錬金術師アリア、スカウトを受け入れる
5日ぶりの更新です……。
「お待たせ。 アリアちゃんが面談に応じてくれるわよ」
「そうですか。 ホッとしました」
「アリアも僕が卒業してからここまで会えなかったからね……」
クラフトギルド内の会議室で待っていた僕達に、クラリス様からアリアが面談に応じてくれることを教えてくれた。
それを聞いたセリナはホッと胸を撫で下ろしていた。
セリナ達にとっては、シルビアさんの約束を果たす意味でもあったからね、今回は。
僕にとっても久しぶりの再会となる。
卒業してからここまでずっとアリアに会う事すら叶わなかったからね。
年度によって配属先が決まっており、アリアはクラフトギルド内の別の建物で仕事をしていたという。
ほぼ引きこもりな感じで外に出られなかったから、寂しく感じてたのだろうな。
「じゃあ、早速始めるわね。 アリアちゃん、入っておいで」
「はい」
クラリス様が早速始めると言って、アリアを会議室の中に入れさせた。
「先輩……」
「久しぶりだね、アリア」
「はい。 なかなか会えなかったですけど、こうして先輩と再会できたので良かったです」
「僕もだよ、アリア」
紺色のブレザー風のブラウスにチェック柄のプリーツスカートというクラフトギルド用の制服を着ていたアリアと再会の喜びをかみしめる。
茶色のボブカットに眼鏡っ子と個人的に可愛らしい容姿は変わっていない。
アリアは入学前から視力があまり良くなかったようで、よく眼鏡を掛けていたと言う。
「それで、この子達が僕が加入しているホワイトリリーのメンバーで、孤児院で一緒に過ごしてた子達なんだ」
「そうなんですね。 私、アリア・セレティアって言います。 ファミリーネームでピンときてると思いますけど……」
再会を少しの間だけかみしめた後、僕はすぐにホワイトリリーの子達を紹介した。
アリアは、総合学校で僕の言っていた話を今でも覚えていたようで、すぐに自己紹介をしてくれた。
セリナ達もすぐに自己紹介をしていたね。
一応、みんなはセレティアの苗字でシルビアさんの妹だって気付いていたけど、みんなはアリアを姉のように懐いていた。
特にルゥリは、アリアにべったりだった。
それだけ、ルゥリは兄弟にすら愛されてなかった事がうかがえる。
まぁ、セレティア公爵家はフランクに接したいという願いがあるからね。
その後も、セリナ達がシルビアさんと出会ったきっかけやその後の付き合いなども話していた。
アリア自身も目を輝かせていたし、話が弾んだのはいい事だと思う。
「で、アリアちゃん。 どうする?」
「はい! 私もホワイトリリーのスカウトを受け入れます」
「じゃあ、その方向で手続きをするわね。 最終手続きまで私と一緒に居てもらうよ」
「分かりました!」
「じゃあ、私達は宿屋に戻ります。 アルマちゃんとカレンちゃんはギルドの入り口前で待機ね。 アリアお姉ちゃんの護衛の為にね」
「了解」
「分かったよ」
一通り話をした後、クラリス様がアリアにどうするかを聞いた。
そして、アリアはホワイトリリーのスカウトを受け入れる事を決めたそうだ。
僕と一緒に錬金術の仕事が出来る事と、長い事会っていなかった家族に会える事が決め手となった。
そして、アリアは最終手続きの為にクラリス様と一緒に会議室を出ていき、僕はセリナ達と一緒に宿屋に戻る。
なお、アルマとカレンはアリアの護衛の為に、クラフトギルドの入り口前で待機するそうだ。
何せあの思想を抱く奴らに襲われるのは勘弁したいからね。
僕も四人にがっつりガードされながら宿屋に戻る始末だったし……。
とにかく、無事にアリアをスカウトすることに成功し、およそ30分後に正式にアリアがホワイトリリーに加入することになった。
さぁ、これから錬金術の仕事もより一層楽しくやれそうだ。
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