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近い未来の訓練風景 1

ここから番外編です。

先ずはその後、世代交代したクロード家の騎士団です。

また、今回は初の第三者視点となります。

「なぁ、ここって名門の騎士団のはずだよな」


「ああ、確かにそう聞いたけど」


とある日、クロード家の訓練場では日課の訓練が始まろうとしていた。

そこに実家でフラフラしていたところ父親である当主に呼び出されて叱責された4大貴族の内の2つ。

スペンサー家の四男であるゼノン・スペンサーと、ダイナ家の五男であるデニス・ダイナは今や4大貴族筆頭であるクロード家で、しかも王弟殿下が副団長を務めるという騎士団の訓練体験に来ていた。

特に何か考えがあったわけではない。

何となく王族やクロード家と仲良くなれないかと気楽に考えた結果ではあったが、彼らは1時間もしない内にその考えを後悔することになった。


各領地が持つ騎士団の中でも屈指の精強さを保っているという噂通りに、見渡す限り大柄で筋骨隆々な男が多い。

噂の王弟殿下でありながら一公爵家が持つ騎士団の副団長を務めるという変わり者の王族もその場にいた。

彼は周りに比べると細身に見えたが、その身体は引き締まっておりこの騎士団鍛えられたであろう事は予想できた。

しかし、彼らが予想外だったのは・・・


『なんで幼女が騎士団長なんだ!?』


現騎士団長パメラ・リィスの存在であった。

身長が180cmを超える大柄な2人からしてみれば150cmもなく、童顔な彼女は幼女にしか見えなかったのだ。

だが、周りの騎士団の人間はそれがごく自然で当たり前のように受け止めている。

そして彼らの中で納得できないことがもう1つあった。

それは副団長と並んで親しげに話す赤毛の男の存在だった。


「俺、前に結婚式で見たことあるから間違いないと思うんだけどよ・・・」


「俺だって見たことあるから言いたい事は分かるよ。

見間違いだと思いたいけど間違いないだろ」


そこまで言った所でまた2人の声が重なった。


『なんでクロード家の現当主が騎士団の訓練に参加してるんだ?』



そこまでは呑気なものであった。

これから彼らの運命を変える苦難が待ち構えていることなど知る由もなく。

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