リフォームされた孤児院にて(後編)
今回も短いです。
「セリナ達の兄貴分としてこの孤児院で世話になったカイトです」
「このお兄ちゃんも、お姉ちゃん達と同じくここで育ったんだよー」
「「「そうなんだー!」」」
新しいスタッフや子供たちに向けての自己紹介をし、セリナが子供たちに僕の事を教えていた。
僕がリフォーム前のファーレンス孤児院で育ったことを知った子供たちは大はしゃぎ。
「にーちゃ、だっこー」
「だっこー♪」
その傍らで、二人の幼い女の子が僕に抱っこを求めて来た。
見た感じだと、この子達は2歳児なんだろうと思いつつ、順番に抱っこをしてあげた。
小さな温もりが伝わり、そこで昔を思い出す。
セリナやルゥリ達6人が入って来た際も、この子達と同じ年齢だったなぁ。
当時の僕は6歳だったが、セリナ達のためにも頑張ってお兄ちゃんしていたんだっけ。
流石に一部はリンジー院長や昔のスタッフさんに任せるしかなかったが、自分の出来る範囲で6人の世話をしていた。
今、思い出すとすごく懐かしくなるなぁ。
「ふふ、早速懐いてくれてますね」
「僕としても安心しました」
座って二人の二歳児の女の子の相手をしている僕に、リンジー院長が声を掛けた。
子供たちが少しでも自分にも慕ってくれることを祈ってくれていたのだろう。
僕も懐いてくれた事で、少し心が和らいだのだ。
今は、頭を撫でられて嬉しそうに笑顔を向ける二歳児の女の子二人を見る。
(幼い子の笑顔は、やっぱり可愛いな。 セリナやルゥ達もこんな感じだったし)
可愛い笑顔に癒されながら、僕は次に来た子の相手もした。
次に来た子も2歳か3歳の子で、絵本を持ってきた。
「にーに、えほんよんで」
「うん、いいよ。 二人も一緒に読もうか」
「「うん♪」」
僕の周りでわちゃわちゃし始めた二歳児の女の子二人にも声を掛けて、三人で一緒に絵本を読み始めた。
三人とも僕の膝の上や左右にいて、一緒に絵本を読んでいる。
「ほーら、そんな積み方すると崩れちゃうよー」
「お姉ちゃんは、ここだよ」
「ふふ、みんな甘えん坊さんだねぇ」
一方で、セリナ達も沢山の子供たちの相手をしていた。
セリナとアルマは積み木で一緒に遊び、ルゥリやフィーネは三歳児の子達と戯れており、カレンとエリスはそれ以外の子達と触れ合っていた。
みんなが子供が好きなのには、僕も安心している。
そんな感じで、アローウィルに戻ってから久しぶりの孤児院の訪問は終わり、後は近くの雑貨屋などを見て回ってからパーティーハウスへと帰宅となった。
他の子供たちとの交流は、この時点で出来なかったが、帰り際にまた遊ぼうと言ってくれたので、次も楽しみになってきた。
錬金術師としての仕事がない時に、孤児院に遊びに行こう。
リンジー院長もいつでもいいと言ってくれてたしね。
長い事孤児院に来れなかった事で、不安になっていたが、それも無事晴れた事で、安心して錬金術師の仕事に打ち込める。
明日は王都に向けたポーションを少し作成しておこうかな?
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