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第三話 みんな二日酔い?
「……。見事に誰も来てねえな。」
「はあ…。昨夜のバカ騒ぎが原因であることは分かり切っていますが、まさかここまでとは。」
普段であれば、「新しい依頼が張り出されてはいまいか」と若い衆が早くから待機しているのだが。今日は例外であるようだ。がらんとしたホールを楼蘭と2人で見渡し、やれやれと首を振る。
「まあ、一日くらい開店休業な日があったっていいわな。」
「それは祝日たる、昨日のお話です。今日は通常営業でございます。」
「まあ、その通りな訳だが。
だが、俺達ゃ『冒険者』であって役人じゃねえし、仕事のペースだって既に受けている依頼以外に関しては個人に任せてるだろ。」
だからこそ、思いっきり羽目を外したい奴らは昨日までに依頼を片付けたのだ。
「なるほど。堕落したバカどもの目を覚まさせるために、多少の締め付けは必要ですね。」
「自由があるからこそ、『冒険者』になるんだろ。俺は今以上のルールはいらんと思ってるぞ。」
「………。 かしこまりました。
マスターがそう仰るのであれば異論はございません。
めちゃくちゃ異論がありそうである。
そして、こんな時に限って…
「だ…!誰かッ…!ハァ、ハァ。…いるか!助、けてくれ。」
依頼が持ち込まれるのである。




