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第八文型「母のイカリング」エンディングダンス後
そう、続けることに意味がある。誰だって、毎日同じことをしていて「辞めたい」と口にする。それでも辞めていないのは、なぜか? いくつか理由がある、しかし、挙げていけば「それぐらい分かっているからいちいち出すな」と指摘を受けそうなので、伏せておく。
これが、広く読まれていればの話であるが。
「いいですか、お父さん、弟達。これまでの割り当てを見直すことから始めましょう」
日曜の早朝、文法大教会に六人の男が集まった。長男にはどうしても納得いかない案件があったのだ。一週間で当番を回していくと、一人余分にしなければならない。その役は、いつも長男か五男だった。実家暮らしの五男は、そうなるだろうが、こちらは独立して、妻子がいる。配慮ぐらいしてくれても文句無いと思うのだが。
次回! 時進戦隊セイレンジャー、第九文型「父と息子達の掃除当番」
生き残った人が真の王になれる、という血なまぐさい戦いにはならない。なぜならば、彼らには、岩・紙・鋏を手で表して物事を決める平和的な方法があるから。