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シャルロット・カミール 2

ネリィの出した案とは見ての通りに制服を着て謝罪するということでした。

良い案だとは思いましたが、下々の者と同じ格好をするとは私のプライドが・・・。

悩んでいるとネリィが更に意見を出してきました。


「シャルロット様、考えてみてください。

明日の入学式ではメリル様が代表挨拶を努めます。

今日のご様子を見る限り、その場に制服を着て現れることでしょう。

そこには同じように制服を着たエリカ様もいらっしゃいます。

今をときめくクロード家の公爵令嬢と殿下の婚約者であり次期王妃の2人が制服を着ていたら各貴族の令嬢はどう思うでしょうか?

私達も制服を着るべきでは?

そのような考えになりませんか?」


言われてみればそうですわね。

きっと・・・いえ、明日の入学式後に制服のブームが来る気がしますわ。


「確かにそうね。

貴女の予想は正しいと思いますわ」


「ありがとうございます。

さて、そうなった時にお嬢様が入学式から制服を着ているのと、入学式後のブームに乗っかって制服を着るのとでは大きく意味合いが違うと思われませんか?」


私はネリィの言葉に目を見開きます。


「ネリィ、貴女素晴らしいわ!

早速、制服を着て謝罪に参りましょう。

皆も全員制服に着替えるのですよ」


「畏まりました。

謝罪される時にはエリカ様が言われた生徒は平等という言葉に感銘を受けたので制服を着ることにしたと言うと更に効果的かと思われます」


そうでしたわ。

何故制服を着ているのか聞かれた時の答えを用意しておりませんでしたわ。

そんな細かい所まで気が回るなんて・・・ネリィ、使えますわね。


この時、弱っていたところに悉く素晴らしい案を出された私は完全にネリィを信じきっておりました。

まさか、あのようなとてつもなく深い場所に落とされることも知らずに。

少し短いですがキリがいいので一旦切ります。

不穏な気配が流れていますね。


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