わず顔を目掛けて攻撃する存在もあるしね……。


「もうすぐルゥちゃん達がギルドから帰って来るから、他に水が採れる場所がないか聞いてみましょうか」


「そうだね。 ルゥ達を労うついでに聞いてみようか」


 悩んでいた僕に、アリアがこう提案してきた。

 そういえば、時間的にもルゥリ達が冒険者の仕事を終えて帰って来る時間だな。

 ポーションマフィンを作る前にトイレを済ませているから、精々2時間くらいだがそれでも長く感じたし。


 とりあえず、帰って来たルゥリ達を労い、ルゥリ達を遊んで疲れを癒しつつ、ポーションマフィンについての悩みを打ち明けるのだった。

 失敗作を見たルゥリは、僕とアリアの頭を撫でてくれたし、セリナ達は励ましてくれたけどね。


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