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未来の予測

「その呪いの原因に対してお聞きしてもよろしいでしょうか?」


私が尋ねるとアイン様は首を左右に振られました。


「いや、この話は今回の滅びには関係ないので話すことは出来ない。

また、未来でどのような形で滅びが起きるかも話すことは出来ないんだよ。

ただ、聡明な君のことだからある程度の予測は出来ると思うが・・・」


私はそう言われて考えを巡らせます。

王太子殿下が公爵家の娘との婚約を一方的に破棄し、平民を妻として迎えいれようというのです。

この時点でシグルド殿下は王太子から外されるでしょう。

下手をすれば王族からも外され何処かの貴族に落とされることも考えられます。

そうなると貴族席に余りは無いので何処かの貴族の党首を隠居させてそこに納まらせる事になるでしょう。

そのような真似が伯爵家以上の立場に出来るはずは無いので、殿下は子爵以下のお立場になられるということです。

しかし、仮にも元王族となれば近づくものも多いでしょう。

子爵に落とされて不満の溜まった殿下を担ぎ上げて反乱を企てるものも出てくるのでは?

王家は新しくシグルド王子の弟を王太子に任命するでしょうから、ここでシグルド殿下と弟であらせられるエミリオ様の派閥に二分されることが考えられます。

更に貴族学校では平民を入学させたせいでこのような騒動が起きたという騒ぎも起こるのではないでしょうか?

そうなると今後は平民の為の門は2度と開かれなくなることになり、優秀な人材を手に入れるチャンスも失う事になるはずです。

権力争いに国力の低下、それに伴い諸外国からのちょっかいを受ければ王国が将来的に滅ぶ可能性は十分にあるでしょう。


「どうかな?何か予想はついたかね」


私はアイン様の言葉で思考を中断します。


「そう・・・ですわね。

幾つか確実に起こるであろうことは」


「ならば、それを防ぐためにどうしたらいいかも思いつくだろうか?」

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