森の奥の湖での素材採取
「ここが……」
「うん。 ユリウスの森の奥にある湖だよ。 私達もここで淡水の採取依頼も受けていたことがあったからね」
「何度見ても、この湖は綺麗だねぇ。 綺麗すぎて水浴びには向かないけど」
目的地でもあるユリウスの森の奥の湖にたどり着いた僕とホワイトリリーのメンバー。
ここの湖は、まるで神秘さを際立たせるような綺麗さだった。
セリナ達も何度かここで淡水の採取依頼をこなしていたという。
ただ、カレン曰くあまりにも綺麗すぎて水浴びには向かないと言う。
何かの特殊な加護があるのか、何かの魔法トラップが仕掛けられてるのかは不明だけど、人肌に直接ガッツリと入るとダメージを受けるらしい。
とはいえ、採取する際に触れるだけなら問題はないという。
「この湖付近に生えている青い草が例の【ブルーハーブ】かな?」
「うん。 私達が受けた採取依頼がこの草なんだよ。 数は20房くらいはあればいいかな?」
そして、丁度その近くにセリナ達が受けた採取依頼の対象の【ブルーハーブ】が生えていた。
20房くらいは取っておきたいとセリナが言う。
(さて、湖とブルーハーブの品質を【鑑定】で見ておかないと)
採取の前に、僕は湖の水質とブルーハーブの品質を【鑑定】で確かめる事にした。
やはり、クラフトギルドを出た錬金術師としてはある程度の品質も見ておきたいしね。
(おっ、この湖はやはり水質がいいな。 どうも光属性の魔法トラップがあるから、水浴びには向かないな)
まずは湖の方を鑑定してみたが、やはり水質はいい。
そして、光属性の魔法トラップが掛かってあったようだ。
あくまでもこの湖は、採取用としての役割を担いたいからだろう。
人が水浴びの為に入ったら、高確率で水質が下がるだろうしね。
ここは、街から徒歩で来れる場所でもあるからね。
そう思いながら、次はブルーハーブにも鑑定を行う。
「お兄ちゃん、何してるの?」
「鑑定だよ。 錬金術師のスキルでね。 クラフトギルドに居た時は使う機会がなかったけど。 品質レベルとかを確認出来るスキルだよ」
「すごい……」
ブルーハーブを鑑定している最中に、ルゥリが顔を覗かせつつ何をしているのかと聞いて来た。
そこで僕は正直に答えた。
スキルの内容の説明を聞くルゥリは、目を輝かせていた。
「セリナ、この付近のブルーハーブは品質が高いから、そこから採取するといいよ」
「ありがとう! 錬金術師には品質を調べるスキルがあるって聞いたけど、流石だね!」
「じゃあ、あたしとルゥちゃんでお兄ちゃんの方の手伝いをするね」
「なら、ボクとアルマちゃんで敵が来ないように見張ってるよ」
「あたしも【ホークアイ】のスキルで察知しながらやってくよ」
ブルーハーブの鑑定も終わり、採取が始まる。
僕とエリスとルゥリで湖から淡水を採取し、セリナとフィーネでブルーハーブの採取。
そして、カレンとアルマは周辺に敵が来ないように見張り役に徹した。
エリスも斥侯のスキル【ホークアイ】で周辺を見ながら、淡水の採取を手伝う。
器用だなぁ……。
素材採取は、怖い位に順調に行われた。
僕達の方は、鞄から取り出した淡水用の瓶をたくさん用意していたので、僕とルゥリがそれを掬いながら蓋を強く締めて、エリスがそれを再度鞄に入れる。
一方で、セリナとフィーネは、僕が指定したブルーハーブが生えている場所を中心に、20房くらいは採取していた。
ハーブ系は、根元から引っこ抜くのがベストだしね。
「お兄ちゃん、こっちの用件は済ませたよ」
「こっちも無事に必要な量の淡水を手に入れたよ」
「じゃあ、カレンちゃんと私による見張りは終わったね。 運よく今は、魔物や盗賊などがいないし、今のうちに街へ戻ろう」
「そうだね」
暫くして、セリナの方もブルーハーブの採取が終わり、僕の方も必要な量の淡水を手に入れたので、魔物や盗賊などの敵がいないうちにアローウィルの街に戻ることにした。
行きと違い、帰りは荷物があるので魔物と遭遇しないように祈りながら。
その祈りが叶ったのか、帰りは一度も魔物と遭遇しなかった。
(これで幾つかのポーションは作れそうだ。 まずは王都向けだな)
街に着き、パーティーホームに帰る際にこれからのプランを自分で考えていた。
セリナは、アルマとカレン、フィーネを伴って冒険者ギルドに行っているので、両脇にいるエリスとルゥリに気付かれないようにだけどね。
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